ロバート・デ・ニーロ、「タクシードライバー」のパロディCMに出演？　脚本家が非難

Photo by Alberto E. Rodriguez/Getty Images for CinemaCon

名優ロバート・デ・ニーロが1976年の傑作「タクシードライバー」（マーティン・スコセッシ監督）で演じた伝説のキャラクター、トラビスをCMで再演するという噂が賛否を呼んでいる。

「タクシードライバー」といえば、孤独なタクシードライバーの姿を通じて大都会ニューヨークの闇をあぶり出した傑作だ。映画史に残る傑作のひとつだが、主演のデ・ニーロが最新CMでトラビスを再演しているという噂が複数のメディアで報じられている。

これに対し、同作の脚本家ポール・シュレイダーは自身のFacebookで、「なぜボブ（デ・ニーロ）がこれをするのか、私には理解できない」とコメントしている。「だが、まだそれを見ていない。運が良ければ、ずっと見ずにいたいものだ」

こうした反響を受けて、デ・ニーロと広告主の配車アプリUberは声明を発表。デ・ニーロが同社の広告塔としてCMに登場するのは事実だが、「タクシードライバー」とは無関係で、デ・ニーロはトラビスの名台詞である「俺に用か？ (You talkin’ to me?)」を引用していないという。

Uberの新CMにデ・ニーロが出演していることを聞き付けたメディア側が、勝手に「タクシードライバー」のパロディであると解釈したために起きた騒動のようだ。同CMは年内にイギリスで放送されるという。