劇場公開日 2023年9月8日

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ほつれるのレビュー・感想・評価

全66件中、61~66件目を表示

3.0共感できないことは映画の評価と関係がないわけですが…

2023年9月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

84分という短めの尺ですが、間接的な内容のセリフで二人の関係性や背景が見えてきたり、人物たちの動作やそのカメラワークだけで起こることが想像できて、所々上手な演出だなと感じる巧さがあります。特に秀逸なのが、序盤の山場である「木村(染谷)に起こるアレ」に対する綿子(門脇)の動揺は見ごたえがあり、掴みの良さに映画への期待が高まります。
兎に角、出演する役者が皆さんお上手。まずは、文則役の田村健太郎さんはとても印象深いです。彼の口から出てくる言葉や文法が独特で、女性に対してコントロールしようとする態度でどうかしているキャラクターが際立っています。また、木村の父・哲也役の古舘寛治さんが相変わらずとぼけた演技が素晴らしい。後の話につながりますが、結局はこの哲也こそがキーマン。やっぱり古舘さんの演技は信頼できる説得力があります。
ただ残念ながら、私にとってこの監督の書く脚本(前作『わたし達はおとな』を含む)にほぼ共感が出来ません。と言うか、恋愛弱者な私には全く見たことがない世界でむしろ違和感すら感じます。何なら逆に、役者が巧く演じれば演じるほど、むしろコントのようでちょっと可笑しくすら感じるくらい。或いは「狙い」でやってるのかもしれませんが、果たしてそれでバランス的に成立しているのかやや疑問です。登場人物たちのやり取りを見ていると、「一緒に生きていく(別れない)ことの意味や価値感」があまりにも希薄に見えるため、結局、登場人物たちに共感が持てません。
何より違和感なのは「息子の結婚式にも出なかった父親と息子の嫁の距離感」がよく解りません。息子と距離があった義父に対してプライバシー感強めな「アイテム」についての相談なんてするものなのか?まぁ藁をも掴む想いかもしれないけど。そして、それを意気に感じたのか「僕一人の胸にしまっておけない」と綿子に切り込む哲也。物語が推進するポイントだけに、その無理を感じる展開が反って気になってしまいます。
結局のところ、けして悪い出来ではないのですが、残念ながら多分そう長いこと記憶に残らない映画となりそうな気がします。せめて、もう少し深みが欲しいかな。。

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TWDera

1.5最早寄生

2023年9月9日
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単純

難しい

不倫相手と旅行に出かけた帰り道に起きた出来事で、変化して行く汚嫁の機微と彼女と向き合おうとする夫の話。

すれ違い…というか汚嫁の心がここにあらず?な関係と思しき夫婦だけど、既にことが起きてからしか夫は出てこず、それまでの様子との変化はわからず。
そんな状況で再構築を図ろうとする夫と、心ここに有らずな汚嫁…少なくとも家がなんちゃらは今じゃないだろうね。

一応汚嫁の機微がメインだとはいえ、夫の詰めるような感じがこの出来事より前かどうかがわからないからなんとも言い難いな、なんて思っていたら、まさかの馴れ初め他をぶっこまれて、な〜んだそういう夫婦なのね、とどうでも良くなり、考えるのが面倒くさくなったw

あっ、そう言えば寄生獣って映画あったね。

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Bacchus

1.0いまいち

2023年9月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

がっかりしました。

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完

3.0踏み出しきれない

2023年9月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

122本目。
小田急ロマンスカーで、一瞬テンション上がり、どこか身近な風景が出てくると思ったけど、そこまで。
落ち着いた流れに、時に漂う緊張感。
でも、落ち着きに負け、少し寝落ち。
夜勤明けにはキツイけど、なあなあの関係に一緒にいるメリットってと思いはするけど、不倫不倫で始まった関係、現状を分かってるから、踏み出し切れないのかなと。
まあその辺が、リアルなのかなと思いはするけど、未だの自分には、ただただ面倒だよねと。

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ひで

3.0正反対な夫と愛人!

2023年9月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

もっと早く離婚を言い出した方が良かったんじゃないか?と思ってしまいます。理屈っぽい夫と全てを受け止めてくれる愛人。微妙だなー。人から奪った幸せは長く続くのかな?

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binn

3.0不倫の方が燃え上がる

2023年9月8日
Androidアプリから投稿

テーマは「不倫」。
題名の意味するところは、二組の夫婦の妻と夫の関係性だろうか?
田村健太郎が、一見、誠実そうだが、理屈っぽさが鼻について、生理的な嫌悪感を抱いてしまいそうな夫を好演している。
翻って、門脇麦演じる妻の方は、一体何を考え、何をしたいのかがよく分からなかった。
基本的に長回しの会話劇が続くのだが、特に不倫がバレた後の「妻と不倫相手の妻」の会話と、「妻と夫」の会話には、見ているこちらが息苦しくなるような緊張感が漂っていて、スタンダードサイズの画面の閉塞感も効果を上げている。
その一方で、そうした演劇的な見応えはあるものの、映画的な面白さがあまり感じられないのは、物足りないとしか言いようがない。
ラストは、「最初からそうしておけば良かったのに」と思えるような、あまりにも当たり前のところに落ち着いて、延々と何を見せられてきたんだろうという気分になる。
ただ、「不倫関係だった頃の方が、お互いに優しくて、うまくいっていた」といった台詞には、妙に生々しい説得力を感じてしまった。

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tomato