インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのレビュー・感想・評価
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シリーズのらしさは堪能できた
ハリソン・フォードがどれくらいアクションできるのかなと思って見始めたら、若い頃のハリソンが冒頭30分くらいで大アクションを披露していて、「そうきたか」という感じ。これはボディ・ダブル的な奴だと思うが、単なるプロローグという位置づけ以上に見せ場にしているのが印象的。やはり溌剌としたインディが見たいだろうと制作陣は考えたんだろう。
インディ・ジョーンズのシリーズらしい世界をまたにかける冒険活劇がありつつも、SF的な要素に思いっきり突っ込んでいく後半の展開は大胆。まあ、「クリスタル・スカル」の時もそうだったが。人類が月の到着に湧いていた時代を背景に、人と科学の関係をアルキメデスにまでさかのぼって問い直すという発想はいいと思う。でも、やはり中盤の三つ巴で秘宝を追いかけるシークエンスが映画としては最も盛り上がるところ。
しかし、昔観た時ほどに血沸き肉躍る感じがしないのはなぜだろう。昔はネットもないし飛行機代も高かったし、世界の景色を観ることが貴重だったけど、今はスマホで景色だけなら簡単に見れるというのも大きいだろうか。観たことのないものを見せてもらった感じがあんまりしなかった。それはしょうがないことかもしれない。
インディ=ハリソンにとってこれは最高の花道
シリーズ第1作『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』('81)から42年(←信じられないが)。80歳になった(←さらに信じられないが)ハリソン・フォードが、CGマジックの力も借りつつ、依然として無骨でユーモラスな考古学者、インディアナ・ジョーンズに扮して、歴史を変える秘宝"運命のダイヤル"を求めて、時空を駆け抜ける。それは、インディの、ハリソン・フォードの、我々映画ファンの時空旅行だ。第2次大戦が終結した1944年に始まり、アポロ11号が月面着陸した1969年を経由して、さらに1939年に戻って、果ては紀元前212年にまで遡る物語は、ところどころいささか唐突だが、終始飽きることはない。
マッツ・ミケルセンが演じるナチスの残党、フォラーに加えて、本作ではインディが名付け親であるトレジャーハンター、ヘレナ(フィービー・ウォーラー=ブリッジ)がお宝狙いの1人として登場し、インディが追い求める夢とヘレナが追い求める富とを対峙させる新機軸を設定。どっちが勝るかは言わずもがなだが。
最大のお楽しみはラスト近くにやってくる。それは、『レイダース~』で忘れがたい"あのシーン"の逆バージョン。その瞬間、涙ぐんでしまうインディ・ファンは多いはずだ。ハリソン・フォードにとって、これ以上は望めないほどの花道が随所に用意された15年ぶりのシリーズ最終章。とりあえず『お疲れさま』『ありがとう』以外の言葉は思い浮かばない。
事前に出ていた酷評の意味が分からないほど良く出来た作品。シリーズの集大成感が出ている42年間を締めくくる最終章。
本作は事前にアメリカの批評家サイトrotten tomatoにて割と厳しめな評価だったので、そこまで期待せずにいました。
ただ、メガホンをとったのは、これまでのスティーブン・スピルバーグからジェームズ・マンゴールド監督にバトンタッチ。ジェームズ・マンゴールドと言えば、大傑作「フォードvsフェラーリ」「LOGAN ローガン」の監督で、どうしても釈然としないものもありました。
そして実際に見てみたら、息つく間もないほどのアクションの連続で、飽きる事がありませんでした。
展開も、考古学者で冒険家の「インディ・ジョーンズ」シリーズの過去作を良い意味で継承していて、「インディ・ジョーンズ」シリーズならではの展開となっています。
やはりジェームズ・マンゴールド監督作品のクオリティーは高かったです。
本作の冒頭では、第二次世界大戦の末期の、比較的、若かりし頃のハリソン・フォードが演じるインディ・ジョーンズの話になっています。
その後は、1969年の夏に舞台が移り、世の中ではアポロ11号が月面着陸を成功させ、帰還した飛行士たちを祝うパレードが行われたりしています。
インディ・ジョーンズも老後に差し掛かっていて、大学の教授を定年で終えるタイミングとなり、それなりにハリソン・フォードの実年齢と近いインディ・ジョーンズが登場して、物語が進行していきます。
巨匠ジョン・ウィリアムズによるテーマ曲も決まっていましたし、良くも悪くもお約束的な展開も含めて十分に面白かったです。
