岩井俊二初の長編アニメは「花とアリス」の前日譚!蒼井優&鈴木杏も声優で参加
2014年10月16日 09:00

[映画.com ニュース] 岩井俊二監督が、2004年に原作・脚本・監督を務めた「花とアリス」の前日譚を、自身初の長編アニメーション監督作「花とアリス殺人事件」として手がけていることがわかった。「花とアリス」で脚光を浴びた女優の蒼井優と鈴木杏が、それぞれアリス役と花役の声優として参加していることも発表された。
「花とアリス殺人事件」は、セリフを先行して収録する「プレスコ」で制作。すでに収録を終えた蒼井は「アリスだったあの日から、早10年。声も大分、野太くなっていますが、頑張りました。眩い青春時代を2度もありがとうございます」と語り、完成を心待ちにしている。一方の鈴木も、「花とアリスに再会できて、とてもとても嬉しいです。10年経って30歳近くになった(!)私たちが中学生の声になれているのか、、、ちょっと不安。でも見てくださる方が楽しんでくださればいいな、と思います」と心境を明かした。
今でも多くのファンに愛され続けている「花とアリス」だが、岩井監督も「作品を作り終えてもなお、あのふたりは僕の中に居座り、10年の歳月が過ぎてもなお、平然とそこに居続け、気がついたら僕にこのアニメを作らせていた」と語っており、さらには「ふたりがいつまで居座る気なのか、それはちょっと僕にもわからない」と含みのあるコメントを寄せた。
日常、友情、そして恋に揺れる2人の少女、花(鈴木)とアリス(蒼井)の姿を描いた前作。今回のアニメーションでは、岩井監督自ら脚本と音楽も担当し、ふたりの出会いのエピソードを展開する。2015年2月の公開に向け制作中だが、早くもポスタービジュアルが完成。花とアリスがアニメキャラとして描かれたポスターは、10月18日から劇場に掲出される。
石ノ森学園中学校へ転校してきた中学3年生の有栖川徹子(通称アリス)は、1年前に「ユダが、4人のユダに殺された」という、3年1組にまつわるウワサを聞かされる。さらに、アリスの隣の家が「花屋敷」と呼ばれ、近隣の中学生に怖れられていることを知る。そこに住む「ハナ」ならユダについて詳しいはずだと教えられたアリスは、花屋敷に潜入。そこで待ち構えていたのは、不登校のクラスメイト・荒井花(通称ハナ)だった。
そして前作と同様、今回も「キットカット」とのコラボレーションが決定。スペシャルパッケージが発売されるほか、特設サイト(http://nestle.jp/brand/kit/)が設けられ、実写版のショートフィルムの公開とともにスペシャル映像の配信が予定されている。
「花とアリス殺人事件」は、15年2月に全国で公開。
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