みなに幸あれのレビュー・感想・評価
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幸せは犠牲なしでは得られない?
ぶっちゃけた話、内容がついていけない。
何で今の御時世に家を繁盛させるための人柱的な生贄が必要になる…?家業を成功させるためには、誰かしら犠牲になってもらわねばならないという考えならば、それは相手に対する妬みでしかなく普通に考えたら事件だが、主人公は次第に受け入れる。
家を出た叔母が話す、アフリカの貧困層の話もはっきり言ってあのシーンは必要なのか、甚だ疑問でしかないし、ストーリー全体を通しヒトコワをメインにしたい狙いが強かったのだろうが、要所要所になんで?とツッコミをいれたいシーンがチラホラ。
悪いけど、怖さより話のなぜなぜが多過ぎて、見終えた後はただただ頭が疲れてしまった。怖くはないのであまり期待しないほうが良いかもしれない。
知らぬが仏
近年のJホラーでは観なかった感じのおどろおどろしさに惹かれて鑑賞。観る直前に気付きましたが「ミンナのウタ」の脚本の方が今作でも担当されているみたいで、その方面でも期待値が上がりました。
怖かったというよりもめっちゃ笑えた不思議なJホラーでした。怖いところは怖いし、全体的にきっしょいホラーで何度も顔が引き攣りそうになりましたが、途中途中抜けたところがあって吹き出しそうになりました。
目に入れても痛くないを物理的にやろうとするのは気持ち悪かったですし
設定には意外と穴があって、主人公がなぜ東京に戻らないのかというところは気になりましたし、幸せ平等システムをこの歳まで知らされていなかったのは謎でしたし、どこか宙を見ていたりすることに関しては何も明言されませんでしたし、指フェラは悪寒が走りましたし、結構雰囲気だけで片したシーンが多く見られたのは残念だなと思いました。
役者陣は古川さんが抜けすぎてるのか、他の方々があまり上手じゃないのか、バランスはあまり良くないように思えました。
でも棒読みっぷりが逆に胡散臭さと得体の知れない恐怖に繋がっていたのは良かったです。と思いきや、シンプルにあんま上手じゃないんだろうなとプツッと何かが切れるシーンでは笑ってしまいました。役者ってやっぱ大事だなとは思ってしまいました。
あと結構ホラーをやってるのかと思いきや、急にギャグになるのは狙ってるのかな?と思うところが度々ありました。
パンツおじさんがトラックに撥ねられて吹き飛んでいくシーンなんかギャグ漫画みたいにボヨンボヨン跳ねてましたし、ばあさんが全力ダッシュで驚かせてくるのかと思いきや、そのままドアに突撃しまくってましたし、テーブルの下に隠れてるのに丸見えな状態だったり、夢の中で見てる夢でパンツおじさんのダンスに爺さんのボイパにお父さんの畳すりすり(絶対火傷してる)の悪夢みたいにシーンに、息子が幸せのバランスのせいで目から血が出るまでならまだしも、もうギャグ漫画の飛び出し方をしてたので、思いっきり吹き出してしまいました。もう中盤からはそういうものだと割り切って見るのが正解だなと切り替えたのが功を奏しました。
ラストの婆さんの組体操出産はマジで意味が分からなくて置いてけぼりにされましたが、幼馴染が生贄になって幸せが持続していくラストはおぉと唸らされました。
エピローグでその後の幸せどうたらが語られますが、不意に見せるニターッとした笑顔は「Pearl」を彷彿とさせるものが観れました。なんかそこで不思議な満足感が得れました。
作品のバックボーンには少子高齢化と若者の田舎移住とかがあるんだろうなと思いました。
互いが互いの文化を分かり合えないのはしょうがないと思いますが、介護するのは若者の方ですし負担ばかりかかるから、老人が危惧するんだろうなと思いました。ただ街中であんな意味ありげな事を言う婆さんは中々に怖かったです笑
ジャパニーズA24と言われるのも頷ける不気味さが良かったです。真面目にホラーとして見ると意味不明なところや拍子抜けなところがあるので、そこをどう捉えるかによって評価が変わりそうな作品ですが、コメディとして楽しむのが一番だなと思いました。
ジャンプスケアに頼ることなく、しっかりとホラーで勝負してきてくれた作品なので、そういう作品もっときておくれと思った次第です。
鑑賞日 1/25
鑑賞時間 18:35〜20:10
座席 E-2
幸せとは❔
