コラム:田幸知有紗のハリウッドスター紳士録 - 第1回
2009年10月19日更新
第1回:トム・クルーズの力技に腰砕け
今回からコラムを書かせていただくことになりました、田幸知有紗です。よろしくお願いします!
私は大学在学中よりフリーアナウンサーとして活動していて、映画の取材を始めてから4年目になります。そもそも映画にどっぷりとはまるようになったきっかけは、大学を卒業して間もなくリポーターを担当した北陸放送の「シネマポリス」という番組。その時の映画マニアのディレクターさんからたくさんの知識を教え受けたおかげで今の自分があります。
さて、コラムのテーマですが、私が今までの取材の中で強い印象を受けたハリウッドスターの男性陣に焦点を当てて書いていこうと思います。私的な紳士度を示す☆付きで。
初回はトム・クルーズです。彼のオーラはものすごいんですよ! また、ファンとマスコミの両方にここまで優しく親切なスターをほかに見たことがないです。
例えばレッドカーペット取材。普通、ハリウッドスターはあらかじめ決められた媒体や、限られた時間内でインタビューを受け、ファンサービスをします。だから、せっかく取材に行っても呼び掛けて終わり……という媒体も出てきます。しかしトムは、集まった全媒体のインタビューを快く受けてくれるのです。エージェントが反対しても、トムの判断で取材陣が救われる。本当にサービス精神旺盛な方。さらに「ワルキューレ」のレッドカーペットの時、イベントが始まるまで降っていた雨がトムの登場と同時に雪へと変わった出来事は伝説となっています。
私がトムを取材した作品は、「M:i:III」と「ワルキューレ」。特に忘れられないのが、羽田空港から関西国際空港まで“ワルキューレ号”と名付けられたチャーター機を飛ばし、機内にファン40人とマスコミ50人を乗せてコミュニケーションをとるという大掛りなイベント“スカイ・クルーズ”。私も便乗し、ドキドキしながらインタビューの順番を待ちました。
そしてトムが目の前に! 娘のスリちゃんへということで、石川県の伝統工芸品の鞠をプレゼント。すると、ものすごく喜んでくれて、「本当にきれいな品をありがとう。スリも喜ぶ!! 一緒に遊ぶよ」と言ってくれ、おもいっきりハグ!!
その勢いと力強さにびっくりした私は、緊張もあり腰を抜かしそうに。ちなみに、この日はトムの奥様ケイティ・ホームズと娘のスリちゃんは京都に行っていたため同乗していませんでした。もし一緒に乗っていたとしてもハグしてくれたのかな……と、ハグという文化に馴染みのない私はしばらく妄想にふける日々が続きました。
ということで、とにかく優しくて家族愛にあふれているトム・クルーズの紳士度は☆☆☆! 俳優として、夫として、父として、これからどんな姿を見せてくれるのかとても楽しみです。それではまた次回。