カムイのうた

劇場公開日:

解説

アイヌ民族が口頭伝承してきた叙事詩ユーカラを「アイヌ神謡集」として日本語訳した実在の人物・知里幸恵の人生を描いたドラマ。

大正6年、学業優秀な北里テルはアイヌとして初めて女子職業学校に入学するが、理不尽な差別といじめに遭う。ある日、アイヌ語研究の第一人者である東京の兼田教授が、テルの叔母イヌイェマツのもとへアイヌの叙事詩ユーカラを聞きに来る。テルは教授の強い勧めでユーカラを文字にして残すことに着手し、その日本語訳の素晴らしさから、東京で本格的に活動することに。同じアイヌの青年・一三四(ひさし)や叔母に見送られ、東京へと旅立つテルだったが……。

「あつい胸さわぎ」の吉田美月喜が主演を務め、テルに思いを寄せる一三四を「ソロモンの偽証」の望月歩、叔母イヌイェマツを島田歌穂、兼田教授を加藤雅也が演じる。監督・脚本は「ぼくらの七日間戦争」の菅原浩志。

2023年製作/126分/PG12/日本
配給:トリプルアップ
劇場公開日:2024年1月26日

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映画レビュー

5.0アイヌ語は、口承のみで、文字が無いもの。 東京の民俗学者に説得され...

2024年4月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

アイヌ語は、口承のみで、文字が無いもの。
東京の民俗学者に説得され、記録に没頭する日々。
アイヌ神謡集を完成させたその夜に、心臓病で他界。
とても切なく重たい物語、初見だと動揺します。

迫害シーンが強烈で
書籍の成果、後世のアイヌ地位向上も、手厚い描写があれば...

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woodstock

2.0アイヌ文化を後世に伝える意義のある作品

2024年3月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

実は観るかどうかを当日になるまで悩みました。
それほどモチベーションがなかったというのが本音です。
ただ、私は中年な現在でも勉強不足で知らないことが
多々あり、映画で社会問題をちゃんと知ることが
あるので、本作もそこに期待して観る決心をしました。

冒頭からヘビーなアイヌの方々の置かれた状況を見るに
非常に心が痛み、また、沈むような描き方で
この救いのない感じでやるせない気持ちになったのですが
そこに現れたのが加藤雅也演じる兼田教授。
彼の熱いアイヌの人々や文化への想い・リスペクトが
吉田美月喜演じる主人公テルの心に響き、
物語を大きく動かしていきます。

かなり切ないラストではありますが、
アイヌへのリスペクトと文化を後世に伝えるという
軸はブレずに着地し、じんわりと心に沁みました。

島田歌穂じゃなければ演じられなかった役であることや
清水美沙の感情のこもった演技も素晴らしかったです。

私としては、楽器ムックリの音が良かったです。
今だとシンセサイザーで出すような音で
実にアナログにもかかわらず、デジタルっぽい音なのには
興味が惹かれましたね。

終始重い空気感が漂うので、
フィジカル的に元気なときに観ることを推奨します。

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共感した! 6件)
ひでちゃぴん

5.0前半、ただただ苦しかった。

Mさん
2024年3月21日
Androidアプリから投稿

女学校(?)の場面など、もう目を背けたくて、ただただ苦しかった。
大学の先生夫婦がよい人で、ほんとによかった。

高校まで、日本は単一民族の国家とばかり思っていた。大学でそうでないことを知り、「そうなんだ」と、思ったことを思い出した。ただ、その頃、アイヌ問題に興味はなく、この映画を見るまで、アイヌの人たちのことを考えたこともなかった。
映画のでき云々を置いといて、この問題に気づかされただけでも見る価値があった。
さらに映画としての魅力を高めれば、若い人たちを含めて、もっといろいろな人たちにアピールできるのではないだろうか。
現国会議員にも、この問題の認識において、とんでもない人がいるが、いろいろな人が、もっとこの問題を知るべきだと痛感した。
見れてよかった。

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M

4.5金田一京助氏の姿勢は素晴らしいけれども、過激?

2024年3月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

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共感した! 5件)
てつ
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