嘘八百 なにわ夢の陣

劇場公開日:

解説

中井貴一と佐々木蔵之介扮する古物商と陶芸家がだまし合いの大騒動を繰り広げるコメディ「嘘八百」シリーズの第3作。

空振りばかりの古美術商・小池則夫と、うだつの上がらない陶芸家・野田佐輔コンビの前に、豊臣秀吉の出世を後押ししたと言われる7つの縁起もの「秀吉七品」の中でも、唯一所在不明だった茶碗「鳳凰」の存在がちらつく。手にすれば一獲千金の幻のお宝となる「鳳凰」をめぐり、開催間近の大阪秀吉博や、TAIKOHと名のるカリスマ波動アーティスト、謎の美女なども絡み合う騙し合いが繰り広げられ、小池・野田のコンビ分裂の危機にまで発展する。

小池役の中井、野田役の佐々木をはじめとするシリーズおなじみのキャスト陣に加え、カリスマ波動アーティスト・TAIKOH役で安田章大が出演。監督をドラマ「全裸監督」で知られる武正晴が務め、脚本をドラマ「失恋めし」の今井雅子とNHK連続テレビ小説「ブギウギ」の足立紳を担当するなど、前作からのチームが手がけた。

2023年製作/112分/G/日本
配給:ギャガ
劇場公開日:2023年1月6日

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(C)2023「嘘八百 なにわ夢の陣」製作委員会

映画レビュー

3.5正月映画らしい楽しさと軽さ。信者ビジネスの扱いには疑問も

2022年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

古美術商・小池(中井貴一)と陶芸家・野田(佐々木蔵之介)が骨董の贋作をめぐり、時に競い合いまた時に手を組んで騒動を繰り広げるコミカルなシリーズの第3作。2018年1月に第1作、2020年1月に第2作と、律儀に1月に公開されており、正月映画の定番として認知されてきただろうか。

1作目の「嘘八百」では幻の利休の茶器、2作目「嘘八百 京町ロワイヤル」では織部の幻の茶器と来て、今作は秀吉の幻のお宝をめぐる話。大阪城関係者の全面協力を得られたそうで、天守閣をはじめ大阪城公園内でのロケ撮影や、さまざまな時間帯の大阪城の姿を背景に収めたショットの数々で、秀吉とそのお城が今もなお大阪の人たちにとって身近であり象徴的な存在であることを伝えてくれる。

脚本は前2作に続き今井雅子と足立紳。今回は野田による偽の骨董茶器の制作と小池らの騙しの大仕掛けに加え、カリスマ波動アーティストTAIKOH(安田章大)の創作活動も筋に絡んでくる。このTAIKOHの人気にあやかって波動グッズを高値で売ったりレンタルしたりという設定があるのだが、いわゆる“信者ビジネス”の扱いの軽さが気になった。波動水を売ったりするのはカルト教団の霊感商法に通じ、大森立嗣監督・芦田愛菜主演作「星の子」では同様の水ビジネスと信者一家の心模様を真摯に取り上げていた。笑いのネタにしてはいけない、などと言うつもりはないが、現実に被害者が大勢出ている手口なのだから、単なるおかしなエピソードの1つのように軽々に扱うべきではないということ。もしコメディの枠組みでやるなら、たとえばアダム・マッケイ監督の諸作(金融業界を扱った「アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!」、政界を描いた「バイス」など)のように巨悪や不正に正面から切り込み徹底的に笑いのめすくらいの覚悟がないと。

もしも脚本執筆の時点で旧統一教会問題が今くらい大きくなっていたなら、あるいはネタにするのを避けていたかもしれないし、間の悪さは認められるものの、配慮が足りなかったように感じられ、そこが惜しまれる。

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高森 郁哉

2.5シリーズ3作目。今回は太閤秀吉の秀吉七品の中の茶碗「鳳凰」をめぐっ...

2024年3月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

シリーズ3作目。今回は太閤秀吉の秀吉七品の中の茶碗「鳳凰」をめぐってのお話。
今までの中でもいちばんストーリーがわかりづらく、内容の意図がよくわからなかった。
次回作に期待したいです。

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よっしー

3.0信じれば本物

2024年2月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

鳳凰も波動もよっちゃんも、信じればそれは本物。
ものの価値なんて、その時の人間が勝手に決めるもの。

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上みちる

2.5騙しの面白味が

2024年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 古美術商の小池と陶芸家の野田。さえない二人のコンビに、秀吉七宝で唯一所在不明の「鳳凰」の話がそれぞれ舞い込む。小池は、大阪秀吉博の実行委員会から。野田は、カリスマ波動アーティストTAIKOHの財団からだった。
 シリーズ最初から見ています。今回は、騙しの面白味が少し足りないようでした。

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sironabe
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