劇場公開日 2023年7月28日

「子供故の残虐性、無邪気さは狂気をはらむ」イノセンツ ezioさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0子供故の残虐性、無邪気さは狂気をはらむ

2024年1月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

興奮

穏やかで眠たくなるような序盤だが退屈には感じさせない不穏で静かな展開だが、徐々に確かに強大になる力
感情がコントロールできないことからの暴走、とも言いきれないところがこの映画の深みであって、大人であってもその狂気は毎日のように世間を賑わせている

終盤、少女の決心には心動かされるものがある
そして最も静かで壮絶なラストバトルには息を呑む
勝ったがそこに善悪は存在するのか?
とんでもないものを観た感覚だ

大友克洋作『童夢』は読んでいるが、北欧ならではの寒々しさと無駄も派手さもない冷たい雰囲気が物語に混ざり合い感情に訴えかけるものとなっていた
めちゃくちゃ面白い

ezio