とある田舎出身の看護学生が祖父母の家に
帰省し、家族や周りの人々が異常で奇行を目の当たりにしていく。
彼女が知らなかった、自分が幸せなのは誰かが
不幸せなのだと次第に心と身体を侵食されていく状態に。
多分、身代わりの人が必ず存在する形を表現したかったけど上手に演出が出来てない感じが。
最初から最後まで、おばちゃんの行動が心の奥底から嫌悪感をマックスにする。
また棒読みのセリフが更に。
古川琴音さんの演技は光っていた。
普通と奇行も演じ彼女らしい演技で魅了された。
もう少し底上げ出来る役者さんが居ても良かった気がして勿体無い。
監督さんの作りたい主張が全面的に画面に
出てるのは良いが、映画ワークとしてのバランスを崩していた。変に笑えないシーンは要らないし、遊び心がある笑いなら良かったのでは。効果音の入れ方が不思議。あれだけ床のきしむ音や
ドアの音を綺麗に拾ってるのに。
もう一歩、二歩引いて考える方向性もありかなと思ってしまう。
人は無自覚で他の人から幸せを貰えてる形を示しているのだろうか………。そして身代わりを探しているのだろうか……。
背筋がゾッとする作品。
得体の知れない嫌悪感を感じたい方は
覚悟をして観て下さい。
糾える縄の如し
限られた資源のように幸福を奪い合う、ということらしいが…
どちらかと言うと幸と不幸が同量であり、幸せになるために不幸を増やしているように見えた。
(あるいは、身代わり人形のようなものか)
序盤、横断歩道のおばあちゃんのわざとらしい台詞と、手伝いが不要に見える外見や喋り方に違和感。
その後も脇(特に祖母)の棒読みが気になって仕方がなかった。
まぁあれはあれで独特の不気味さがあるので、わざとなのかもしれないけど。
ドアに突進し続けるなどの奇行は真相と関係ないし、止めない主人公も不自然すぎた。
故意ならまだしも、あれだけ見晴らしのいい農道で轢くというのも、う〜ん…
アフリカだの、0と1だの、他人を見ての幸不幸だのは主題から焦点がブレてしまっていたように思う。
何より、通報するという発想がない時点で有り得ない。
ラストも、直前まで「やめて」と言っていた主人公の心変わりの理由が分からなかった。
祖母の出産も一体何だったんだろ。
心情的なリアルさを感じない反面、物理的なリアルさが強めなのもバランスが悪い。
(祖父母が生贄を2階に運んでたのはおかしいけど)
テーマは良いのだけど、色々と中途半端で恐さも深みも足りなかった印象でした。
不幸とされる人が志願して、満面の笑みでいるのを不幸と呼べるのだろうか
2024.1.19 アップリンク京都
2024年の日本映画(89分、R15+)
祖父母の元に帰省する孫が、そこで行われていた奇妙な風習に直面する様子を描いたホラー映画
監督&脚本は下津優太
物語の舞台はある地方都市(ロケ地は福岡県田川郡赤村)
「孫(古川琴音、幼少期:久保留凛)」は東京の看護学校に通っていたが、実習を一通り終えて、祖父(有福正志)と祖母(犬山良子)のいる実家へと帰ってきた
一緒に父(西田優史)と母(吉村志保)と弟(名本伊吹)も帰ってくる予定だったが、何らかのトラブルで1日遅れるとの連絡が入った
孫は祖父母と一晩を過ごすことになったのだが、雰囲気の異質さと時折2階から聞こえてくる音が気になって仕方がなかった
地元には幼馴染(松大航也)がいたが、彼は父の怪我によって農家を継ぐことを余儀なくされていて、祖父母は幼馴染一家との関わりと禁じてくる
その理由はわからないままだったが、翌日に孫は得体の知れないものを見てしまう
それはパンツ一丁の謎の男(橋本和雄)が床を這いずっているというもので、祖父母は何食わぬ顔をして、男を引きずって2階のある部屋へと閉じ込めた
祖父母は「まだ聞いていなかったかな」と普通に接し、その風習は代々伝わるもので、「あの男の不幸によって、我が家の幸せは保たれている」という
そして、幼馴染の家ではその風習がなく、それによって不幸が訪れているので近づくなという理由があったのである
映画は、地方にありそうでなさそうな風習を描いているホラーで、抵抗する孫が徐々に感化されていく様子を描いていく
この土地では当たり前のような風習になっていて、謎の男が死んだことで代わりを探さなくてはいけないということを町中の人が理解しているという感じになっていた
どうやら選択制のようで、「ウチはやめてね」みたいなセリフもあったりする
