「スチームボーイ」、ベネチアから世界へ。続編企画も進行中!
2004年7月20日 12:00
7月17日、10年近い歳月と24億円という製作費を投じて作られた大友克洋監督の最新作「スチームボーイ」が公開されたが、それに先立つ14日、同作が今秋の第61回ベネチア国際映画祭(現地時間9月1日~11日開催)のクロージング作品として上映されることが発表された。世界3大映画祭(カンヌ、ベネチア、ベルリン)でオープニングまたはクロージングにアニメ作品が選ばれるのは初めてのことで、大友監督や主人公レイ役の鈴木杏らが現地入りする予定。同映画祭が「スチームボーイ」の海外での初披露となり、その後9月からフランス、イギリス、ドイツ、イタリアなどヨーロッパ各国で、また、クリスマスから来年にかけ、オスカーを狙ってアメリカで公開される。
さらに、同作のエグゼクティブ・プロデューサーである渡辺繁氏は、公開初日の17日、日比谷映画(東京・日比谷)で行われた舞台挨拶で、同作の続編企画が進行中であることを明かした。劇場用映画になるかTVシリーズになるかはまだ未定だが、主人公レイのその後の活躍や、ヒロインのスカーレットが“スチームガール”になる話が描かれるそうで、「今度は10年もかけたくないので(笑)、2年後にはお見せできるようにしたい」と語っていた。
(C)2004 大友克洋・マッシュルーム/STEAMBOY製作委員会