呪詛のレビュー・感想・評価
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私達が娘を救ったのだ。
『見方を変えるということ』
シングルマザーである主人公は、視聴者である私達を巻き込んで娘を救おうとした「嫌な感じがする」ラストに思えるかも知れない。
けれど見方を変えれば私達が娘を救ったことにならないか?
「祈りが多ければ呪いが緩和される」
この祈りと呪いとは何なんだろうか。
呪いが「緩和される」とはどういう意味だろうか。
精神科医が母親にいう「呪いは貴女の心の中にある恐怖。見方を変えれば……」と。
母親の心にある呪いとは「思いもよらず妊娠し一人で育てなけらばならない困難な生活と、他人から母親失格の烙印を押され(行政に)娘を取り上げられる恐怖」じゃないだろうか。母親は自問自答する。娘を世話してるのは「呪い」への恐怖からか、それとも娘を愛しているからかと。
では祈りとは。
冒頭「私達が娘を救った」と書いた。
私達の多くは、普段からこんな境遇の親子を間接的に救っている。
それはこの親子をリアルな社会に落とし込んで考えると分かると思う。
シングルマザーの困難な生活が少しでも楽になるように、社会保障制度というものがある。これは税金が原資となっており、皆で助け支え合う相互扶助の精神で成り立っている制度だ。つまりより多くの人が祈ればというのは、この社会保障制度の更なる充実を願うというメタファーだと思う。
本作は誰にも頼れないシングルマザーの困難な現状を、
メタホラー的に描いた良作だと思う。
このラストで嫌な気分になってはいけないのだ。
エキゾチック
中華圏のミステリアスな部分が物語に拍車をかける。
祈りも呪いだとの解釈に頷く部分もあり…冒頭で常識を覆し精神を揺さぶる導入は見事だった。
異文化、特に中華圏が有する雰囲気というか…それが、撮影手法と相まって影響力を増す。
ありそうとか、やってそうとかのイメージを駆り立てるのだ。山奥の村の不気味さったら…格別だ!
無機質なアングルが放つ異様さは絶品だった。
物語も、手が混んでて…強制的に参加者にされる。
画面越しの世界から、見えざる手が伸びてきて手首を掴まれる感じだろうか?
ネタバラしが始まった時に思ったのは「これ…ホントにカルト集団が布教の為に制作したのだとしたらヤバいな。」だった。
まんまと、映画の世界観に囚われていた。
母親が我が子を救う為に、それ以外の魂を生贄というか犠牲にする。昔からある題材ではあるものの、全世界規模で流布できる現代にそら恐ろしくもなる。
インターネットありきの作品で、Netflixとかとは抜群に相性がいいんだろうなぁ。
とはいえ、陰謀論もフェイクニュースも同じような性質を持ち、それを信用してしまった人には、劇中にあったような『細菌』にも感染してしまうのだろう。
つまりは、やろうと思えば実行できる環境があるのだ。ネットの匿名性の闇は深いなぁー。
時間軸が前後するので、?と思う事はあるのだが、その?を解消する為にもっかい見ようと思わないくらいは怖かった。
地下道で祭壇を整える意味とか、鏡を割る行為とか、何故やったのだろう?主人公の背中にお経を書いたのは誰なんだろうとか。
文字の翻訳を聞く5年前の主人公とかは最たるもので…あんた全部知ってたのかと驚く。
まぁ、それも母なるが故の愛情なのだろう。
ちなみにLOVEと愛は同意語ではなく、愛には執着という意味が強く反映されていると聞いた事がある。
似て異なるものだそうな。
中華圏xスピリチュアルの効果を十二分に発揮した作品だった。
過去最恐ホラー
視覚的には意外とそこまで怖くなかったりする。
それでも全編に漂う空気感、雰囲気、そして視聴者参加型の展開によって最高のホラー映画が爆誕した。総合的な恐怖レベルは個人的過去最恐のリングを超えた可能性。
怖いしキモい
なかなか恐ろしいホラー
登場人物の持つカメラが映像として描かれるが、かなり無理矢理感はある。また、カメラ撮影の必然性がなさそうな場面もあったり、カメラ設置してないよね、って場面もありました。リアリティを出すための細工だとは思うけど、あまり効果的じゃないなあ、むしろ見にくいだけかなと思える。
ま、ただ最後の演出的にはいるのかな。
最終的には怖いというより、キモいといった感じも多く、意図的だと思うけど、虫とかのキモさとか、そういうのが不気味さとヤバさを感じさせる効果ともなっている。個人的には嫌な部類。
人間の生理的嫌悪を引き出す感じの作品。
全体的には面白い要素はたくさんあるけど、トータルでは物足りない感じ。
Nothing scary about it. All the c...
