山田洋次、監督生活50年で初のラブストーリー挑戦
2012年11月20日 06:00

[映画.com ニュース] 文化勲章を受章した山田洋次監督が、中島京子氏の直木賞受賞作「小さいおうち」の映画化で、監督生活50年で初となるラブストーリーに挑戦することがわかった。オールスターキャストで製作した「東京家族」の公開(2013年1月19日)を前に、早くも次回作が決定。製作意欲は衰え知らずで、その動向からますます目が離せなくなった。
原作を読んだ山田監督は、登場人物のひとりである恭一に「これは、ぼくの物語でもある」と自らを重ねたと言う。今作は、大学ノートにつづられた“小さいおうち”での小さな恋愛事件を通して昭和、平成の東京と地方都市の暮らしを丁寧に描いた良作だ。
「母べえ」で昭和の家族、「おとうと」「東京家族」で平成の家族の姿に迫った山田監督が、自らが生きてきた昭和と平成、ふたつの時代の日本を描く。製作決定に際し「昭和から現代までを舞台に、その時代に生きた人々の気持ちのあり方や、人間関係ひとつひとつのかかわり方を描き出したいと思います」とコメントを寄せている。
「小さいおうち」は、生涯独身を貫いた布宮タキの死後、面倒を見ていた姉の孫・健史が数冊の大学ノートを見つけるところから始まる。ノートには、タキが戦前に女中として仕えていた、東京の赤い三角屋根の小さいおうちでの出来事がつづられていた。玩具会社に務める“旦那様”と妻の時子、5歳になる恭一ぼっちゃんと暮らすタキは、美しい妻・時子にあこがれを抱くようになる。そんな折、旦那様が会社のデザイン部で働く青年・板倉正治を家に招待。芸術肌の青年の出現に時子とタキは沸き立つが、徐々に戦況は悪化し、それぞれが抗えない運命に翻ろうされようとしていた。
配給の松竹によれば、注目のキャストは今後発表していく。脚本は、山田監督と平松恵美子氏が共同で執筆。13年3月1日にクランクインし、5月31日の撮了を予定している。
「小さいおうち」は、13年12月か14年1月に公開予定。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

片思い世界
【“鑑賞確定”の超期待作】広瀬すず×杉咲花×清原果耶主演×「はな恋」製作陣…そして涙腺崩壊へ
提供:リトルモア

ミッキー17
【前代未聞のオール社畜レビュー】史上最凶のブラック仕事を描いた痛快作…社畜が観たらどうなった!?
提供:ワーナー・ブラザース映画

侍タイムスリッパー
【ついに見放題“最速”配信中!!!】観たかった人も、何度も観た人も今すぐ観て!【ネタバレ厳禁】
提供:JCOM株式会社

この村の住人は、人間を喰ってる――
【衝撃の問題作】異常なクオリティで世界が熱狂…“絶対的支持”の理由を徹底解説!
提供:ディズニー

観ないとぜっったい後悔する
【ラスト5分の破壊力】そして“観たことないシーン”のゲリラ豪雨に、感動を超えてもはや放心状態――
提供:東和ピクチャーズ

映画を安く観たい人、絶対にチェックして!
【映画2000円は高すぎる!!?】知らないと損な“1250円も安く観る裏ワザ”、ここに置いときます
提供:KDDI

厳選した名作“だけ”をあなたに。
【探す時間、ゼロ】家のテレビが「あなただけの24時間シアター」に!(提供:BS10 スターチャンネル)