「白人ばかりのアカデミー賞」と批判を受け、アカデミーが大胆な改革案発表
2016年1月27日 12:00
[映画.com ニュース]「白人ばかりのアカデミー賞」と批判されたことを受け、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーが大胆な改革案を発表したと、ハリウッド・レポーター誌が報じた。
アカデミー賞俳優部門にノミネートされた20人が、昨年に続きすべて白人だったことから、人種差別だと批判が噴出。ソーシャルメディアで#OscarsSoWhite(白すぎるオスカー)として広まり、スパイク・リー監督やウィル・スミスらを巻き込んでアカデミー賞のボイコット運動に発展していた。
同団体はこのほど、改革案を発表。白人男性が大多数を占める会員構成を変えるため、2020年までに女性と非白人の少数派の会員数を現状の倍に増やすという。また、既に映画界を引退している会員が多く見受けられるため、アカデミー賞が現在の映画業界の意向を反映していないとの批判にも対応。会員の持つ投票権の期限は10年とし、映画業界で活動していない会員には更新されない。ただし、30年連続で投票権を維持したり、アカデミー賞にノミネートされたことのある会員は免除される。
女性や非白人をどのように増やすのか、映画業界での活動をどう審査するのか。細かい点は決まっていないものの、アカデミーの改革案と対応の早さはおおむね好意的に評価されている。