おっさんになりきった「森三中」大島美幸、うり二つの荒川良々と取っ組み合い

［映画.com ニュース］　人気お笑いトリオ「森三中」の大島美幸が映画初主演を果たす「福福荘の福ちゃん」（藤田容介監督）の撮影風景が、このほど公開された。丸刈りのおっさん役に挑戦した大島と、共演者の水川あさみ、荒川良々がコメントを寄せた。

大島演じる、福ちゃんこと塗装工の福田辰男が住む古びたアパート「福福荘」には、東京都下にある老朽化のため取り壊される寸前だった男子寮を、3週間で改装して使用した。このセットでのロケ最終日（6日目）に、福ちゃんと荒川演じる親友シマッチが大ゲンカをするシーンが撮影された。

仲良し兄弟のようにそっくりな大島と荒川の本気の取っ組み合いは、予想以上の迫力。古いアパートの床がきしんでも意に介さず、藤田監督の演出はヒートアップしたという。もみ合いの末、福ちゃんがシマッチを大外刈りで沈めるという流れなのだが、受け身のポーズがなかなか決まらず、腕に覚えのある照明部スタッフのアイデアに助けられながら試行錯誤を繰り返した。

「24時間テレビ」のチャリティーマラソンのために体重を15キロ落とした大島だが、本作のために急きょ10キロ増量し、なるべく布団で寝ないようにしたり、オーガニックな食品を口にしないようにするなど「毎日毎日、おじさんらしさを研究しています」と役作りに余念がない。共演する水川も「現場に入ると（手が）カッサカッサで。爪まで汚して。そういうところを細かくおっさんっぽくしているっていうのもすごいし、おっぱいも大きいのにつぶして」と、その変ぼうぶりに驚いていた。

日本・イギリス・イタリア・台湾・ドイツの合作「福福荘の福ちゃん」は、2014年に公開。