「パッション」、今度はTV放映で暗礁に?
2004年4月27日 12:00
間もなく日本でも公開されるメル・ギブソン監督の話題作「パッション」だが、アメリカでは、テレビ放映権の販売で苦戦を強いられている。その過激な暴力描写や反ユダヤ論争などをよそに、同作はアメリカのボックスオフィスで記録的な大ヒットを記録しているものの、3大ネットワークのABCは同作の放送を拒否し、他のネットワークも難色を示していという。その原因の1つは、メル・ギブソン側がノーカット放送を希望しているからだと言われている。過去に「シンドラーのリスト」がノーカットで一挙放送された例があるが、「パッション」はそれよりはるかに暴力的で、さまざまな論争を呼んでいることから、テレビ局側が及び腰になっているという。また、字幕映画である点もネックになっているようだ。