「憧れと自分らしさのギャップ」バービー ウーパーさんの映画レビュー(感想・評価)
憧れと自分らしさのギャップ
バービー人形が人間界に行く話と聞いて、てっきりバービーが世の中を変えていくのかと思ったら違った。
バービーが人間界でバービーランドとのギャップを目の当たりにし、自我が芽生えていくという"バービー"の成長物語だった。
バービーランドのクオリティが高く、バービーが靴を脱いでも、つま先立ちだったり食べ物や飲み物もエアなのが設定に忠実で、童心に帰り、わくわくした。
バービー人形は女の子が自分と重ねながら「あんな風になりたい」という憧れが込められたおもちゃで、
時代と共に多様な人種、職種のバービーが登場したという背景を知ることができた。
バービーランドでは多様なバービー達が、様々な分野で活躍していてキラキラしている。
でも、現実世界は違う。
思うようにいかないし、女性に不利なことも沢山あって、先が見えないことに不安を感じる。
だからこそ、自分の意思を大事にしなさいよ、というメッセージ性があって、ジンときた。
もう一つ、ケンの立ち位置にスポットが当てられているのも見所。ケンの感化されやすく、メンヘラミュージカルを始めるのが面白い。
マイケル・セラ、久しぶりに見た。"バービーのボーイフレンドのケンの親友"役で絶妙な存在感で癒された。
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