コラム:編集部コラム やっぱりアニメはヽ(´▽`)ノ日本が一番 - 第27回

2014年10月9日更新

編集部コラム やっぱりアニメはヽ(´▽`)ノ日本が一番

第27回:「宇宙戦艦ヤマト2199」が再びスクリーンに船出 見逃せない理由とは?

1974年の名作SFアニメ「宇宙戦艦ヤマト」を現代版として新たに描いた「宇宙戦艦ヤマト2199」が、再びスクリーンに戻ってきます。2013年4~9月にテレビ放送された全26話の特別編集版「宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海」が、10月11日から全国31館の劇場で上映。劇場限定版ブルーレイも先行発売(ブルーレイ一般発売は11月21日)。その後、12月に完全新作劇場版「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」の公開へと続きます。

全26話のテレビシリーズを、古代進の視点でまとめた特別編集版
全26話のテレビシリーズを、古代進の視点でまとめた特別編集版

「宇宙戦艦ヤマト2199」の展開をめぐる特徴としてひとつ挙げられるのは、テレビシリーズでありながら、テレビ放送よりも先に劇場で上映されていたこと。テレビ放送より1年も早い12年4月から、全26話を全7章にわけての先行上映が始まり、追いかけるように13年4月からテレビ放送がスタート。劇場上映最終章である第7章(13年8月上映)と、テレビ放送の最終回がほぼ同時期に展開され、大きな盛り上がりを見せました。

今回の「追憶の航海」をぜひスクリーンで見てほしいという理由には、ひとつにその映像のクオリティがあります。もともと全話を劇場上映しただけあり、一貫して大スクリーンに耐えうる作画品質があった上に、新規カットも加わり、音響も5.1chにグレードアップ。テレビや配信でテレビシリーズを見たという人も、それだけでは味わいつくせない迫力を映画館の大画面で楽しむことができる機会なので、是非にと思うところ。もちろん、テレビシリーズも見ていないという人には、新作劇場版へと続く物語を2時間で追体験できるだけに、入門編としても最適です。

この機会にこそ、ヤマトの旅路をスクリーンで
この機会にこそ、ヤマトの旅路をスクリーンで

それからもうひとつ、先日、「宇宙戦艦ヤマト」がハリウッドで実写化されるというニュースが正式発表され、大きな反響を呼びました(詳細記事はこちら)。監督は、「ユージュアル・サスペクツ」でアカデミー脚本賞を受賞し、トム・クルーズ主演の「アウトロー」などで知られるクリストファー・マッカリーで、「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」や「スター・トレック イントゥ・ダークネス」なども手がけたスカイダンス・プロダクションズが製作するということです。

ハリウッド実写版の公開は2017年か18年と、まだまだ先ですが、「ミッション:インポッシブル」「スター・トレック」級の大作ともなれば、公開される際には話題になることは必至。その時になって「宇宙戦艦ヤマト」のタイトルは知っているけれど、まだ見たことがないんだよな……と思う人もいるはず。そんな人も、今回の「宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海」をおさえておけば、あらすじなどは聞きかじったことがあるであろう「異星人ガミラスの侵攻によって壊滅的打撃を受けた地球を救うため、遥か16万8000光年(74年のオリジナル版では14万8000光年)を旅し、イスカンダルを目指す」という物語を、改めて知ることができるはず。そうしておけば、来るハリウッド版への備えもいまからバッチリというわけです。

テレビシリーズの総集編だから、テレビを見ていた人でないとわからないのでは?というのではく、テレビを見ていた人はもちろん、見ていなかった人こそ、一緒にこの機会にヤマトの船出を見守ってみてはというところです。

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■「宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海
2014年/日本
総監督:加戸誉夫/監修:出渕裕
声の出演:菅生隆之、小野大輔、桑島法子
10月11日から、新宿ピカデリーほかにて劇場上映
作品情報

筆者紹介

映画.com編集部のコラム

映画.com編集部・あさかよしあき。編集部のアニメ好き。若手女優やアイドルのチェックにも余念がない。もちろん普通に映画も好き。

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