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現代中国の閉塞感を描く「世界」。監督が当局と直談判

2005年10月18日 12:00

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過去の長編3作で既に世界3大映画祭を経験済み

本作もベネチア映画祭のコンペ部門に出品された

中国第6世代の名手ジャ・ジャンクーの新作「世界」は、中国・北京市郊外に実在する「世界公園」でダンサーとして働く女性タオを主人公に、彼女と周囲の人々の人間関係を通して、08年のオリンピック開催を前に揺れ動く北京の“今”を描く。本作について、監督に話を聞いた。

映画の舞台となる「世界公園」は、世界各地の観光名所が縮小されて再現されたテーマパークだ。「オリンピックに向けて邁進している中国社会、その中で人々がどのように生きているかを撮ること」が、物語の最初の構想だったと語る監督が、世界公園を舞台にした理由を次のように語る。

「世界公園は、まるで今の中国の社会を予言したかのような存在でした。パスポートもいらずにどこの世界にも行かれるけれど、実は閉じられた世界で、その空間の中に世界が集中しているんです。その雰囲気が、今の閉塞感あふれる中国の社会を描く時にぴったりだと思いました」

ジャ・ジャンクーは、前作「青い稲妻」が、中国政府の検閲を受けずに製作された“地下映画”でありながら、カンヌ映画祭で賞賛を受けた。いまだに中国政府の映画に対する検閲は存在するが、本作では身分証明書やパスポートの不正取得といった場面を匂わせたシーンがあるにも関わらず、中国国内で正式に上映できた。「03年10月に7人の監督たちと、映画関係の最高幹部である電影局局長と話し合いました。その頃から政府は緩和製作に転じていて、映画を産業として捉えるようになってきました。海賊版が出回っている事実も、検閲が緩和された要因のひとつだと思います」

世界」は10月22日より、銀座テアトルシネマにてロードショー。

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