ペーパーシティ 東京大空襲の記憶

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ペーパーシティ 東京大空襲の記憶

解説

東京を拠点に活動するオーストラリア出身の映画監督エイドリアン・フランシスが、東京大空襲の生存者たちを取材したドキュメンタリー。

1945年3月10日午前0時過ぎ、アメリカ軍の爆撃機が東京を襲撃し、死者10万人以上、東京の4分の1が焼失する史上最大の空襲となった。その悲劇を生き延びた星野弘さん、清岡美知子さん、築山実さんら3人は長年にわたり、公的な慰霊碑や博物館の建設、市民への補償を求めて活動を続けてきた。日本人から戦争や空襲の記憶が失われつつある今、悲劇の体験を後世に残すため戦ってきた生存者たちの最後の運動を、彼らの悲痛な証言や映像資料を交えながら映し出す。

東京ドキュメンタリー映画祭2022で観客賞を受賞。

2021年製作/80分/オーストラリア
原題:Paper City
配給:フェザーフィルムス
劇場公開日:2023年2月25日

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(C)2021 Feather Films Pty Ltd, Filmfest Limited

映画レビュー

3.0考える作品

2024年3月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

東京大空襲の話を考えるにはとても良い作品。
しかし、ドキュメンタリー映画と考えると足りない。
演出として観客への投げかけが足りない。
被害者としては何をやってほしいのか、なぜ出来ないのか、国がなぜやらないのか?
とことん詰める事がドキュメンタリーとしての責任ではないか?

ただ被害者の不幸を綴るのではなく、何故、石碑が立たないのか、何故訴訟に負けたのか?なぜ戦争はなくならないのか?

そこまで見せてほしかった。

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ルイ

3.0日本人監督じゃあ作れなかったのか?

2023年6月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

1945年3月10日午前0時過ぎ、アメリカ軍の無数の爆撃機が東京に爆弾を投下し、死者10万人以上、多くが木と紙で出来てた東京の家屋4分の1が焼失する大空襲となった。そこから生き延びた人のうち長年にわたり、公的な慰霊碑の建設、市民への補償を求めて活動を続けてきた人たちの様子を映したドキュメンタリー。

広島に住んでいると、原爆慰霊碑とか資料館などがあるのが当たり前と思っていたが、一般市民10万人以上が犠牲になったのに何ら補償も慰霊碑もない事に驚いた。
戦争の犠牲者は軍人だけじゃないというのを改めて認識させられた作品。しかし、この補償問題がタブーなのはやはり安倍総理の祖父が岸信介だ、という事と関係しているのかな?
本作の監督が日本人じゃなくオーストラリア人というのがポイントなのかも。

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りあの

5.0市井の人として体験した戦争

2023年6月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

70年前の大空襲の被害について、証言を裁判を続けてきた、この映画に登場されて3名の方は映画完成時点で皆お亡くなりになったとのこと。完成した映画をご覧になれず。そのことがとても悲しく、これから風化して忘却されていくのではないかという予感。

戦争末期には66都市に空襲があったとのこと。

子どものころ、浅草に近い東京の街でこの大空襲を受けた彼ら、家族を失い、焼け出されながら、学徒勤労に駆り出され、遺体の掘り出し、埋葬をさせられ、なんのメモリアルも、補償も、記念碑も記念館も調査もないまま70年がたっていること。

原爆のことをいうのはsafeだが、市民への空襲について日本政府が物言うのは戦争の過程で日本が中国やその他の国にしてきたことに対し整合が取れずsafeではなく、trickyになる、
監督は、日本政府はできないとしても、なぜ東京都は記念碑や記念館やなにか戦争の記憶をとどめ慰霊することをできないのか、いや、しないのか、理由がわからないと言っておられた。

この映画撮影時、敗戦から70年71年、安倍政権のとき。高齢の空襲被災者、裁判原告の方が、映画の中で、
戦争時のトップの人の孫が今のトップだ、なにもするわけはないと淡々と述べていた。

命がある限り体験したことを伝え語り継いでいかなければいけないと、集会に出かけ慰霊祭に出かけ、裁判に参加し敗訴してもまた闘うという方たちの、
日本が始めた戦争だから仕方ない
しかし、空襲があるかも爆撃があるかもしれないと言ってくれたらよかったのに
早く戦争を終わってくれていたらという。

東京大空襲は三月、その後各地に爆撃があり、広島長崎に原爆が落とされ、大阪空襲は敗戦の一日前だった。

それどころか、爆撃があれば、被弾したら、火を消せ逃げるな逃げたら逮捕だ罰金だと言われていたというのだ。それを淡々と語り静かに怒り恨み悲しみを体現する証言者たち。

さまざまな立場があるが、過去を無かったことにしたり見ないようにしたり、真実を伝えないことはいけないことだ。
空襲にあっだ日本の人も、戦後のアメリカ占領軍も口をつぐんできたこと、ましてや<戦犯>がそのまま日本政府となっているのだから、、、、

貴重な記録であり、戦争を両面から見たときの危うさ。

ヤンソンヒ監督の済州島のことも思い出した。
済州島には最後、韓国政府が認め謝罪し調査を始めメモリアルができている。

この映画を見ることができ監督の話を聞くことができ、知ってはいたが真剣に考えたことがなかった空襲のことを知り、また今も日本以外の世界のあちこちで市民に対し空爆や殺戮がおこなわれていることを今ここで思うことができ、監督に感謝したい。(試写会ではなく、上智大学ICCにて鑑賞)

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redir

4.0タイトルなし

2023年4月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 ちょっと情緒的。NHKの特集とかの方がしっかりしている。NHKは空襲のことをやらないけど。
 運動を担っている人々の声は聞けてよかった。もう亡くなってしまった人もいる。

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えみり

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