内藤礼 : ウィキペディア(Wikipedia)

内藤 礼(ないとう れい、1961年 - )は、日本の美術家「信仰と美のかたち 可視化された神の像―日本・アジア・西洋 プリミティヴ・アートから現代美術まで」、松井健ほか、2013年、里文出版。ひそやかで繊細な造形作品と、それを配置し鑑賞する緊張感のある空間からなるインスタレーション作品などを制作。広島県広島市出身、広島女学院中学校・高等学校卒業。1985年武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。2018年度毎日芸術賞、芸術選奨文部科学大臣賞受賞。

来歴

2000年まで

  • 1986年、東京都のパルコ・スペース5で初個展『Apocalypse Palace』開催http://apm.musabi.ac.jp/imsc/cp/menu/artist/naito_rei/data.html。
  • 1991年、佐賀町エキジビット・スペースで「地上にひとつの場所を」発表。
  • 1995年、国立国際美術館で個展『みごとに晴れて訪れるを待て』開催。
  • 1997年、第47回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展の日本館にて「地上にひとつの場所を」を展示金沢21世紀美術館公式ホームページ、https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=45&d=1779 (2021年4月17日閲覧)。鑑賞者を一人ずつ数分間だけ招き入れる方法をとったため、長蛇の列となった。同年、フランクフルト近代美術館の企画でカルメル会修道院にて個展『Being Called』開催。

2000年代

  • 2001年、ベネッセアートサイト直島の家プロジェクトで古民家「きんざ」に『地上にひとつの場所を』の直島ヴァージョン「このことを」を設置。
  • 2002年、香川県の直島で個展。
  • 2003年、アサヒビール芸術文化財団芸術賞受賞。
  • 2008年、横浜トリエンナーレ2008に参加。
  • 2009年、神奈川県立近代美術館にて個展『すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している』開催。

2010年代

  • 2010年、豊島美術館に「母型」設置。
  • 2013年、広島県立美術館にて個展『タマ/アニマ(わたしに息を吹きかけてください)』を開催。
  • 2014年、東京都庭園美術館にて個展『内藤礼 信の感情』を開催。
  • 2017年、パリ日本文化会館にて個展『émotions de croire(信の感情)』を開催。テルアビブ美術館にて個展『Two Lives』を開催。
  • 2018年、水戸芸術館にて大規模個展『明るい地上には あなたの姿が見える』を開催。

2020年代

  • 2020年6月27日-8月23日、金沢21世紀美術館にて『内藤礼 うつしあう創造』を開催。

パブリックコレクション

  • きんざ/「このことを」(直島・家プロジェクトベネッセアートサイト直島)
  • 「母型/Matrix」(豊島美術館)

作品集

  • 『直島・家プロジェクト第3弾きんざ/「このことを」内藤礼』(ベネッセアートサイト直島)
  • 『内藤礼作品集』(筑摩書房)
  • 『地上にひとつの場所を』(筑摩書房)
  • 『世界によってみられた夢』(ちくま文庫)
  • 『内藤礼〈母型〉』(聞き手・中村鐵太郎、左右社、神戸芸術工科大学レクチャーブックス)
  • 『内藤礼|1985−2015 祝福』(millegraph)

参考文献

  • 『美術手帖』第664号、1993年1月、p184、美術出版社
  • 「信仰と美のかたち 可視化された神の像―日本・アジア・西洋 プリミティヴ・アートから現代美術まで」、松井健ほか、2013年、里文出版

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/04/19 01:59 UTC (変更履歴
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