劇場公開日 2023年7月7日

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1秒先の彼のレビュー・感想・評価

全124件中、61~80件目を表示

3.0配役や構成は良かったけど。。。

2023年7月15日
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鑑賞方法:映画館

2020年に台湾で封切られ、日本でも翌年公開された「1秒先の彼女」のリメイクでした。原作の主人公の男女を入れ替えた点や、舞台を台湾から京都に持ってきた点などが主な変更点らしいです(原作を観ていないので詳細な相違点は不明)。ただ、京都が舞台であること、ラブコメディであること、時空の歪みがポイントとなるSFであることなどの要素に着目すると、6月に封切られ、現在も絶賛公開中の「リバー、流れないでよ」との形式的な共通点が結構ありました。ただ「リバー、流れないでよ」の舞台が、京都の貴船地区限定だったのに対して、本作は京都市内洛中を中心に、北は天橋立から南は宇治までの広範囲を舞台にしており、雰囲気的には全く異なる作品でした。

内容的には、岡田将生演ずる主人公・ハジメの思い込みがベタ過ぎて、その点リアリティが感じられませんでした。何でもワンテンポ早く行動してしまうという設定は良いとして、バスの車内で札束を数えてしまう迂闊さとかは、ちょっと種類が違う性格的特徴なんじゃないかと思わざるを得ません。

またその後の展開が読めてしまう場面も結構あり、あまり意外性を感じられなかったことも残念。

さらに、前半でハジメが惚れる桜子(福室莉音)の位置付けが、イマイチしっくり来ませんでした。事務所ぐるみでストリートミュージシャンからプロのシンガーソングライターになるという「ストーリー作り」をしているという設定でしたが、美人局みたいなこともしており、これまたいくら何でもという話で、もう少し自然な形にした方が受け入れやすかったように思います。

ケチばかり付けましたが、前半部をハジメ視点のパートとし、後半部をレイカ(清原果耶)視点のパートにして、別の人の視点に変えて同じ時間に起こったことの謎解きをするというのは、最近だと「怪物」とか「最後まで行く」でも見られた構成で、「あっ、またか」とい思わないでもありませんでしたが、これはこれで面白いと感じたところです。

あと、今年2月に急逝された笑福亭笑瓶が、本人役のラジオDJと、レイカがバイトしていたカメラ店の店主の2役で登場しています。撮影は昨年行われたんですかね。主役、準主役という役どころではないものの、ラジオリスナーであるハジメと何度も電話で会話したり、何処で撮影されたか分からないハジメの謎の写真が飾られたカメラ店の店主だったりと、かなり重要な役を元気にやっておられたので、その後程なくして亡くなられてことが信じられません。エンドロールで「笑福亭笑瓶さんのご冥福をお祈りします」的なテロップが出るといいなと思ったのですが、それはありませんでした。まあ映画の本題とは異なるのでいいんだけど。。。

肝心の主役の2人ですが、台湾版に比べると美男美女だったのは日本版らしいところでした。ただ、見た目可愛くて目立つ桜子との対比で、目立たない女の子というのがレイカの設定なので、福室莉音とはタイプが違うものの、普通に考えてかなり可愛い清原果耶を起用したのはどうなのかな、と思わないでもありませんでした。

以上、配役や構成はそれなりに良かったと思うものの、ストーリー展開がベタ過ぎた点やリアリティが足りなかったように思われることから、評価は★3としたいと思います。

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鶏

3.5半分ホラーだけど、予想外の展開で面白かった

2023年7月15日
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岡田将生くんは上手いね。
今回は本当に何処にでもいそうな郵便局員にしか見えなかった。

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ゆうすい

4.0ミョウガはできれば入れてほしい。

2023年7月14日
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台湾映画「1秒先の彼女」のリメイク作品。ストーリーはほぼ同じですが、日本版では男女が逆転した設定で本家よりマイルドな仕上がり。いやぁさすがクドカン。笑いのつぼを心得てらっしゃる。あちらこちらから笑いが漏れる楽しい鑑賞となりました。

人よりテンポの速いはじめと、テンポの遅いれいか。大切な約束がある日曜日はじめが目覚めるとなぜか月曜日になっていた。消えた1日の真相とは。はじめパートとれいかパートになっていて2人の物語がうまく繋がっていきます。台湾版でも思ったけど本当によくできてる。

ただ「このままでは変態になってしまう」は好きなセリフだったからなんとかれいかに言ってもらいたかったな。岡田将生が残念イケメンをコミカルに好演。清原果耶は雰囲気がぴったりでかわいかった。そして荒川良々さん、もう大好き。立ってるだけでおもろいんよ。

