零落のレビュー・感想・評価
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斎藤工のクズ男演技を観る作品
タイトルどおり、人間心理のマイナス方向「あるある」から落ちぶれていく様を、いたたまれないくらい克明に描いている作品でした。
中年期に一仕事終えたらなかなか「次」に行けない、という主人公の悩みはわかるし共感できました。
「燃え尽き症候群」の一種であり、「大人の思春期」であり。
かつてなりたかった理想の自分とは乖離していることに気づいたら、深く傷ついて、そこから闇の中に入ってしまい、我儘と焦りとが招く、男性更年期+鬱発症ってとこか。
その姿は酷く、キング・オブ・クズですけれども。
「上手くいけば傲慢、落ちぶれたら他人のせいにする」態度で、常に周りの人達を傷つける生き方しか知らない主人公を、斎藤工が見事に演じてました。
なんかわかる
自分の置かれた立場と、自分の思いに不一致があると、なんかイライラして、自暴自棄になってしまう感情はなんかわかります。それが、有名な人間だともっと極端に出てしまうかもしれないですね。終始、猫が関わっていますが、猫の気まぐれさと掴みどころの無い部分に憧れがあるのでしょうね。
シン斎藤工がはじまろうとしている‼️❓
関係無いけど、ユナイテッドシネマで隣のスクリーンがシャザムの4DXで振動と爆音がドカンドカンブルブルでたまんないのよ。
いやはや、この原作者の出てるバラエティ観たら、ソラニンとか売れてから鳴かず飛ばずなんだけど、海外で売れてるから収入は変わらんらしい、この映画もほぼ実話、かなり誇張と膨らませてるけど。
そんなことでストーリーに観るものはほぼ無いのだけれど、趣里が二十歳くらいに見える演出は素晴らしい。
斎藤工の独壇場ではある、宇宙飛行士ではなく無いくだりはシンウルトラマンだからなのか。
まあ、斎藤工がいい演技だし、監督も予想外に良いと思うので、暇ならどうぞ。
映画ならではのものと、口調
映画にしかできないことができていない、というか原作の表現力があそこまでリアルだと、映像化は楽だけどその先を表現するのが難しいんだろうな…という感想。斎藤工は良かったけど、趣里はなんとなく現実の120%くらいのセリフの言い方で、演劇っぽい口調だなと思った(実際に見にいった「不道徳教室」はの立ち振る舞いは信じられないくらい上手だった)…。
鈍感さに戦慄する
ちふゆの役回りをみていると手塚治虫の「ばるぼら」と比較したくなる。
それはともかく、解りやすさを求める読者に迎合すると解釈の多様性が損なわれて作品が劣化する。一方、日常生活では言葉が足りないと解釈の多様性が誤解をもたらして人間関係が破綻する。この対比が実に興味深かった。
創作とは何とも苦いものだ。
堕ちていく自分を認めたくない「中年の危機」か
ミドルエイジ・クライシスとか中年症候群とか、ある程度の年齢になって感じる様々な不安葛藤をそう呼ぶらしい 普通のサラリーマンであっても競争の中で、若いときに勝ち抜いた成功体験を持つ者にとって中年になってから感じる挫折感、後輩に抜かれていく気持ちは不安を生み、そこに何らかの合理的な理由づけをして自分を納得させる 多くの中高年の方が感じる思いであるだろうが、成功と衰退が端的なのが、この業界であるのだろう 編集者という取り巻きの存在によって、自分の存在が乱暴に扱われていることがわかっていても、それを自分ではなく他人に責任転嫁をする主人公の姿は、自分を見ているようでつらいところもあった
転職サイトのCMで見ない日のない好感度抜群の斎藤さんがこの役を演じると、クズさがより鮮明でもあった これまで優しい役の多かった山下リオさんも「醜い本性」を持つアシスタントを演じていたし、編集者の取り巻き達も「醜い本性」 救われない人たちの中で、趣里さん演じるちふゆには安らぎを感じました 「生きてるだけで、愛」以降すごく活躍されていますね エンドロールのあとの2人で歩く風景は、どういう意味なのか不思議に思いました 水橋研二さん、こういった作品にちょこっと存在感があります
(3月20日 なんばパークスシネマにて鑑賞)
身勝手な男
8年間連載してた漫画が完結した漫画家の深澤は、次回作のアイデアが浮かばなかった。すれ違いが生じていた妻で編集者・のぞみとの関係も冷え、鬱屈した日々を過ごしていた。そんなある日、風俗店を訪れた彼は、猫のような眼をしたミステリアスな女性・ちふゆに出会った。自分のことを詮索しないちふゆにひかれた深澤は、何度もちふゆを指名し、彼女の故郷へついて行くことになった。そして・・・てな話。
深澤役の斎藤工が趣里やMEGUMIを抱くシーンが有り、役得だなぁって観てた。身勝手な深澤になりきっててさすがだった。
玉城ティナや趣里の美脚を映すシーンが有るが、脚フェチ?という設定なのかも。
ちふゆ役の趣里が故郷へ帰るシーンで上野駅に走ってくる時の脚が細いのに驚いた。
ネコの様な目、も含め趣里がこんなに可愛いとは、新たな発見だった。
仕事が順調な時は忙しくてパートナーを思う時間が取れず、自分が暇になり時間が取れる時はパートナーの方が忙しかったりして、夫婦の関係ってなかなか難しいなぁ、って思った。
零落、っていう言葉の意味を知らなかったが、おちぶれること、と知れて勉強になった。
ハンパ無い燃え付き症候群系の邦画。 本年度ベスト!
