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「TOHOシネマズ日劇」85年の歴史に幕 ファン400人が集結

2018年2月4日 21:10

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支配人が涙を堪え挨拶
支配人が涙を堪え挨拶

[映画.com ニュース] 東京・有楽町の映画館「TOHOシネマズ日劇」が2月4日、85年間の歴史に幕を閉じた。劇場前には、閉館の瞬間を見届けようと400人以上のファンが集結。最後の支配人となった佐藤希氏は、涙を堪えながら謝辞を述べた。

この日は、閉館に合わせて開催された特別上映イベント「さよなら日劇ラストショウ」の最終日。最終上映作品となった「もののけ姫」(1997)の観客を、従業員全員が整列して見送った。

佐藤支配人は、駆け付けた劇場ファンに「85年間で1億人以上のお客さまに足を運んでいただきました。皆さまに愛され、今日まで上映を続けることができたこと、心より感謝申し上げます」と挨拶。「本日で日劇は閉館いたしますが、日劇の魂は3月29日にオープンするTOHOシネマズ日比谷へと引き継ぎますので、楽しみにお待ちいただけばと思います。日劇を愛していただきまして、誠にありがとうございました」と頭を下げると、ファンからは大きな拍手とともに、「今まで素敵な映画をありがとう」と感謝の声が上がった。

佐藤支配人をはじめとする社員一同はあふれる涙を堪えながら挨拶に臨んでいたが、挨拶が終わり全員が劇場のなかに入った瞬間、感極まったような声を響かせた。

同劇場は、1933年に映画だけでなく舞台でのダンスショーなども行う「日本劇場」として開業。84年に「日本劇場」「日劇東宝」「日劇プラザ」の3館の劇場として再オープンし、2002年には「日劇PLEX」、09年には「TOHOシネマズ日劇」と館名を変更。旧名称時代から「スター・ウォーズ」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「ターミネーター」といった大作シリーズを上映した。また、数多くの「ゴジラ」シリーズを上映してきた“聖地”としても知られ、16年には東宝が約12年ぶりに製作した最新作「シン・ゴジラ」を期間限定上映するなど、映画ファンに愛され続けていた。

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