押井守監督、初の英語作品のタイトル「GARM WARS The Last Druid」に正式決定
2014年6月13日 13:12

[映画.com ニュース]押井守監督が初の英語作品に挑んだ実写アクションのタイトルが「GARM WARS The Last Druid」に正式決定した。6月12日、東京・新宿ピカデリーで行われた「THE NEXT GENERATION パトレイバー 第2章」の公開記念トークショーで発表されたもの。押井監督は「カナダで撮影し、今は仕上げの段階。来月も向こうでダビングの作業がある。実写なんですけど、半分以上はCG。アニメのような実写映画を目指した」と進捗状況を報告した。
2012年11月に「押井守の初の英語作品」として第一報が飛び込んできた同作。当初、タイトルは「The Last Druid: Garm Wars」と報じられ、国内では「ガルム戦記」の通称でその動向に熱い視線が注がれていた。この日、押井監督は内容について「基本的には向こう(外国資本)の映画。“Druid”はケルト文化における僧侶や祭司、まあ魔法使いのような存在で、その一族の末えいが主人公のファンタジー」とだけ明かし、「キャラクターの画像などは、契約上の関係で今のところは一切表に出せない」と語った。
トークショーには押井監督をはじめ、「GARM WARS The Last Druid」の製作に参加したProduction I.Gの石川光久代表取締役、「THE NEXT GENERATION パトレイバー」のチーフプロデューサーである東北新社の宮下俊氏が出席。ともに押井監督とは20年来の交流があり、出会いから最新作の舞台裏までファン垂涎のトークが約1時間繰り広げられた。
この日のキーワードは“押井税”で、「会社が儲かると押井さんの作品がつくりたくなる。税金みたいなもの」(石川氏)、「みんなが稼いで、私が使う(笑)。お金のことは苦手だけど、その分財産として方法論や優秀な人材を残したつもり」(押井監督)。すると石川氏は、Production I.Gの最新作「攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears」でメガホンをとる黄瀬和哉氏の名を挙げ、「すばらしい作品に仕上がった。さすがに押井監督に学んだだけあって、血を引いている。押井税は無駄じゃなかった」と“納税”に納得の様子だった。
現在、押井監督の名を知らしめた人気アニメ「機動警察パトレイバー」を実写化した「THE NEXT GENERATION パトレイバー」のイベント上映(全7章)が進行中で、7月12日からは「THE NEXT GENERATION パトレイバー 第3章」が封切り。来年GWには、長編劇場版が公開される。
押井監督は「とても型破りな人だけど、こういう強気なプロデューサーでなければ実現しない企画。最終的にペイできるかどうか……。崖っぷちの男ですよ」と宮下氏を手荒く称賛。石川氏が「最初は実写と聞いて、プロデューサーが降格にならなきゃいいなと不安だった」と語ると、宮下氏は思わず「僕のこと?」と自身を指差した。それでも「いい意味で裏切ってくれた。押井監督が楽しんでいるのが伝わった」(石川氏)、「いつか実写化したいと思っていたので、天から与えられたような企画。監督は現場の判断も早いし、エンタテインメント作品として撮ってくれた」(宮下氏)と“盟友”押井監督の手腕に太鼓判を押していた。
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