5つの歌詩(うた) : 特集

2022年7月4日更新

【観ればドハマる】「別にいいや」とスルーしてたが…
映画記者が鑑賞したら、「自分の物語だ」と驚くほど
“よかった”!心に、脳に深く刺さる――涙溢れる良作

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特に期待していたわけではないけれど、観てみたらめちゃくちゃ良かった……。

そんな“映画やドラマの旅に出る醍醐味”とも言える体験が、7月7日からスターチャンネルEXで独占配信開始となるオリジナルドラマ「5つの歌詩(うた)」で味わえる。

描かれるのは、日本を代表する脚本家・岡田惠和らが創出した物語。この特集では、作品のあらすじや解説、キャスト、レビューを交え、魅力を明らかにしていく。

「別に観なくてもいいかな」、そう思っている人にこそ、体験してもらいたい良さがある。

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【予告編】物語はこちらでチェック!

【作品概要&どこで観られる?】

一言でいえば、全5話(1話完結型)からなるオリジナルドラマだ。マンネリ夫婦の愛の揺れ動きを描く第1話「空を読む」、独身女性の仕事と恋と友情がテーマの第2話「マスカラまつげ」、甘えん坊の息子を見守る母の“不思議なとき”を映し出す第3話「TRUE, BABY TRUE.」、ある男性が失踪した父と再会する第4話「何度でも」、そして“シークレット”となっている第5話。

動画配信サービス「スターチャンネルEX」で、7月7日から第1話が独占配信され視聴可能に! 同サービスは、コアな映画ファンを中心に「登録すると生活の楽しみが激変する」と話題になっている。初回登録後7日間は“無料体験”を実施しているので、今すぐ手軽に視聴することができる。

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【レビュー】チェックしてなかった→観たら予想以上に
“ぶっ刺さった”! お試し無料視聴のススメ

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まず、映画.comの編集者によるレビューからご紹介しよう。

「本作への特別な興味はなかった」というが、第4話までを鑑賞し、感想を本音で語ってもらった。果たして楽しめたのか、否か?


●観る前:なんとなく「自分の作品じゃない」と思っていた

筆者は30代前半の男性で、2児の父です。どちらかというと洋画派ですが、オムニバス作品と言えば「世にも奇妙な物語」が真っ先に思い浮かぶような人間です。

本作には特別な興味・関心はなく、なんとなく「自分の作品じゃないな~」と思っていました。が、こうして仕事の機会を頂いたので鑑賞してみることに。

以下、私が何を感じたのかを詳述していきますが、先に結論からお伝えしておきます。本作は見事に「私のための物語」でした。

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●観てみると:あれ…めちゃくちゃ良いぞ…!? まるで“自分の物語”のようにざくざく刺さる

まずは第1話「空を読む」から鑑賞。結婚13年目を迎え、倦怠期を迎えた夫婦を貫地谷しほりさん(妻)と三浦貴大さん(夫)が演じています。妻がなんとなくため息をついたとき、ふと、昔の恋人との甘酸っぱい思い出がよみがえってきて……。

椅子に深く腰掛けながらなんとなしに観始めたところ、時間を追うごとにみるみる前のめりに。主人公の心が、現在の夫と過去の恋人の間で揺れ動く。序盤こそ不倫・大人の三角関係ものを匂わせますが、中盤から主人公の人生を左右する“ある出来事”が降りかかり急転していくから、油断なりません。

あれ……これ、めちゃくちゃ面白いぞ……!? 私は子どもが2人いますが、いわゆるDINKs(共働きで子どもを持たない夫婦)としての生き方を選んだ場合、この夫婦のようなことを多かれ少なかれ経験したかもしれない。そう考えると、人生で枝分かれした“平行世界の自分”を疑似体験した感覚になれました。これは物語を体験する醍醐味です。

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特に心に深く刺さったのは、第3話「TRUE, BABY TRUE.」。新川優愛さん扮する平凡な主婦がタイムスリップし、未来の息子と会ってしまう……という「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズのワンシチュエーションを切り取ったような、興味深いエピソードでした。

