ロバート・ライシュの講義に密着 経済ドキュメンタリー「みんなのための資本論」
2015年10月17日 06:00
[映画.com ニュース]アメリカの経済政策に絶大な影響力を持つ経済学者ロバート・ライシュの講義に密着したドキュメンタリー映画「みんなのための資本論」予告編が公開された。
クリントン大統領政権下で労働長官を務め、先進国の格差社会の到来を早くから予言し、アメリカの急速な格差の拡大に警鐘を鳴らしてきたライシュ。教べんを執るカリフォルニア大学バークレー校の最後の授業に密着した。サンダンス映画祭審査員特別賞を受賞し、トマ・ピケティ「21世紀の資本」の翻訳者、山形浩生氏が字幕を監修した。
予告編では、愛車のミニクーパーで出勤するライシュが、米国の格差と富裕層の税率についてグラフを用いてレクチャー。民主主義の弱体により、「中間層の共働き家族はどんなに働いても楽にならない」と話す。そして、人々の結束を促すとともに「経済のルールを作るのも変えるのも私たちだ」と講義で呼びかけ喝采を浴びる場面を切り取っている。
「みんなのための資本論」は11月21日、渋谷・ユーロスペースほか全国順次公開。