「ロック俳優永瀬正敏さんの真骨頂!」GOLDFISH Cディレクターシネオの最新映画レビューさんの映画レビュー(感想・評価)
ロック俳優永瀬正敏さんの真骨頂!
ガキの頃ジム・ジャームッシュ監督のミステリートレインを観て、日本の俳優で初めて、ROCKを感じた永瀬正敏さん。ロカビリーな佇まいもカッコよくてずっとファンなんだけど、なんと伝説のパンクバンドアナーキーをモチーフにした映画の主演だなんて。
ピストルズやクラッシュの英国パンクムーヴメント、その真っ只中に登場したアナーキーは、日本のロックバンドにはない危険でギラギラした怖さがあったなぁ。沸々したマグマを溜め込んで、放送禁止の曲なんかもあって、かなりセンセーショナルだった。今は亡きギターのマリさんが新宿ロフトで元妻を刺してしまい、改名していつのまにか休止しちゃった。
アナーキーのリードギター藤沼さんが初監督する自伝的作品に、ロック俳優永瀬さんの持ち味が生きててサイコーだった。ホントに真骨頂だなぁ。安定の渋川清彦さん北村有起哉 さんもとてもよかった。町田康さんと有村也美さんうじきつよしさんに驚いた。そして長回しを多用したり画角が鋭かったり、映像クオリティも素晴らしかった。
30年たった50代で再結成して、思いっきりパンクするっつーのも、なんかジーンときちゃう。アツくなれることがあれば、どんなことがあっても、幾つになっても生きていけるんだね。そしてエンドロールは泣けた。ああ新宿で飲みたくなった。
強いて言えば、爆裂都市みたいに楽曲はもっと聴きたかったなー
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