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ハンバーガー差し入れに主演キャスト歓喜 「君と歩こう」封切り

2010年5月16日 14:47

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過酷な撮影を乗り切った!
過酷な撮影を乗り切った!

[映画.com ニュース] 国内外で注目を集める石井裕也監督の「君と歩こう」が5月15日、東京・渋谷のユーロスペースで封切られ、石井監督と目黒真希森岡龍中村無何有前野朋哉が舞台挨拶に立った。

同作はすべてを捨て、田舎町から東京に駆け落ちした34歳の高校教師・明美(目黒)と、教え子のノリオ(森岡)が厳しい現実に直面し、すれ違いながらも互いの将来や関係性を見つめ直す群像コメディ。

石井監督は、商業映画デビュー作となる「川の底からこんにちは」と並行して製作した同作について「向こう(「川の底からこんにちは」)でできなかった感覚的な部分が出せた作品。いい意味で悪ノリした」と述懐。駆け落ちを題材に選ぶことで、「いろんなものを所有しすぎる現代人がすべてを捨てたとき、本当に大切なものだけが残る。それが優しさだと描きたかった」と説明した。

目黒は、「初めて演じるタイプのキャラクターで、戸惑いがたくさんあった。監督から細かく演出していただいて、さらに戸惑ってしまって(笑)。キツイ撮影でしたが、何とか楽しく乗り切りました」。一方の森岡は、冴えない高校生役に「僕自身、実際に冴えないんで、そんなに役づくりせずそのままいけました」と話した。

また、出演と共同プロデューサーを兼任した中村は「キャストの皆さんには申し訳ないくらい、厳しい現場で大変なこともたくさんあった。現場にモスバーガーを差し入れたときの、ふたりのうれしそうな顔が忘れられない」と振り返った。同作は大阪、山形、広島でも公開される予定だ。

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