Nothing scary about it. All the creepy effects in the production seemed fake.
魅力のある怖さ。
虫、グロ、集合体が無理な人はやめた方がいいです。
また、ホラー苦手の人もやめた方がいいです。
・どういう所が怖い?
自分的には、他にはない"呪い"の怖さが全面に出てきて凄くよかったです。
また、過度に見ている人を怖くさせようとしている感がなく、じわり系なのもよかったです。
しかしながら、時系列がものすごく交差しているので、集中力がない人やぼーっとしてる人は
なんもわからない映画で終わると思います。
・一番印象に残っている所
「禍福倚伏 死生有命」の意味である
「災難と幸福がやってくるが、おまえたちの運命は変えることができない」です。
・最後に一言
後味が悪い、どうしようもない絶望のホラー映画って最高ですよね!
噂の台湾ホラー
ビミョー…
楽しみにしてたけど…
怖いより気持ち悪いです。
虫…たくさんの歯…かゆそうな皮膚…
あー…気持ち悪っ…
個人的には、
私たちの意志が世界を作ってる
幸せと災いは交互に訪れる
ってセリフは、けっこう刺さりました(笑)
作品としては悪くないけど、気持ち悪くて後味が悪い…
一応『リング』や『呪怨』などの日本のホラーに、大きな影響を受けてるようです。
観るお化け屋敷。
今まで見たホラーの中で1番怖い。
東洋人の根源的な恐怖を煽るこの作品。
もはや心霊スポットなど立ち入ろうと考えることすら、鳥肌が立つ人生に変えられるパワーを持っている映画。
物語は、禁じられた場所に立ち入ってしまったために、呪いをかけられた主人公が娘を守るために奮闘するといった内容。
個人的にはアリアスター監督作品が結構似ていると思っており、ミッドサマーやヘレディタリーが好きなら必見。
ただし遥かに怖いけどね。
視聴者を巻き込むような演出も冒頭からあり、この映画を一言で表すなら「観るお化け屋敷」。
まあそんな生優しいものではないのだが。
母親が子供を思う気持ちというのがメインに据えられており、エンタメ性もしっかりあるのでちゃんと面白い。
観るときは1人で見ないようにね。
個人的満足度、というより恐怖度は25000円ほど。
重度のトライポフォビアの方は観ない方いいです。 予備知識ゼロでみて...
重度のトライポフォビアの方は観ない方いいです。
予備知識ゼロでみて、前半は面白いじゃんーって観てたのに、後半に本物の恐怖に襲われました。
比較的軽度の私でも身体の震えと吐き気が出たので重症の方にはオススメしません。
作品としてはやっぱり前半は面白かったです。
最初の30分ぐらいが最恐
冒頭から、ホラーの連続。
見るのをやめようかと思ったほど。
アジア系ホラー。
スタッフがカメラを回すのを、ドキュメンタリーのように鑑賞する。ブレアウィッチのような、あれ。
モキュメンタリー。
ところが、狭い空間で進むストーリーもあり、上手に三人称にできていない。現実的にスタッフならあり得ないような近い距離感。一人称のような視点になって、没入して鑑賞していたのに急に我にかえる。
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主人公の女性ルオナンは、
田舎の少数派民族が行う儀式に参加して、入ってはいけない地下道に興味本意で入って祟りを受けてしまう。
6年後、産まれた娘にも災厄が降りかかり。
ルオナン「どうして寝れないの?」
娘「上に悪者がいるもの」
ルオナン「どこ?」
娘「もうちょっと上」
ルオナン「じゃあ、手を掴んでおいだしてあげる」
ルオナン「そうすれば、寝れるでしょ」
娘「わかった」
からの、djejodfjwjhadbd@@¥);(4(!<#>
おままごとで架空の人物を設定したら、本当にご本人さんが登場したパターン。
ここまでは、普通の怖いだけのホラー。
ここからが隠し味。
途中から仮面ライダーショーのような展開になる。
三人称カメラで見ている私たちが、応援する展開。
「がんばれ。呪詛に負けるな」
というような意味の呪文をルオナンが唱えるのと一緒に心の中で唱えたくなるような流れに。
そうして私たち観客と一緒に呪文を唱えて祟りを乗り切っていく。三人称視点ならではの展開。
ところが最後にどんでん返し。
どうやら呪詛は解くことができないらしい。
ルオナンは最後に「皆、唱えてくれましたか?」
とカメラ目線で聞いてくる。
本当は、言ってはいけない呪文だった。
「私たちも一緒に祟りを受けます。災厄を分かち合います」と唱えていた。