斎藤工&趣里&玉城ティナさん目当て。
斎藤工さん演じる漫画家の薫の腐った感じ。
趣里さん演じる風俗嬢。
ちふゆの仕事服と私服のギャップが良かった(笑)
8年間連載した漫画が終わり、作家の薫がやる気を失い周囲の人達と衝突する中、風俗嬢ちふゆにだけは心を許して行く展開。
出だして学生時代の恋人を演じる玉城ティナさんが登場。
その後、出番が無くなり「これは何かあるぞ!」と推測。
案の定、彼女の後半での発言が本作の肝になっていた感じ。
猫顔の女性は恐ろしい(笑)
本作は美しい映像が印象に残る。
海の青さ、ラブホのピンク色、ラブホで、ちふゆに当たる照明、水面に映るネオン。
美しい映像美に引き込まれる。
これはスクリーンで観るべき作品。
途中途中で意味不明の波の映像が映されるんだけど、後半にこの波は薫の心の動きと解釈。
趣里さんの服。
仕事の時と私服の時のギャップに萌える(笑)
個人的には私服の姿が好み。
薫と手を繋ぎながらちふゆがレールの上を歩くシーンが印象的。
身長差が凄いけど素敵なシーン。
終盤は救われた感じもしたけど、薫の意固地なプライドみたいな感じが消化不良だった感じ。
趣里さんのヘアースタイルは素敵だったと思います( ´∀`)
折り合い
8年連載が続いたマンガが完結し、次回作が期待されているがアイデアが浮かばずにやさぐれる天才マンガ家の話。
ネコの様な目をした10年以上前の彼女のことを時々回想しつつ、次の作品が書けない自分に苛立ち、他人の作品を扱き下ろし、そして自分とはことなり多忙な女性編集者の嫁とはすれ違い始め…。
自己評価が高いのは間違いないけれど、自信満々という訳でもなくて、自分に求められていること期待されるものに応えなければと言う葛藤や、そういうものと自分が書きたいものとのギャップがプレッシャーということなんでしょうかね…マンガに限った話しではないから気持ちは理解出来るよね。
そして出した自分なりの結論と、それに対して喜んだファンとの出会いって、このまま続くのか、葛藤のループに入るのか、作品は終わるけれどストーリーは暫く続きそうな感じがしたかな。
創作物に携わる人は、、、
なんとなく気持ちがわかる。
作りたいものと、受け入れられるものは違う。
全体通して暗い映画で、しんどい映画だけど面白かった。
最初に出てきた人、多分、玉城ティナだけど、
平手友梨奈の闇落ち感を感じた。
声も含めて。
マンガに興味がある方ならぜひ。今週(16日からの週)の対抗以上。
今年87本目(合計739本目/今月(2023年3月度)22本目)。
主人公がマンガ作者で、「マンガとは何か」「マンガ愛とは何か」ということに葛藤しながら、そのイライラが抑えきれず、いろいろな人に「迷惑」をかけつつも、最後にはおちついて「次の段階」に進む、という「主人公成長型」の映画です。
確かにストーリー全体からすると「それでいいの?」という部分もありますが、それとて1つか2つかであり、この映画の論点は結局「表現の自由と他人への思いやり」といった憲法論的なところになるというのが私の見方で(マンガだからといって、表現の自由は保障されない、ということにはなりません)、その「マンガ」というわかりやすい媒体で「表現の自由とは何か」「表現の自由は保障はされるが、他人に迷惑をかけてはいけない」といった、憲法を少しかじっていれば習うことについて丁寧な誘導があった点に関しては好印象です。
あとは…。この映画の主人公がしょっちゅう訪れる(そして、キーパーソンとなる)「とある場所」で働いている方も演技が良かったです(この方にも賞賛は送りたいですね)。この方が「主演で」出る映画にも出てみたいものです(ありましたっけ?)。
以下について気になったものの、大きな傷ではないと判断してフルスコアにしています。
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(減点0.2/婚姻離婚についての民法上のルール)
・ 婚姻については、「それを確認した2人の立会人」を必要とします(実際は届け出のときに自分の名前を書くに過ぎない)。離婚についてもこのことは準用(読み替え規定)で同じことが求められます。
ただ、映画を見ていると「1人しかサインしていない」ように思えるのですが…。それでよいのでしょうか…(ただ、この問題はそれを論じる映画ではないので、一応指摘はしますが、それ「自体」がメイン筋でない以上、それ「のみ」では4.5にならない0.2未満の扱いです)。
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途中まですごく惹かれてたけど、 どうなるの?どうなって終わるの?っ...
