佐藤玲、予告編大賞からの長編映画完成に感無量「ここまでこぎつけることができた」
2018年8月9日 17:00
[映画.com ニュース] 「未完成映画予告編大賞」の第1回グランプリから生まれた映画「高崎グラフィティ。」の完成披露試写会が8月9日、都内で行われ、佐藤玲、萩原利久、岡野真也、中島広稀、三河悠冴、川島直人監督が舞台挨拶に登壇した。
同賞は、堤幸彦、大根仁両監督らが所属するオフィスクレッシェンドが、次代の映像作家・クリエイターの発掘・育成を目指し創設。3分以内の予告編が対象で、グランプリ作品には3000万円程度の予算で長編映画を制作する権利が与えられる。
「高崎グラフィティ。」は、佐藤が日大芸術学部の同窓生だった川島監督にツイッターのダイレクトメールを送ったことがきっかけで企画がスタート。「卒業式を間近に控え何かをやらなければいけないと思った。1年半かけて企画を進め、皆で作りここまでこぎつけることができたのがうれしい」と感慨深げに話した。
高校の卒業式を終えた男女が、それぞれの生き方を模索する青春群像劇。萩原は、オーディションを受けた役とは別の役で採用されたが、「監督と話し合い、自分の高校時代を考えたら(変わった役と)同じ気持ちを持っている部分もあった。そこを掘っていこうと思ってやりました」と振り返った。
高校時代に戻れるとしてやりたいことは、という質問に佐藤は「女子高だったので、男子と登下校。自転車の2人乗りをして、駅まで送ってもらうとか」と告白。萩原は「部活。使っても使ってもあり余るエネルギーをどうしていいか、今も分からない」と熱血ぶりを発揮した。
長編デビューとなる川島監督は、完成披露の晴れ舞台に満面の笑み。「キャスト、スタッフ一同、100%高崎ロケで市民の方にも助けられた。皆の熱い気持ちを全部スクリーンにぶつけたつもり。完成した作品を僕が見ても、大人でも子どもでもない18歳の気持ちを思い出した。見ていただいた方にもそういう気持ちを思い出してほしい」と自信のアピールをしていた。
「高崎グラフィティ。」は8月18日に高崎で先行、8月25日から全国で順次公開される。