シリーズに思い入れのある人ならオマージュシーンもあるので、より楽しめます。
強いて言えば154分は、やや長い時間ではありますが、見ている時には時間を感じさせないほどの展開の面白さがあったので、これは問題ないと思います。
一見すると「このシーンは要らないのでは?」と思えるシーンもありますが、物語に緻密な設定を入れ込むためには必要なシーンでもあったりするので、私は無駄のない構成だと判断しています。
(第二次世界大戦前の1936年を舞台とする)1981年公開の「レイダース 失われたアーク《聖櫃》」から実に42年が経ち、ハリソン・フォードも今や御年80才。シリーズ5作目となる本作は、これまでの集大成と呼ぶに相応しい作品でしょう。
レイダースは遠くなりにけり
7月1日(土)今日は私の誕生日で、昨年の「トップガン マーベリック」に続いて娘のオゴリで映画鑑賞。3歳から映画館に連れて行った娘と一緒に映画が観られるのは嬉しい。
TOHOシネマズ新宿で「インディ・ジョーンズと栄光のダイアル」をDolby-ATMOSで。
レイダースからシリーズを観ているファンとしては嬉しくない。
上映時間2時間34分が長い。説明が長い。同じアクションが続くのが長い。監督が「フォードvsフェラーリ」のジョン・マンゴールドだからかカーチェイスが長い。クレジットタイトルが11分もあるのが長い。もっと上手く編集して2時間以内に収めればテンポも良かったのに。
戸田奈津子の字幕がまたヒドい。(ウナギって、あれはウツボ!ウナギは噛まないだろ?観客で本当にウナギだと思った人がいた)
アントニオ・バンデラスの扱いがヒドい。
でも、インディジョーンズらしさは出ていたけど、ちょっと違うかな。CG合成してまで
若いハリソン・フォードを出してもなぁ。
最後にアイリスアウト。
「007ノー・タイム・トゥ・ダイ」もそうだけど、シリーズをチャンと終わらせるのは難しいね。
娘はインディー・ジョーンズ初鑑賞。「機会があったら第1作を見てね」と言っておいた。
もっとたくさん作って欲しかった
なんだかとても久しぶり、えっまだインディジョーンズ作れるの⁈と疑心暗鬼で見てみた。
本当に良かった面白かった。前作との間がかなり空いたが、もっとたくさん作って欲しかったな。昔の作品も見返してみようという気になった。
冗長感と物悲しさ
解約予定のDisney+サブスク最終日にギリギリで鑑賞鑑賞しましたが、鑑賞途中でタイムリミットになり強制切断されたので、最後の30分間程は未鑑賞状態になりました。
しかし、何と無くそれでもまあそれでも良かったかなというのが正直な感想です。
時の流れは残酷なもので、最後の聖戦ではショーンコネリー演じる老いぼれた父親との関係が、息子の立場から描かれ、クリスタルスカルの王国ではその立場が逆転していましたが、本作では更にその先の物悲しい有様が描かれています。
というより、相方になる旧友の娘に全く感情移入出来なかったので、自分の気持ちを注ぎ込む対象が見つからずに戸惑ったという方が正しい表現かもしれません。
レイダースに重なる様な若き日の活躍エピソードはそれなりに楽しめましたが、現在(60年代末?)の侘しい暮らしぶりや、敢えて見せなくてもと感じる、老いた裸の上半身等は蛇足だったのではと感じます。
映画の狙いが、鼻から爽快感では無く物悲しさなのであればそれは狙い通りなのでしょうが、そうでないなら、方向性を間違えていると感じました。
また、オート三輪のカーチェイス(?)も長尺の割には冗長で、数十年前に鑑賞した007オクトパシーでのシーンと重なって新鮮味は感じませんでした。
最後の30分間は未鑑賞のままなので、急激に巻き返す事を期待して、レンタルDVDがリリースされたら見届けるつもりですが、少なくとも2時間30分のうち2時間は、あまり面白くは感じませんでした。
頑張って作ったのは認めるが、基本設定が大間違いな一本。インディを間抜けなじいさん扱いとか酷すぎる
最初から最後まで金かかってる。最後ヘンシェル219だかハインケルなんちゃらだかの重爆撃機しっかり再現してるのも見事だわ(あそこだけ大興奮した。主脚折り畳み機構とかも見事に再現してるし)。アクションも満載で文句ない。
でも基本が酷すぎる。脚本……というか物語の骨格からして大問題。
まず、インディ・ジョーンズが主役じゃないという致命的欠陥がある。インディが名付け親になった親友の娘が主役。インディはこいつ(と部下の小僧)に振り回されるだけ。インディの親友船長が死んでも女が大喜びで宝の謎をペラペラしててさすがにインディが怒るレベル。
最後のクライマックスもインディは全然活躍できず、その女に殴られて気絶してるうちに現実の日常に戻ってくるという情けなさ。そんな脚本書くかあ?
