全米映画ランキング : 2015年9月25日~2015年9月27日

全米映画ランキング:2015年9月29日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2015年9月25日~2015年9月27日
(金額・順位は確定後のもの)Rentrak Box Office Essentials

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 モンスター・ホテル2

Hotel Transylvania 2
「モンスター・ホテル2」

Sony Pictures
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

1 48,464,322 48,464,322
2 マイ・インターン

The Intern
「マイ・インターン」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

1 17,728,313 17,728,313
3 1 メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮

Maze Runner: The Scorch Trials
「メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮」

20th Century Fox
(20世紀フォックス映画)

2 14,271,777 51,957,349
4 5 エベレスト 3D

Everest
「エベレスト 3D」

Universal
(東宝東和)

2 13,242,895 23,282,700
5 2 ブラック・スキャンダル

Black Mass
「ブラック・スキャンダル」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

2 11,031,215 42,129,394
6 3 ヴィジット

The Visit
「ヴィジット」

Universal
(東宝東和)

3 6,674,280 52,184,860
7 4 パーフェクト・ガイ

The Perfect Guy
「パーフェクト・ガイ」

Sony Pictures/Screen Gems
(ミッドシップ)

3 4,774,505 48,895,640
8 6 祈りのちから

War Room
「祈りのちから」

TriStar
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

5 4,242,644 55,967,325
9 グリーン・インフェルノ

The Green Inferno
「グリーン・インフェルノ」

Open Road Films
(ポニーキャニオン)

1 3,520,626 3,520,626
10 ボーダーライン(2015) 2 1,717,301 2,297,895

「モンスター・ホテル」続編がV。「マイ・インターン」は2位デビュー

3本の新作に1本の拡大公開作がトップ10にランクインした9月最終週の全米ボックスオフィス。そんな活況のなか首位デビューを果たしたのは、アダム・サンドラーが声の出演を担当した大ヒットアニメ「モンスター・ホテル」の続編「Hotel Transylvania 2」だった。

前作は3年前の同時期に公開され約4250万ドルのオープニング興収をあげて9月新記録を樹立。そして今回の「Hotel Transylvania 2」もオープニング興収約4864万ドルをあげて、9月のオープニング記録とシリーズ記録を更新する大ヒットスタートとなった。前作に引き続きメガホンをとったのはゲンディ・タルタコフスキー。ボイスキャストにケビン・ジェームズ、アンディ・サムバーグ、セレーナ・ゴメス、スティーブ・ブシェーミ、メル・ブルックスほか。今回サンドラーは脚本も担当している。

首位と3000万ドル近く離されての2位デビューとなったのはロバート・デ・ニーロ&アン・ハサウェイ主演のコメディ「マイ・インターン」。ニューヨークの人気ファッションサイトにインターンとして入ってきた70歳の新人(デ・ニーロ)と女性CEO(ハサウェイ)との心の交流がコミカルに描かれる。メガホンをとったのは「恋するベーカリー」以来、6年ぶりとなるナンシー・マイヤーズ。マイヤーズの監督作はこれまでの5本のうち3本(「恋するベーカリー」「恋愛適齢期」「ホリデイ」)が1億ドル超のヒットになっており、今回もスローなスタートながらどこまで数字を伸ばすか注目されている。

3位は前週首位の「メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮」。10日間の累計興収は約5100万ドルで前作超えは厳しくなってきた。4位は前週からワンランクアップの「エベレスト3D」。5位にはジョニー・デップ主演「ブラック・スキャンダル」が続いた。

9位には「ホステル」のイーライ・ロスが、イタリアのカルトホラー「食人族」をモチーフにアマゾン奥地での恐怖体験を描いた「グリーン・インフェルノ」が初登場。配給元との意見の食い違いにより公開延期されていた同作だが、1年以上遅れてようやくリリースとなった。パッとしないオープニングとなったが、ロスはキアヌ・リーブス主演のホラー「Knock Knock」も2週間後に公開が控えている。

そして、前週の6サイトから59サイトに上映館を増やして10位にランクインしてきたのが、エミリー・ブラント、ベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリン共演の超話題作「Sicario」。麻薬密売組織とFBIの抗争が激化するアメリカとメキシコの国境地帯を舞台に、特別部隊に入った女性FBI捜査官ケイト(ブラント)が、得体の知れないコンサルタントのアレハンドロ(デル・トロ)とともに麻薬組織殲滅作戦を遂行するなかで、麻薬戦争の裏側にある真実と対峙することになる。批評家からは絶賛評が多く集まり、早くも本年度アカデミー賞最有力の一作と目されている。監督は「プリズナーズ」「灼熱の魂」のドゥニ・ビルヌーブ。脚本にTVシリーズ「サン・オブ・アナーキー」などを手がけてきたテイラー・シェリダン。撮影は「プリズナーズ」に続きビルヌーブと組んだ名キャメラマンのロジャー・ディーキンス。配給のライオンズゲートはデル・トロ扮するアレハンドロをメインキャラクターにした続編を準備しているという。ちなみに、Sicarioはスペイン語で殺し屋、暗殺者の意。

今週はロバート・ゼメキス監督、ジョセフ・ゴードン=レビット主演の実録ドラマ「ザ・ウォーク」が限定公開されるほか、リドリー・スコット監督とマット・デイモン主演が組んだSFドラマ「オデッセイ」が公開となる。

2015年9月29日更新 藤井竜太朗

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