物語の主人公たちと私は境遇が異なりますが、これこそまさに「私の物語」と感じられます。なぜか自分自身と登場人物の思考や悩みがピッタリと重なり、主人公が切なさを感じれば、私も切なさに胸が疼く。やがて深い感動へと導かれていく……。

すべてのエピソードでそうした感覚を味わうことができたので、正直言って驚きでしかなかったです。

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●なぜ良かったのか?:脚本の巧みさ…わかりやすくてバツグンに面白い!

脚本がそもそも、惚れ惚れするほど“抜群に良い”んですよね。起承転結がはっきりしていますし、要所でサプライズが盛り込まれているため、飽きることなく1話を完走することができます。

だからこそストレスなく観られて、興味が持続し、なおかつ心に深く刺さってくる(ここが一番重要)。これほどのクオリティを出すのは、1話だけでも難しいのでは? そんなのが4話も堪能できて、仕事とはいえ役得以外の何物でもありませんでした。

そして脚本・総監修の名を聞いて納得しました。脚本家・岡田惠和さんでした。「ちゅらさん」(2001/NHK)、「ひよっこ」(17/NHK)で文化芸術選奨や橋田賞など受賞し、映画では大ヒット作「8年越しの花嫁 奇跡の実話」(17)、「余命10年」(22)なども手がけた日本を代表する巨匠です。

岡田さんの脚本をベースに、各話でメイン担当を張る新進気鋭の脚本家や演出家のセンスと融合。その結果、不特定多数の誰かの人生と響き合い、まったく同じ境遇の人が観たら“取り返しがつかなくなる”物語が創出されたのだな、と膝を打ちました。

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●実はドリカムの曲が原案:ファンではなかったけど、楽曲が好きになった

ここまで触れずにきましたが、実は本作、数多くのヒット曲を生み出してきた「DREAMS COME TRUE」(以下、ドリカム)の楽曲がベースになっています。

私も人並みに音楽を聞いてきましたので、当然ドリカムの曲はいくつか知っています。「やさしいキスをして」や「うれしい!たのしい!大好き!」など、学生時代にiPod shuffle(スティックタイプのやつ)に入れてたまに聞いていました。とはいえ、別段、ファンというわけではなくて……。

そんな人間でも、本作「5つの歌詩(うた)」はガッツリ楽しめたんです。これは自分でも意外でした。なんなら、本作を通じてそれぞれの楽曲が好きになったくらい。各話のラストでジーンとしていたら、エンドロールでその楽曲が流れる仕掛けもズルい!

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●スターチャンネルEXは初回7日間無料! とにかく、試しに1話だけでも観てみて!

レビューの最後にコマーシャルです!! スターチャンネルEXは初回登録後の7日間は無料なので、お試しで無料加入→本作を視聴する、なんてことも可能。

とにかく、1話だけでもいいので観てみてほしいです。触れれば、絶対にその体験を抱きしめたくなるはず!

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【各話紹介】どのエピソードが心にしみる?
ユーザータイプ別オススメ作品一覧!

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では、各話はどんな物語なのか? 興味をもってくれたユーザーのために、各話のタイトルとあらすじ、キャストを紹介。「こんな人にオススメ」というポイントも入れているので、ぜひ参考にしてもらえればと思う。


①夫婦関係で悩んでいる人にオススメ
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・第1話「空を読む」(7月7日午後8時配信開始) 貫地谷しほり×倦怠期の夫婦×昔の恋人

[あらすじ&ポイント]

歩実(貫地谷しほり)と泰輔(三浦貴大)が出会ったのは同じインテリアデザイン会社で働いていた13年前。結婚を機に一級建築士だった泰輔は独立するが、仕事人間で無趣味の泰輔との日々はお互いのことを知り過ぎてしまっているせいか、マンネリ気味で交わす言葉も少ない。