おまけになにかインディ絡みのアイテムが画面に映る度にジョン・ウイリアムズのインディテーマがこれみよがしに流れるのもうんざり。なんというか、この音楽の入れ方とかbgmの作り方が古臭すぎる。
創り手はもうインディ・ジョーンズというipはこれで終わりだと思ったのだろう。なら最後にじじい使い潰して骨までしゃぶるぜ……といった印象。つまりインディ・ジョーンズシリーズのファンの気持ちを逆なでして最後の金をむしり取る感じよ。
まあその意味でこれでシリーズ終わりにしてくれてよかった。老残インディがスクリーンに出るのはもう哀れすぎる。。。。その意味で創り手と当方、両端から同じ結論になったわ。皮肉なこった。
予告編だけ
胸がワクワクする展開は薄い。
バタバタするアクションに、インディーの引きつったアップや笑顔がちょいちょい挟まってのジョーンズ映画だと再確認できた。
ジョーンズ博士はずっと巻き込まれているだけ。これなら息子と親父の話にした方が、もっと良かったのにね。
映画版アンチャーテッドはアレだけど、ゲーム版アンチャーテッドの方がよっぽどインディーしてるわ。
CGを極力排除して、もっと良くも悪くもバタ臭くした方が面白いのよ。
難しいね、続編を作るのって。スピルバーグでさえ魔宮の評価は苦しんだ。
最後の聖戦があったから、このシリーズは続いてしまったんだと思う。
本作を見るくらいなら、ぜひブルーレイでリマスターされたレイダースを観てほしい。
美しすぎる映像に感動するから。
インディらしさ全開
冒頭からザインディジョーンズって感じの展開でした。
全編通して過去作のオマージュだったり、振り返りもありインディジョーンズ好きな方にはハマるかと思います。
監督も交代されてますが、それが逆に良かったようにも思います。
ジェームズマンゴールド監督のインディジョーンズへの愛も感じました。
ハリソンフォードさんも80歳という事でが元気ですねー!全然変わらないです。
マッツミケルセンさんも良い味だしてます。
そしてアントニオバンデラスさんの勿体無い使い方!それはそれでいいのでしょう。とても迫力ありました。
ラストも個人的には大好きです。
もうさすがに次回作はないのでしょうが、キャスト変更しても続編もありかなぁなんて、思いました。
無条件でワクワクするようになってる世代
なんで?と考え出すとモヤモヤが止まらなくなるからワクワクするところだけ受け止めて見るべし!と思った。
ラストはどうなんだろ?あのまま本人の希望通り残してきて、さすがにハリソン・フォード=インディとしては、キャラクターとしての息の根を止めてあげても良かった気もするが…
一番いい終わり方
「インディ・ジョーンズ」15年ぶりの最新作にてファイナル。
歳をしっかりとったインディが大冒険。
テンポがあって分かりやすい内容になってます。
インディはどうなってしまうのかちょっと心配したけど
一番いい終わり方になって良かった良かった。
15年ぶりに観られてうれしかったけど
絶対必要かと言われると少し首をかしげるかも・・・
まあ元気なインディが観られて元気に終われて良しとしましょ。
シリーズだけど残ってなかった部分
面白かったけどね。
ハラハラドキドキはあったけど、これまでのシリーズ作品に散りばめられていたインディジョーンズのコミカルさがちっとも入ってなかったね。
そこがざんねん。。。
アルキメデスの大発明‼️
今回のインディ・ジョーンズはトレジャーハンターが
トレジャーハンターの枠を超え更に進化しています。
そう思うほど謎解きのスケールがデッカくしかもロマン溢れて、
楽しかったです。
冒頭は1944年。
ナチス兵で満員の列車に乗るインディと友達の考古学者バジル。
インディは偶然「アンティキティラのダイヤルの半分」
を手に入れるのでした。
ここまでの約21分間は、若き日のインディジョーンズ
「クリスタル・スカイの王国」の映像がそのまま使われてます。
(ハリソン・フォード、若くても渋い色男!!yeh!!)
そして時は1969年。
月面着陸から帰還した宇宙飛行士のパレードのその日。
街中大騒ぎです。
インディの大学の授業に紛れ込む美女ヘレナ
(フィビー・ウィラー=ブリッジ)。
彼女はインディの「アンティキティラのダイヤル」を競売にかけて
一儲けしようと企んでいたのです。
このヘレナがこの映画のマドンナ?ヒロイン?ですね!!