祟りを肩代わりしてもらい、自分達に降りかかる呪詛を薄めていく目的で、映画の冒頭から第三者として参加させられていた。
いっぱい唱えちゃったよー
露悪根性とダメ押し感を買うかな。
POVホラー秀作の中では発端?のBWプロジェクトの殆ど何も起こらない上品さと企画自体の洒落っ気が随一かな。
本作は下世話な露悪根性と終盤のダメ押し感を買うか。
時系列後半も彼女が撮り続けた必然性が弱い。
子役が下手ゆえ邪魔にならぬのは良し。
日本が撮って欲しかった題材ではある。
呪いは祝い
視聴者を巻き込む作りと、どこまでも実在と思わせる事件が本当恐ろしい…
見た後の絶望感は、本当……無言になった。
個人的にホラー要素は十分で、とても怖かったし、面白かったのは面白かったのだが寄生虫系とても苦手なので……ちょっと虫注意な人はダメだと思う。
3部作らしく、次回のビジュアルはでているドォードォーの呪いは全く晴れてなさそうだがどうなるのか……教祖になるしかないのか……恐らく次回作にも虫は出るだろうけど、途中で投げ出せないので見てしまうんだろうな…
とりあえず…
ホーホッシオンイーシーセンウーマ
ホーホッシオンイーシーセンウーマ
展開が読めてしまう、、、
タイトルの通りホラー映画が好きで普段から観る人なら最初から最後まで何が起こるか大体分かってしまいます。
後は無駄にスプラッタです。血とか虫とか、グロいものが多く出てきます。高校生とかが集まってみたら盛り上がりそう。
そしてただただ主人公にイライラします。このイライラのせいで怖さ半減です。
SNSで盛り上がっているほど怖くは無いと思いました。
モキュメンタリーやら、ポルターガイストやら、宗教やら、呪いやら、全部詰め込まれていて不完全燃焼感が否めず、、、。モキュメンタリー目的でこの作品を観るくらいなら、私はブレアウィッチをオススメします。
注意一秒・呪詛永遠‼ "傍観者でいることを許さない"指数は『リング』を悠々超える...
スピリチュアル・オカルト・スプラッター・ファウンドフッテージといったこれまでの古今東西の作品で培われてきた恐怖要素をすべて注ぎ込んで掻き回したような総合ホラー映画です。
物語のオチとしてはあの作品っぽいのですが、儀式のいかがわしさやグロテスクなギミックは日本には出せないアジアンホラーの凄みを醸し出しており、心理的そして生理的な嫌悪感と恐怖を実に厭な形で残してくれました。
現在と6年前のエピソードが前触れなく何度も切り替わるので展開を追うのが若干難ですが、とにかく”考えるな、感じろ”とでもいうか、薄気味悪さ・不気味さ・残酷さ・陰惨さ・後味の悪さといったホラーの元素を矢継ぎ早に叩き付けた様な一本なので、手っ取り早くホラーに浸るには最適な一本のような気がします。
ホラー映画随一の怖さ
6年前にある宗教の禁忌を犯したルオナンが施設から娘を引き取って以降、彼女の周りで異常な現象が起き始める…。
台湾ホラー映画。びっくり系の演出はありがちなものでその点は残念だったが、そもそも作品を包む雰囲気が映画開始直後から既に不気味で種明かしも良い意味で最悪でした。
ホラー映画をあまり怖いと感じたことがなく、コンジアムとかもイマイチだったけどこれは結構怖かった。
無地背景に無音で文字が書かれているだけってシーンがあれほど怖く感じるのはすごいし、作品全体に流れている「もう何してもダメ」な雰囲気が払拭されない感じがヤバいです。
話題の台湾ホラー
(あらすじ)
かつてある宗教施設で禁忌を破り、呪いを受けたリー・ルオナン。そして6年後、あの時の呪いが今度は自分の娘に降りかかったと知り、必死で我が子を守ろうとするが...。
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とんでもなく恐ろしいアジアホラーがあると聞き、公開を楽しみにしてたら、いつのまにやらネトフリ配信。
あれ?上映は??😅
ドキュメンタリー風に撮影。
親族の妨害をくぐり抜け、ビデオカメラを持って噂の呪いの地下道へ。
異様な空気、地下道の奥から聞こえる子供の声、、そこに何があったのか、
呪われてしまった幼い娘は助かるのか⁉️
⚠️以下、ネタバレ⚠️
娘に真の名前をつけた時から、呪いが発動。父親がなぜいないのか、呪いの正体ともに明らかに。
地下道に封印された仏像の顔。ゾッとした。
オチは読めたが、呪いが日常を侵食していくところや、祈祷師の成れの果てはゾクゾクする。
娘の命惜しさに呪いを広める母親。
続編があれば観たい。
制作のキッカケになった台湾での謎の死亡事件。実話の方が衝撃的。
全44件中、21~40件目を表示