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はるたろう

4.5タイトルなし

2023年7月13日
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鑑賞方法:映画館

クドカンの脚本が良かったか、テンポ良かった。ただ、韓国版はもう少し胸キュンの恋愛ものだったのがその要素は弱し。岡田くんのキャラがとても良くて、清原さんは安定してうまい。お父さんもお母さんも良かった。京都という舞台が良かった。懐かしかった。
相手が動かないデート、妻に言葉を届けられない夫、そんなふうにしか相手と出会えない人もいるのだろう。カーウェイのストーカー的恋愛の映画を思い出した。

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えみり

3.5たまにちょっとついて行かれないけど、 基本的に好きな系統のストーリー

2023年7月13日
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たまにちょっとついて行かれないけど、

基本的に好きな系統のストーリー

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jung

3.5癒し系ラブコメ

2023年7月13日
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せっかちな彼とのんびりやの彼女が織りなす、ちょっと不思議な掛け合いに癒され、心が温かくなる作品。

SF要素はあるし、2人が交流するシーンはめちゃくちゃ少ないし、きゅんきゅんラブストーリーでは全くありません。やってることはよく考えると結構気持ち悪かったりもします。笑

それでも可愛くて優しくて爽やかに感じさせるのは、主演2人の空気感と作品の雰囲気が絶妙だから。
ラストシーンからのエンドロール、心地良い余韻でした。

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まだまだぼのぼの

2.5どこに惹かれてリメイクしたのか

2023年7月13日
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オリジナルは、タイトルを聞いただけで「あれ、いいよね」とにこにこ言ってしまうような愛すべきSFファンタジーなんだけど、意識のない女性を男性が好き勝手に扱ってる(文字にしたらアダルト映画みたいになりぷるぷるしました。)ってどうなんだ、というところがある。相手が嫌だったらセクハラだし、もっと悲惨なことにだってなりうる。

でもリメイクでは男女を逆にすると聞いて、この懸念を躱すためか、と思いましたが。。。
(女性から男性へのセクハラだってありますね)

クドカンに期待したが、脚本はオリジナルを消化しきれてなかった感じ。
半端なファンタジーになってしまった。

時系列がわかりにくいし、冗長気味。
レイカがハジメを騙そうとした桜子と対決する所と、ハジメの父一時帰還のくだりは不要と思いました。ファンタジーの中に半端に現実味をいれるのは野暮では、と思う。
父に捨てられたハジメの母が泣いてばかりなのもうんざりした。

これがクドカン流といえばそうなのかもだが(そうなの?)、この映画で発揮しなくても良かったんではないの。

オリジナルは、脚本が秀逸。ギャグセンスが素晴らしく、どこかノスタルジックで、多くの印象的な場面が心に残る、観客の目と心を引き付けるスペシャルなSFファンタジーなのに、リメイクは平坦に均されたふつーの映画で、見ていて喜怒哀楽の盛り上がりを感じませんでした。

監督はオリジナルのどこに惹かれてリメイクしたいと思ったんだろう。
オリジナルの、活かしたいところはどこだったのか。

岡田将生はとっても良かった。彼は「困ってるヒト」が素晴らしく似合う俳優だと思う。

今、とっても危惧しているんだけど。
今度はアダルト映画でリメイクとか、ないよね?

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かばこ

1.5お笑い漫才みたいな映画

2023年7月13日
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寝られる

イケメン岡田君が意味ない。
もったいないです。
ガッカリしました。
内容どうでもいい感じで興味がわかない。最悪。1秒先に惹かれて観に行きましたが、外れでした。映画にしていいの?って思ってしまった。ファンタジーでもないし、お笑いならお腹の底から笑えないとダメだし、感動、謎解き、ミステリー?どこにおさまる映画がわかりません。後悔しました。

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さーちん

3.0清原果耶は悪くないが

2023年7月13日
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2020年に台湾で製作されたオリジナル「1秒先の彼女」
(原題:消失的情人節 My Missing Valentine)は鑑賞済。

オリジナル版が好きだったのと清原果耶の出演作を
スクリーンで観たかったのが鑑賞動機。
しかし残念な作品だった。

男女の設定を変えたのは別に問題ない。でも脚本・演出が
違和感だらけ。宮藤官九郎は好きでも嫌いでもない。ただ、
この人の脚本は当たり外れがあるというのが自分の印象。
好きな人がいてもかまわないが自分には合わなかった。

くだらない雰囲気を出して出演者におちゃらけた話し方を
させれば面白くなるでしょ、みたいな軽薄さが漂っていて
好きになれなかった。地上波テレビでひな壇芸人が
わーわーぎゃーぎゃー騒いでいるバラエティー番組を
見せられている気分。話している内容は全然心に刺さらない。

岡田将生の演じたハジメが陽キャで清原果耶のレイカが
陰キャという対比を強調したかったのだろうが、ハジメが
ただの中身のない人物にしか見えなかった。ちょっと不思議な
恋愛物語になるはずだがこんな薄っぺらい男だったらむしろ
レイカに会わない方が良いとさえ思った。