インディに輪をかけた無鉄砲な無法者。
おまけにバジルの娘でインディが名付け親・・・という因縁が!!
ダイヤルをヘレナに盗まれるインディでしたが、
他にもダイヤルを狙う大物有り!!
それがマッツ・ミケルセン扮するユルゲン・フォラー。
アメリカでの名前はシュミット。
元ナチスのロケット学者です。
この男がどこまでも追いかけてくる。
彼の野望は「ダイヤル」の真のチカラを知るからで、
その悪用を目論んでいるのです。
オン年80歳のハリソンさん、
アクションも頑張る!!頑張る!!
(CGの発達で撮影も上手くなったのでしょうが・・・)
ニューヨークの地下鉄の階段を馬に騎乗して乗り込むシーンには
大喝采!!
地下通路どころか線路も走ってるのにはビックリ!!
(長々と語っていてはご迷惑‼️)
さて、お話は紀元前の偉人アルキメデスと繋がるのです。
アルキメデス(紀元前287?~212年)
古代ギリシャの数学者、物理学者、技術者、発明家、天文学者。
居住はシチリア島・シラクサ在住。
モロッコ→ローマ→ベニス→シチリア島と世界旅行をして、
この映画で更に面白いのは「時空」を超える力を
「アンティキティラのダイヤル」は持っていたのです。
映画ならではのSFファンタジーな設定。
(おまけに、「失われたアーク」と「クリスタル・スカルの王国」の、
ヒロインのマリオン(カレン・アレン)にも会えると言う・・・)
つくづく長生きはしてみるものですねー。
ハリソン・フォードさん、ありがとう‼️
すぐ撃つんだから
すぐ発砲する映画だな──と思った。
マッツが演じているユルゲンの部下にすさまじく短気な奴がいて見境なく鉄砲を出すやバンと撃っちまう。彼以外でもわりとすぐに撃つ傾向があり、とりわけ相手がジョーンズ博士でないときはあっさりと撃つし撃たれる映画だった。
冒険活劇の王道を走る映画で文句はないが冒険活劇では細かいところを大胆に端折ったり見捨てたりするので小市民的にはそこここに細かい遺恨を感じた。
たとえばモロッコではトゥクトゥクを強奪するしシチリアでは缶々を引いてはしる結婚披露車を強奪するしカーチェイス中に露天商の三つや四つは私財を失っているだろうが無論そんな細部を言ったら冒険活劇なんかつくれないのは知っている。
ちなみに三つ巴になるモロッコでのカーチェイスは個人的な映画鑑賞歴内でももっとも苛烈なカーチェイスのひとつだったと思う。
何度かトンネルを通過する列車屋上の格闘という定番設定もハラハラドキドキにつくってあり冒険活劇として全方位だったがスピルバーグじゃないだろうなという感じはあった。スピルバーグが監督しているか監督していないかは(なんとなくにせよ)わかる気がする。
ジェームズマンゴールドの演出はスピルバーグのような普遍性があるもののそこはかとなくスピルバーグじゃなかった。だけどソツのなさがスピルバーグっぽくもあった。
つまりスピルバーグが監督しないにしても名の知れたシリーズを癖っぽい監督に振るわけにはいかなくてシリーズを逸脱しないスピルバーグっぽさを求めた──という印象だった。
マンゴールドはその意向を汲んで、というかじぶんの監督として立脚点よりも、ディズニー&ルーカススタジオのインディジョーンズシリーズをつくるという立脚点を重んじて監督していた。ようするに職人に徹したからスピルバーグのような仕上がりになった。というわけ。結果なにひとつシリーズを逸脱しておらず、さすが巨大プロダクションだった。
大戦時の過去描写ではじまり“映画内現在”はアポロが月面着陸した1969年辺りという映画だった。過去のインディをほとんど記憶しておらずこれを見るにあたって復習もしていないのでそういう話なんだと思って見ていたがフォードは81歳でカレンアレンは71歳だった。アクション映画のヒーローが81歳であることはすごいことだ。
CGやVFXによって若かりし頃も描ける時代とはいえ若いジョーンズ博士は精巧なハリソンフォードのクローンだった。が、それにも増して金のかけかたの凄まじさ。いくらかかってんだこれ──というような金の湯水感を感じる映画だった。とりわけアポロのパレードやシラクサの海岸。シーナリーが全画面になったときの再現度がお金のかけ方の物差しになると思うが、そういう全画面のときに手抜きなしだった。confettiが舞うパレードの再現なんかむしろなんでここまでやるんだ──という密度だった。
ニューヨークからモロッコやシチリアへ飛ぶから景観も楽しめるが演技陣ではトビージョーンズのバジルがよかった。バンデラスはこんなんで出てもらってわるいねと思えるほどあっけなく撃たれた。ヘレナ役のPhoebe Waller-Bridgeは鼻がすごく高かった。
