ベルトラン・ボネロ : ウィキペディア(Wikipedia)

ベルトラン・ボネロBertrand Bonello, 1968年9月11日 - ) は、フランスの映画監督、脚本家、作曲家。

来歴

1968年9月11日、フランス・ニースで生まれ、パリとモントリオールで暮らす。

1996年、ピエル・パオロ・パゾリーニの伝記を元にした短編『Qui je suis』を製作し、映画監督としてデビュー。2年後の1998年には初の長編『何か有機的なもの』を製作。第48回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門で上映された。

2001年にジャン=ピエール・レオを映画監督役に起用した『ポルノグラフ』は、同年の第54回カンヌ国際映画祭の国際批評家週間部門に出品され、国際映画批評家連盟賞を受賞。2003年の『ティレジア』は第56回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映された。2008年、マチュー・アマルリックを映画監督役に起用した『戦争について』を発表。第25回マイアミ映画祭のカッティング・エッジ・コンペティション部門でグランプリを受賞した。

2011年には19世紀から20世紀の高級娼館を舞台にした『メゾン ある娼館の記憶』を発表。第64回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された。第37回セザール賞では7部門にノミネートされ、アナイス・ロマンが衣装デザイン賞を受賞した。2014年、ギャスパー・ウリエルを主演に迎え、イヴ・サン=ローランの伝記映画『Saint Laurent』を製作。第67回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映された。また、第87回アカデミー賞外国語映画賞のフランス代表作品に選出された。2015年、パリでテロを計画する若者たちを描くアクション映画『Paris est une fête』を製作。同作は2016年に『ノクトラマ/夜行少年たち』と改題されて発表。カンヌ国際映画祭への出品は見送られたが、サン・セバスティアン国際映画祭やマール・デル・プラタ国際映画祭などのコンペティション部門に出品された。

人物

ルキノ・ヴィスコンティに影響を受けている。スプリットスクリーンを好んで使用する。また、作曲家としても活動しており、自身の監督作の音楽も手がけている。クラシック音楽に造詣が深いことでも知られる。

『SAINT LAURENT/サンローラン』(2014年)まで撮影監督を担当していたジョゼ・デエーは元妻。

監督作品

長編映画

  • 何か有機的なもの Quelque chose d'organique (1998年)
  • ポルノグラフ Le Pornographe (2001年)
  • ティレジア Tiresia (2003年)
  • 戦争について De la guerre (2008年)
  • メゾン ある娼館の記憶 L'Apollonide: Souvenirs de la maison close (2011年)
  • Ingrid Caven, musique et voix (2012年)
  • SAINT LAURENT/サンローラン Saint Laurent (2014年)
  • ノクトラマ/夜行少年たち Nocturama (2016年)
  • Zombi Child (2019年)

短編映画

  • Qui je suis (1996年)
  • The Adventures of James and David (2002年)
  • Cindy: The Doll Is Mine (2005年)
  • My New Picture (2006年)
  • Where the Boys Are (2010年)
  • Sarah Winchester, opéra fantôme (2016年)

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/12/10 23:28 UTC (変更履歴
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