レイカはなかなか登場しないし。ようやく登場しても全体が
軽薄な雰囲気の中で清原果耶だけまともな演技をしているもの
だから、彼女の存在だけが浮いてしまった。別に清原果耶の
せいではなくて、そういう映画にしてしまった製作陣が悪い。
コメディ・タッチを強調するならレイカの描き方も
工夫するべきだったのではないか。

ある瞬間から非日常の世界が展開するのはオリジナルを踏襲。
ただ、ラブストーリーを謳っているにしてはロマンチックな
雰囲気が足りなかった。

清原果耶の将来に期待を込めて星はおまけした。

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toshijp

4.0なるほど、ね。

2023年7月12日
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オリジナルは見てません。
貯まったポイントで「怪物」を見るか悩んでたけど、ほっこりしたい気分だったのでコレを見ることに。

いきなりぐんぐん謎が増えていって、どんどん謎が解決していくので、あっという間でした。
ファンタジー要素もあるんだけど、なるほどねと私は受け入れられた。
特にツッコミどころもなかったし、ほっこりしたい欲は満たされました。

わー、役者さんってすごいな大変だな、と思うところはあったけど(笑)

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ミズ、ハル

3.5「台湾アカデミー賞」

2023年7月12日
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楽しい

知的

幸せ

今年116本目。

57回台湾アカデミー賞最多受賞作を男女を入れ替えて京都を舞台にリメイク。「an an」7月12日号は稲垣吾郎さんの今作のコラム。実は彼のコラムが読みたくてこの映画行きました。本当にレビューが上手い。基本悪い事書かないから見ていて気持ちいい。自分の感想は岡田君の京都弁がいい。それとあの人の秘めた思いとか後半が特にしびれました。お父さんの加藤雅也さんも実は、の所もなるほど。「最後まで行く」とかリメイクしたくなる作品ってありますね。

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ヨッシー

4.0好きな人たちの共演、最高!(^^)

2023年7月12日
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笑える

幸せ

萌える

舞台挨拶遠征!(人生初!)
今1番の推しの清原果耶ちゃんと怪物見てから応援してる柊木くんが一緒に登壇するこんな機会はもうないかも、と思って思い切って申し込んだ。
地元の京都が舞台ってことで、ハジメくんのすごい濃い関西弁と京都人思想にちょっとびっくり。
でも、岡田さんが演じてるキャラだからってことで憎めないハジメくんになってた。岡田さんの天然ふわふわキャラを知ってるから、俳優さんの素のかんじと役でギャップ‼︎ってなった。何気に世話焼きで優しい一面が際立って見えた。
ハジメくんとの対比効果もあり、控えめなレイカちゃん可愛かったな。ラフな感じの衣装もすごい似合ってた。カメラも似合ってた。
あと、幼少期の2人が可愛すぎて、天使だった。
予想よりもファンタジーでびっくりしたけど、舞台が身近だったからか、すんなり設定も受け入れられたし、ほっこり心あったまるストーリーに鑑賞後感はすごく良かった。
何より好きな役者さんたちが知ってるあの場所で撮影してたんだ〜って感動もあった。
なんか、応援してる人が出てる映画ってかなり贔屓目に、しかもかなり饒舌な感じで感想書いてしまってる気がするけど、まあいっか。
本人を目の前にした興奮がまだ冷めてないってことで、記録までに。

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流星の水菜

5.0ラストは泣きそうだった

2023年7月12日
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泣ける

悲しい

楽しい

台湾版のリメイクだそうですが、台湾版は見ていません。
この映画は、突っ込み所が多いのですが、突っ込まないで楽しんでほしいです。伏線回収がなかなか面白いです。
京都の町並みも綺麗で、コミカルに物語が進んでいきます。
結局、ハジメとレイカのすれ違いなんですよね。ラストの場面は泣きそうでした。きっと台湾版は名作なんでしょうね。台湾版を知らない私は感動しました。
とにかく突っ込まないことがポイントになります。

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ゆきとう

3.0人々のテンションが高い、清原果耶の屈託のない演技が良い。

2023年7月12日
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まず主人公のハジメが終盤まで、とにかく心のテンションが高いまま進み、妹カップルやオカンまで、テンション高いです。ちょっと観ていて、ついていくのに疲れたかも笑笑。
果耶ちゃん、演じるヒロインは、ずっと子供の頃からハジメ君の事を想っているけど。。。
なかなか現実は思うようには行きません。
もどかしさを上手に描いています。
でも、ずっとずっとハジメ君の心に寄り添い、肝心な所で助ける、素敵です。
現実ではあり得ないけど、ファンタジーで面白かったです。
ただ、果耶ちゃんは、もっと違う主人公、小児科のお医者さんとか、弁護士とか、クッキリとした主人公を演じて欲しいです。霊媒師とかファンタジーでは無くて。。。
次に期待。

