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浜野佐知監督「金子文子 何が私をこうさせたか」ニューヨーク国際映画賞で最優秀賞監督賞など5冠

2025年10月10日 05:00

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ポスタービジュアル
ポスタービジュアル
©旦々舎

浜野佐知監督の最新作「金子文子 何が私をこうさせたか」が、ニューヨーク国際映画賞(New York International Film Awards)で長編映画部門最優秀監督賞(浜野佐知監督)、最優秀主演女優賞(菜葉菜)をはじめ5冠に輝いた。公開日は2月28日に決定、ポスタービジュアルが披露された。

金子文子没後100年となる2026年2月に公開される本作は、00年前、日本の国家権力に全力で抗った虚無主義者/無政府主義者・金子文子の死刑判決から獄中での自死に至る121日間を、1971年にピンク映画で監督デビューし、300本を超える映画を監督・制作してきた浜野監督が映画化。自主制作作品では、尾崎翠(作家)、湯浅芳子(ロシア文学者)、宮本百合子(作家)ら、100年前の日本で自らを曲げることなく生きた女性たちを描いており、長年映画化を切望し続けた金子文子の最後の孤独な闘いを監督人生の集大成として完成させた。

ニューヨーク国際映画賞には、全世界から5000作品を超える出品があり、長編映画部門最優秀監督賞、最優秀主演女優賞のほか、Best Biographical FiIm、Best Historical Film、Best Indie Featureを獲得した。

画像2©旦々舎

1923年9月、朝鮮人の虚無主義者/民族主義者の朴烈と共に検束され、1926年3月、大逆罪で死刑判決を受けた金子文子は、恩赦で無期に減刑され、栃木女子刑務所に送られたが、 7月23日、独房で自死した。没年23歳。金子文子は、なぜ死んだのか? 大審院の死刑判決の後、 栃木女子刑務所で自死するまで何があったのか。本作は、残された生の声を伝える短歌をもとに、これまで空白であった死刑判決から自死に至る121日間の、文子のたったひとりの闘いとは――。

主演の菜葉菜が、最後まで国家権力に抵抗した文子の魂の叫びを体現した。また文子の同志・朴烈には、監督としても活躍している小林且弥。予審判事・立松懐清には、三浦誠己。ほか、白川和子、大方斐紗子、洞口依子、鳥居しのぶに加え、和田光沙、咲耶、菅田俊、足立智充、結城貴史、佐藤五郎ら個性的な俳優陣が集結。今年9月に死去した浜野作品に馴染みの深い吉行和子さんの遺作となった。

脚本は山﨑邦紀、撮影監督は高間賢治、音楽監督は吉岡しげ美。長野県松本市にある戦前の裁判所や刑務所を移築した「松本市歴史の里」などで撮影された。2026年2月28日ユーロスペースほか全国順次公開。

▼コメント
浜野佐知監督
「Kaneko Fumiko」(英語タイトル)が「NEW YORK INTERNATIONAL FILM AWRD」で最優秀監督賞(Director Sachi Hamano)、最優秀女優賞・演技賞(Nahana)など、5 つの賞をいただきました。アメリカという国で金子文子が選ばれたことはとても意義のあることだと思います。この賞を契機に世界中に「Kaneko Fumiko」を届けられるよう頑張ります。ありがとうございました!
菜葉菜
New York International Film Awards という素敵な映画賞でベストアクトレス賞を頂けたこと心より嬉しく思います。
何より浜野監督と共に受賞出来たことは言葉にならないほど幸せです。
金子文子という実在した人物を演じることは心身共に簡単ではなかったけれど、この作品が国を超えて沢山の方々に
届いたということを実感し、自分にとっても役者として意味のあることだったんだと思っています。
浜野監督を始め、スタッフ、共演者の皆様、そして作品を応援して下さる沢山の方々にも感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました!

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