Imdb6.7、RottenTomatoes69%と88%。簡単に言うと王道すぎることと、利発だけど狡猾なヘレナに全体がかき回されてそれが概ね7割という評を形成した──という感じ。
じぶんの身の周りでも見る前に賛否二種の意見を聞いていて、旧世代には楽しんだという意見が見られ、若い世代はけっこう白けている印象があった。(じぶんの見聞きした狭い範囲内での意見に過ぎないが。)
しばしば世代交代ということを感じる。なぜきょうびアクションヒーローたちは、そろいもそろって初老なのだろう。ダニエルクレイグだってキアヌリーブスだってロバートダウニージュニアだってジョニデだってみんな5、60代である。こないだ見たフラッシュでは72歳のマイケルキートンがバットマンやってたしエクスペンダブルズなんかどう見たって老人クラブだ。
だけどはまり役というものがあるから交代ができない。インディジョーンズといえばハリソンフォードであり金田一耕助といえば石坂浩二であり湯川博士といえば福山雅治でありキャラクターにはあなたじゃなきゃだめなんだというはまり役というものがあって、それが観衆の記憶の中にも生きている。みんなが見たいのはそれを演じる彼/彼女であり代用はきかない。だから顔をすげ替えてでもハリソンフォードの壮年時をつくる価値があった。
したがってこの映画の白眉は「誰のために?」って言うところだ。
インディはやることはやりつくして独り身だからもうしぬだけだと思っていた。だからBC214のシラクサ包囲戦に、ここに俺を置いてけと言ったんだし、助けられて目覚めても「誰のために?(存在したらいいんだ?)」と言ったんだ。
だけどそこへひょっこり別居中のマリオンが買い物から帰ってくる。人間、誰かに必要だと思われていることが生きる糧になるからヒーローの幸福な終の住処を感じるラストだった。
ただしそれは映画内の話。
ハリソンフォードの「誰のために?」っていう問いの真の回答は「あなたが何歳になってもジョーンズ博士を演じてほしい、わたしたち映画ファンのために」ということになる。
だから旧世代には刺さった反面、若い世代にはちょっと、という評価二分がおこった──というわけ。
きっと、これが最終作なんだろうなぁ。と思えばちょっと寂しい出来栄えだったかも。
ハリソン・フォードの年齢的に、今作が彼の『インディー・ジョーンズ』最終作なんだろうなぁ。という目で観れば、寂しくて、惜しい出来栄えだったかも。
アクションシーンはさすがなのよん。でも、それも今までのシリーズの焼き直しみたいに思えて。
アイテムと設定がぶっ飛んでいたのも、あのラストのオチに辿り着くためだったと思えば納得。そこ、結構泣けましたから。
「今作が彼の…」と書きましたが、きっと配役を変えて、またシリーズ化があるような気がして。というか、それに期待したいです。
ただ『マッドマックス~怒りのデスロード~』のように、やってみれば、やはり違和感を感じてしまうのでしょうけれど。
主役が、その代表作というのは、そこが困りものかな。
『007』シリーズのような例外はあるにしても。←007ほとんど観ていないくせに!偉そうに!
『クリード』のように、彼の弟子が主役という設定なら大丈夫そうかな?
推定多数の死者負傷者を出しながら延々続く鬼ごっこ。オチは悪くなかっ...
推定多数の死者負傷者を出しながら延々続く鬼ごっこ。オチは悪くなかったが。ナチとか60年代とか、そのあたりの前提っていまはどのくらい共有されるものなんだろうか。
観たいけど観たくない。迷ってたけど、インディの有終の美を映画館で見...
観たいけど観たくない。迷ってたけど、インディの有終の美を映画館で見届けたくて、今頃観てきました。
ハリソンフォード80歳。
若作りした役は見たくなかったのですが、老いをいい加減で入れ、インディらしい最後の冒険でした。
彼の一番好きな作品は、スターウォーズでもインディでもなく、「ハノーバー・ストリート」で、大人のラブ・ストーリー。
来年はキャプテン・アメリカの将軍役で出演予定。
デニーロやイーストウッド、アンソニー・ホプキンスなど、バリバリ主演を務めるベテラン男優はいるけど、ハリソンは、これからはこういった威厳のあるちょい役になっていくような気がする。
この作品が集大成になったから、もういいんじゃないかなって。
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