「えっ、終わったの?」エゴイスト 映画イノッチさんの映画レビュー(感想・評価)
えっ、終わったの?
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鈴木の演技は役を演じてるというよりもゲイそのもの。2丁目に行っただけで身に着けられる次元のものではない。ゲイ仲間といる時は、小さな動作や仕草にゲイ感が醸し出されていたのに、実家等ではその素振りを見せないところの演じ分けも見事。ぷにゅぷにゅのお腹を見せるという一瞬の要らないシーンのためだけに太ったのかと思うと、鈴木が可哀想でもあった。
水魚も凄い!愛する鈴木とやってる時と、お客とやってる時の仕事感。ひしひしと感じた。また私の友達も実際水魚と同様に突然あっけなく昨年亡くなったことや愛する人を亡くした時の記憶が重なって、葬式で崩れ落ちる場面ではこちらも涙腺崩壊。
愛してしまうと必ず訪れる「別れ」があまりにも辛すぎることを映画上で追体験・疑似体験してしまう程。
お金で恋人を繋ぎ止める行為等をエゴイストと捉えた作品なのかな。でも母親にそれをやんわりではあっても伝えることには度肝を抜かれたが。
まるでドキュメンタリーを見ているかのようなカメラワークもあり、感情移入してしまった。切なくて真っ直ぐで愛溢れる映画だった。ただ、終わり方も突然でそこは特にイマイチだと感じた。
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