物語は、「幸せの総量は決まっていて、それを奪い合っている世界」という前提があり、その中でどう生きていくか、を描いているのだが、設定が穴だらけすぎて失笑を禁じ得ない
その最たるものが「生贄になっている人が不幸に見えない」というもので、謎の男はわからないものの、途中で助ける中学生(増永成遥)とか、幼馴染は「志願兵」みたいな感じになっていた
いわゆる相対的幸福論と主体的幸福論の溝を考えていない感じになっていて、無抵抗の志願兵目線の幸福論というものが置き去りにされている感じがした
謎の男の儀式に関してもコミカル一辺倒で、何か薬を盛っていて恍惚状態になっているようにも思える
ある意味、この世界においては「幸福というものを考えずにいる方が幸せ」という感じになっているのだが、それを考えると、「あなたはどちら側で幸せになりたいですか?」と問うているようにも思える
みんなが幸せになるためには、率先して誰かの幸福を支える犠牲が必要で、そういった社会構造を理解して支えましょう、という感じだろうか
これが現代日本の幸福論に物申すという寓話として作られているのなら興味深い部分はあるが、それを作品から感じ取るのは無理だと思う
日本の土着ホラーにありがちな生贄論の延長線上に過ぎないので、そこに新しさを感じないというのが率直な感想だろうか
いずれにせよ、最近流行りのコメディホラーなのだが、おそらく現地の素人を大量に投入しているので「棒読み演技」が凄まじいことになっていた
それが主要キャストにいるので、無茶なことをするなあと思ってしまって、記念出演としても、これで良かったのかは何とも言えない感じになっている
主演の古川琴音ひとりの演技力でカバーできるものではなく、ここに演技派を起用している時点で、素人演技がさらに際立つようになっていた
幸福の限度性という設定は面白いものの、不幸の侵食に対する危機感がほとんどなく、パニックになることもないので、不幸すらも許容しているのなら、風習にこだわる必要がないのではないだろうか
そのあたりがスッキリしない世界観だったように思う
ホラーじゃないよ
予告編やポスターからしてホラー映画を想像させるが、さにあらず。
人間の幸せの総量は限られているという前提で、家々で不幸を背負う生贄を飼っている町のお話。
多分に寓話的な表現なのだろうが、狂ってる世界なりのルールが分かりづらく、因果関係が腹落ちせず最後までモヤモヤが晴れなかった。
年配者を飼う年配者。
爺さん婆さんの家に住み着く何かの話。
小さい頃に爺さん婆さんの家に遊びに行った孫(古川琴音)、その夜2階から物音が…時が経ち看護学生になり爺さん、婆さんに会いに行くが…またその夜、誰もいない2階から物音が…。
物音がした食事時、爺さん婆さんの豚鼻でその音をごまかし、風呂上がりの孫の前に口をアングリ開けて立ちすくむ爺さんのマヌケ顔、間を空けての「おやすみ」で、あっ、なるほど!そっち路線ですか!と、察してホラーじゃないんだコメディ寄りなんだ!と早々に気持ち切り替えたらこの評価!
暗闇の廊下から現れた婆さん、いきなり早歩きのドアにぶつかるは一瞬怖かったけど笑っちゃった。
ホラー好き、ホラー作品として観てる方にはもの足らなかったと思うが、コメディに切り替えた私としては飽きずに楽しめた。
数ヶ月前に予告で知って楽しみにしてた本作だったんだけど、ホラーとしては何かガッカリだけど何か惜しい感じ、異様な村の感じと普通の人とはズレてる村の人の狙いは良かったと思うんだけど。
異星人なのかな
古川琴音さんが主演かー、ホラーに合いそうな俳優さんだし面白そうなので鑑賞
見終わった感想...よくわかんない。
幸せは人の不幸で成り立ってる。あなた、あれが人に見えるの?
いや、理解出来ない。
おばあちゃん、喋り方からして人間じゃないよね。異星人でしょ。
よくわからない食事の件にお味噌が何かあったのかな?
すみません、両親が田舎に帰って来た頃合いは寝てました😴
そのあたりでストーリーに重要なネタがあったのかな?
味噌のネタバレも。
途中の叔母さんの件も意味わからんし、生まれた子が生け贄でもなさそうだし。
これがホラーか。
いや未知の遭遇やないですかね。
いや、寝た事に後悔。
寝てる間に何かあったはずですよね?
あー古川琴音さんはめちゃ良かったです^ ^
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