くるりのえいが

劇場公開日:

解説

ロックバンド「くるり」のアルバム制作現場に密着したドキュメンタリー。

1996年、立命館大学の音楽サークル「ロック・コミューン」に所属していた岸田繁、佐藤征史、森信行によって結成されたくるり。2022年、バンドを2002年に脱退した森を含む結成当時のオリジナルメンバーが伊豆のスタジオに集まり、バンドにとって14枚目となるアルバムの制作を開始した。メンバーのインタビューや、オリジナルメンバーで活動していた当時の映像、さらに京都でのライブ映像などを織り交ぜながら、普段は見ることのできない音楽制作現場を映し出す。

監督は、「Reframe THEATER EXPERIENCE with you」「NO SMOKING」などの音楽ドキュメンタリーで知られる佐渡岳利。

2023年製作/102分/G/日本
配給:KADOKAWA
劇場公開日:2023年10月13日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
プロデューサー
飯田雅裕
音楽
くるり
主題歌
くるり
オリジナルスコア
岸田繁
タイトルロゴ
服部一成
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フォトギャラリー

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(C)2023「くるりのえいが」Film Partners

映画レビュー

4.5誰かの人生に寄り添い尽くす音楽誕生の瞬間。

2023年12月9日
iPhoneアプリから投稿

くるりの原点回帰と、「東京」や「ばらの花」に匹敵する表題曲が生まれる瞬間を捉えたドキュメンタリー。

岸田さんが、くるりのクリエイティブを牽引しているというイメージがあったが、必ずしもそうではないことが、今作のドキュメンタリーから伝わってくる。

佐藤さんが、レコーディング時などに、的確で時にシビアなディレクションをしていることが、なかなかの驚きだった。

つまり、お互いがお互いに対してディレクションし合っている関係性で、くるりのなかで主観と客観の絶妙なバランスを保っていることがよくわかる。

そのふたりの関係性が確立されている今、黎明期から数々の変貌を遂げた後のくるりに召喚された、森さんの浦島太郎感がなんともいえない。

実家に戻ってきたはずなのに、他人の家に来てしまったかのような、気を遣っている雰囲気が表情などから伝わってくるし、

くるりのおふたりも、その壁をどう壊して、どう森さんを丸裸にするか試行錯誤しているスタジオセッションだったように感じる。

京都・拾得での「尼崎の魚」や「東京」の演奏で、その壁を森さんが見事なまでに破壊し、それを受けたふたりが本当に楽しそうに演奏している表情がマジで最高。

そして、くるりの代表曲はこの3人編成から生まれているが、今回の再編成で、また新たな代表曲が生まれることになる。

『California coconuts』。
この曲に完全にやられてしまった。。

サビが一回しかない儚さ(『In Your Life』も最高!)がありつつも、
誰かの人生に寄り添い尽くすあったかさがある。

「ココナツ」という言葉から想起される香りやムードと、愛の奥底をぎゅっと握ってくる優しい詩の世界が相まって、

くるりだからこそできるエキゾミュージックなのでは…と思った。

そんな新しいくるりの表題曲が誕生する瞬間をつぶさに捉え切った今作は、本当に貴重な記録。

曲のラフを練るセッション中に、岸田さんがコードを考えている「間」など、アイデアがまとまるまでの待ちの時間を、あえて編集でカットしない形をとっており、

「間」をカットしない編集のおかげで、セッションの空間に立ち会っているような気持ちにさせてくれる。

あと、とにかく全編通して奇跡的に天気が良いのも、映画全体にあったかい幸福感を与えていると思う。

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DEPO LABO

5.0音楽を産むは苦しく、聞くは楽しい

2023年11月1日
iPhoneアプリから投稿

In your life が生まれる瞬間はGet backのそれに遠からず。
作り上げて完成形とするのは茨の道。何かを産み出すために苦しむことは、努力することは間違いじゃない。

映画が始まる前、静かに見ましょう、前の椅子を蹴ってはいけない等々、注意されるのだけど、、、
この映画、歌わずには、リズムを取らずには見られない。聞くは楽し。くるりよき。

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yh

2.5あの場所へ向かえば あの痺れるような出会いを思い出せるかな

2023年10月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ずっと頭の中でメロディーラインがリフレインし続ける、くるりの音楽が好き。またドラムに森さんが戻ってきて(これは一時的なのか正式再加入なのか)、三人で作り上げた、今回のアルバムの作成ドキュメンタリー映画。ライブの模様も、一曲まるまる流してくれるのが3曲くらい(たしか、尼崎の魚、東京、バラの花だったか?)もあって、すごく嬉しい。岸田さんの気持ちは強いんだけどアクションが少ないギタープレイも好き。

ただ。
それだけであった。
あくまで、くるりの今、新作アルバムPRドキュメンタリー、という映画。サニーデイの映画に比べれば(別に比べるなと言われてもしょうがないけど)、メンバーの人物に深入りしてない分だけ、ほんとあくまでPRのための映画です、きれいなとこしかお見せしません、としか思えなかった。それが好きならいいんじゃないですか。

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栗太郎

5.0音楽って、いいなぁ。。

2023年10月21日
iPhoneアプリから投稿

いやーー、とにかく、良かった!
オリジナルメンバーの森信之を迎えて、最新アルバム「感覚は道標」の製作過程を追ったドキュメンタリー。
メンバーのセッションを通して音楽が生まれる過程も楽しめるし、なんといってもみんなの表情が晴れやかで、生き生きしてて、楽しそう。「拾得」のライブシーンもあり、音楽としてとっても楽しめる映画。みんな、素敵なおじさんになったね🎵

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Sakiko
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