途中まですごく惹かれてたけど、
どうなるの?どうなって終わるの?って思ってたけど、
これで終わりなの?
創造者の苦悩と狂気
原作は読んでいませが、浅野いにおさんの作品は読んだことがあります。
この作品は漫画家の物語を漫画家が描いている作品です。テレビでも言っていましたが、少し実体験も混ざっているようです。
前半はちょっと退屈でした。主人公が、悶々と理解されない。上辺だけの物語です。
ちふゆが出てきてから、少しずつ話に色が着き始めます。趣里は可愛いですね、、、ショートカットがよく似合います。
少しホンワカして来ますが、ある一言からまた物語は黒い方向へ進みます。
最後はどうなるのかな、と思って見ていましたが、ある意味予想外。
消費者が求める売れるものを作ればいいでしょ?
それは簡単なこと
って、どっかのロックバンドみたいなこと言ってますが。
全体的に、人間の嫌な部分を見せつけられた。
気持ち悪い人が何人か出てきます。
きらいだなー、こんな人いたら。
後味はちょっと、、、
でも、映画としては良かったです。
自由業の普通。漫画家の普通。だが女性の好みの範囲が尋常レベル超えた広範囲❗️
竹中直人 監督は 学生時代に 【無能の人 つげ義春】見て以来
だから 10作目らしいけど 30年以上ぶりの 第一作 からの久々 鑑賞
原作を竹中直人が選んでるね。ブレてなかった。最初の風俗嬢、ゆんぼさんに泣き崩れる人間的な弱さに共鳴❗️
なんというか 不条理なんだけども 普通に人間心理の細かいところ 真っ当に描いている。
まあ普通に面白い作品。
まあ人間は機械ではないから 実際はみんな心の闇があって変な頑固で困ることがある
そう竹中直人は 真っ当な人間描写、が卓越している
きをてらう事なく・・普通描写
昔から思ってたけど、漫画家は一発当てると瞬間値で金持ちになるけど
サラリーマンみたいに65歳まで連綿と連載続けられる人、一瞬の瞬間値で生涯年収稼げる人は
氷山の一角で
ほとんどの人が、アシスタント等で食い繋ぐか、夢破れて、非正規でもなんでも普通の勤め人に転じる
のだと・・想像している・・
自由業は「通勤、毎日早朝起床、上司に合わせるため(我を)封印する」ことからは自由になるが
「全て自分の責任」だから大変なのだろう
この作品の主人公のような 自滅感と裏腹の 全能感 自分勝手 は 現実に即してるように思うよ
不思議な女性との ある意味 逃避行 わかるわかる。
つまらない評価雑音、世知辛さ から逃れたい わかるわかる。
だが、最初の太めのふくよかな風俗嬢「ユンボ=ドラグ・ショベル❓」
猫の目のような「ちふゆ」かなりの痩せ型 上野駅のシーン小学生かと思った
ナイスバディナイスボディ のMEGUMI まだまだイケる 妻の役
ちょっと【女性の好みが広範囲 ダイヤモンドグローブ賞レベル】が感覚的によくわからなかった。
こだわりないの?なんか変だよ。
でも題名のように堕ちていく苦行、でもだからこそ味わう感覚は 共感なのだ❗️
チョツト田舎の鉄道の🚃CGだかVFXだかはもう一息❗️
でも普通の、日本人の抒情的な作品だと思いました。
やけくそになっていく主人公がつらい
2023年劇場鑑賞60本目。
監督竹中直人、主演斎藤工という情報だけで鑑賞。漫画家の話ですね。冒頭、自分の描いた最終巻を本屋で立ち読みするシーンがあって、一巻が試し読みで一冊だけ読めるようにしてあることはあっても最終巻を立ち読みできる本屋なんてあるわけないだろと先が不安になり、その後の打ち上げの様子なんかもそんなわけ無いだろとちょっと不安要素が続きました。その後もアシスタントの子とのひどすぎるやり取りや、経済的に困っているのか余裕があるのか矛盾した行動など気になることはありましたが、漫画家と編集者の夫婦とか、あることで知り合った人との関係など、興味深いやり取りも多く、トータルでいえば面白さが勝ちました。
自分の弟も売れない漫画家のアシスタントをやっていた時があり、やっぱり映画と同じようなことになったのですが、未だに連絡はとって先生の相談にはのっているようです。
全38件中、21~38件目を表示