ある日、歩実が若手デザイナーと打ち合わせの際に、ふとめくった雑誌の写真に目がとまる。そこには、やはり13年前にお互い好意を抱きながらも別れた元カレのカメラマン風見光太(渡辺大知)の名前があった。歩実は過去を思い返し、自分自身の人生にも思いを馳せる……。

メッセージは、「心はふと、言葉を媒介に伝わることがある」。あえて、夫婦そろって視聴してみるのもオススメだ。


②人生、なんかうまくいかない…という人にオススメ
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・第2話「マスカラまつげ」(7月21日午後8時配信開始) 高梨臨×仕事と恋と友情×主役になれない人生

[あらすじ&ポイント]

高校生の頃から地味で裏方気質の咲良(高梨臨)は、結婚式のドレスコーディネーターとして慌ただしい毎日を過ごしていた。そんな咲良の楽しみは3年前の飲み会で偶然知り合い仲良くなった、シンガーソングライターの亮輔(結木滉星)の路上ライブを見にいくこと。

友人の菜美子(石川恋)にも相談するほどの淡い恋心を抱いていたのだが、ある日の仕事中、突然、亮輔から携帯に「ドレスを選んで欲しい」とメッセージが届く。驚いている間もなく、お店の入口には笑い合う亮輔と、存在を知らされていなかった恋人・真理子(安野澄)の姿があった……。

メッセージは、「マスカラって、プロフェッショナル」。自分の天職とはなにか、人生や仕事で悩む全ての人にオススメだ。


③子どもの将来が不安な人にオススメ
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・第3話「TRUE, BABY TRUE.」(8月4日午後8時配信開始) 新川優愛×甘えん坊の息子×タイムスリップ

[あらすじ&ポイント]

絵を描くのが好きで、泣き虫だが優しい性格の息子の陽翔。母親の美月(新川優愛)は息子が甘えん坊過ぎるのではないかと心配しているが、父親の直樹(笠原秀幸)はそれほど心配してはいない様子。それでも、今日も幼稚園に迎えに行くと聞こえてくる大きな泣き声……。

ある夜、美月は翌日のお弁当の買い物に出かけるが、空は今にも雨が降りそうで雷も鳴っている。急ごうと自転車のペダルを漕ぐ足に力を入れた瞬間、あたり一面が明るくなると同時に激しい音が響き渡る。そっと目を開くと、なんとそこには18歳になった陽翔(望月歩)がいた……。

メッセージは「涙は弱さじゃない」。小さな子どもがいる家庭には特に刺さるだろう。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「イエスタデイ」を彷彿させる物語でもあるので、映画ファンも要注目。


④父と子の物語に弱い、という人にオススメ
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・第4話「何度でも」(8月18日午後8時配信開始) 吉沢悠×補助輪のない人生×失踪した父との再会

[あらすじ&ポイント]

大手保険会社に勤める清一(吉沢悠)は転勤先の支社でチームリーダーに抜擢され、なかなか成績が伸びない部下の指導にあたるなど、新しい環境に翻弄されつつ多忙な日々を過ごしていた。

私生活では6歳になる一人息子の自転車の練習に、妻のどか(紺野まひる)とともに付き合うが、補助輪がないことを怖がっているのか何度やってもうまくいかない。そんなある日、妹の綾香(小島藤子)から30年前に突然姿を消した父親が見つかったとの連絡が入る……。

メッセージは「自転車、乗れるようになったか?」。30~40代となり、いろいろと責任も重くなってきた“あなた”に、特にオススメだ。


⑤第5話「Secret Song ※新曲」(10月8日午後8時配信・放送開始)
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第5話は、本記事執筆時点(2022年6月下旬)ではまだ“秘密”とのこと。ドリカムが本作のために書き下ろした新曲、ということ以外はわかっていない。

誰も体験したことのない物語が、幕を開ける――10月8日午後8時、スターチャンネルEXで独占配信およびBS10 スターチャンネルで放送開始。

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