破壊の自然史

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破壊の自然史

解説

「ドンバス」「バビ・ヤール」などで世界的に注目されるウクライナの映画作家セルゲイ・ロズニツァが、第2次世界大戦下で連合軍がドイツに対して実行した史上最大規模の空爆を題材に制作したドキュメンタリー。

第2次世界大戦末期、連合軍はナチスドイツに対し、イギリス空爆の報復として絨毯(じゅうたん)爆撃を行った。連合軍の戦略爆撃調査報告書によると、イギリス空軍だけで40万の爆撃機がドイツ131都市に100万トンの爆弾を投下し、350万件の住居が破壊され、約60万人の一般市民が犠牲になったとされる。

技術革新と生産力向上によって増強された軍事力をもって一般市民を襲った未曾有の大量破壊の顛末を、当時の記録映像を全編に使用して描き出す。

2022年製作/105分/ドイツ・オランダ・リトアニア合作
原題:The Natural History of Destruction
配給:サニーフィルム
劇場公開日:2023年8月12日

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(C)Atoms & Void

映画レビュー

3.5Watch How the World Burned

2023年7月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

The Natural History of Destruction, a no-narration documentary on WWII slaughter. Loznitsa this time turns the footage away from the persecution of Jews and focuses on the bombing of Germany's civilian population. It's slow and moody and the music is half the show, and rings more like a film that would be played at a museum than in a cinema. Nevertheless, this is very interesting archival footage.

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Dan Knighton

5.0原爆の犠牲者より

2023年11月24日
iPhoneアプリから投稿

多いんだよなあ…

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ミスター

5.0人類史上最大規模の大量破壊

2023年11月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

知的

大阪十三「第七芸術劇場」で映画を見ました

人類史上最大規模の大量破壊を描いている。
第二次世界大戦末期、連合軍が、敵国ナチ・ドイツへ攻撃を行った。その規模が大きかったようで、その後封印されてしまったようです。
この映画ではアナウンスがほとんどなく、映像だけでその悲惨さを伝えている。
ハーケンクロイツ(ナチドイツ国旗)などで判断できるようになっている。

冒頭は
平穏なドイツの田園風景が広がっている様子
勇敢なメロディーは、スーザ作曲「星条旗よ永遠なれ」アメリカの作曲家
次のシーンでは、戦闘機や爆弾を製造している工場。軍事力の強化を示している
次のシーンは、爆弾が投下されている様子である。絶え間なく投下される大量の爆弾。
ラストシーンは、変わり果てたナチドイツの風景を描いている。

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大岸弦

2.5音を改変した非ドキュメンタリー映画

2023年9月2日
PCから投稿

最後に流れるクレジットに「ADR」のものすごく長いスタッフ一覧がある。ADRは Automated Dialogue Replacement、つまりアフレコ・吹き替え。映像素材に編集段階で音を新しく加えたり修正したりする作業のこと。

これ自体は普通の映画でも一般的なポスプロ作業なんだけど、この映画は、それをほとんどすべてのショットに行っている。爆音、銃撃音、悲鳴、路地のざわめき…全部つくりものです。

つまり、この映画をNHKのドキュメンタリー番組のようなものと理解してはならない。これはあくまでロズニツァ監督の脳裏にひらめいた戦争のイメージを再構成したにすぎない。決して「ドキュメンタリー」ではないです。

それを理解した上でなら、ウクライナ育ちのこの監督による戦争観は、ところどころ興味深い部分を含んでいるとは思う。とりわけ資本主義の世界にまきこまれた市井の人々が、敵・味方どちらも自分たちの役目を淡々と果たしているだけなのに、結果として、無意味な殺戮が拡大してしまうという構図。が、個人的には、それも唯一無二の新鮮な視点とは思えなかった。

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milou