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つん

3.5奇想天外な設定ながら、純愛を貫こうとする主人公がたまらなく愛おしく感じてしまう映画です。

2023年7月12日
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笑える

幸せ

映画『1秒先の彼』作品レビュー

 チェン・ユーシュンによる台湾映画『1秒先の彼女』(2021)を『天然コケッコー』の山下敦弘監督と、初タッグを組んだ宮藤官九郎が、男女のキャラクターを逆転して脚本をリメイクしたラブストーリー。京都を舞台に、何事にも1秒早い男性と、1秒遅い女性による失われた大切な1日が描かれます。

 京都市内にある中賀茂郵便局で働くハジメ(岡田将生)は京都の生まれ。いつも人よりワンテンポ早く、50m走ではフライング。記念写真を撮るといつもシャッターチャンスを逃してしまい、小学校、中学校、高校の卒業アルバムの写真はことごとく目を閉じてしまう気性なんです。それで彼は高校を卒業して12年間、郵便の配達員だったのですが。ついたあだ名が、『ワイルド・スピード』。度重なる信号無視とスピード違反のため免許停止を食らい、それからは窓口業務となった次第です。
 ハジメと同じ窓口に座るのは新人局員のエミリと小沢。いつもふたりに「見た目は100点なのに中身が残念」と言われ、ふてくされる日々を過ごしていました。
 現在、ハジメは長屋で妹の舞(片山友希)とその彼氏のミツル(しみけん)と3人で暮らしています。
 そんなハジメが、街中で路上ミュージシャン・桜子(福室莉音)の歌声に惹かれて恋に落ちてしまいます。早速、花火大会デートの約束をするも、朝目覚めるとなぜかその翌日になっていたのです。“大切な1日”は消えてしまっていたのです!?

 本作も台湾版同様に、本作も冒頭でハジメが、交番のもとへ駆け込むところから始まります。そして遺失物届けに記入した遺失物名は、「昨日」の一字だけでした。
 「消えた1日」の謎を探るうち、街中の写真店(店主が笑福亭笑瓶。一人二役で、本人役として、ハジメが聴いているラジオ番組のDJも演じている)の店頭で、ハジメが行ったことがない浜辺に写る自分の写真を偶然見つけます。しかも誰かに撮られた記憶は皆無でした。そこでいつもカメラを携えて、窓口によく来る麗華(清原果耶)が絡んでいると思い、接近するのです。

 麗華も京都の生まれ。日本海に面した漁師町の伊根町で育ちました。いつも人よりワンテンポ遅く、50m走では笛が鳴ってもなかなか走りださないのです。現在、彼女は大学7回生の25歳。アルバイトをいくつも掛け持ちし、学費を払いながらの貧乏生活を送っていました。写真部の部室に住み込み、ひとりぼっちで夜食をとりながら、ラジオを聴いている暮らしぶりでした。
 ある日、急停車したバスに追突した高校生を看護するハジメの姿をみて、既視感をおぼえた麗華。郵便局でハジメの窓口にいき、胸の名札『皇』の文字を見つめるのでした。
 失われた「1日」に何が起きたのでしょうか。そしてハジメと麗華の接点は?

 ハジメはせっかちで、いけずな京男。麗華は古風なのんびり屋。呼吸が合わない2人に恋は芽生えるのか、見ていてちょっと心配になりました。
 台湾版同様に、「消えた1日」の背景が、ハジメと麗華、それぞれの視点から展開されます。2人が見る景色が重さなるシーンでは、もはやふたりのテンポの違いは気にならなくなります。もっと大切なことに気づくからです。

 京都を舞台に、山下敦弘監督と宮藤官九郎の脚本でリメイクするにあたり、主人公 の男女設定を逆転。タイトルが示す通り、「彼」への麗華の思いが 前面に出たことで、より純度の高い物語となりました。
 オリジナルと同様にいちずさを純愛と捉えるか、独りよがりな行動と見るかで、鑑賞後の印象が違ってくるかもしれません。レトロなインテリアの愛らしさは本作でも健在。そこに加えて、ノスタルジックな映像との相性がいい京都の風景が、最後まで目を楽しませてくれます。

 時間が消えるからくりに宮藤らしい奇抜な設定を追加。ともすれば浮つきがちな珍妙なファンタジーに「京都あるある」の小ネタや家族の逸話を交え、うまく翻案できたと思います。潮風を感じる台湾版のロケ地も凄くよかったですが、天橋立を舞台に引っ張り出して、京都も負けていません。2人の個性を優しく肯定するおおらかな風情を感じさせるところがいいですね。

 山下監督とクドカン脚本、笑いが持ち味の2人ですが、そのツボはいささか異なります。皇一(すめらぎはじめ)と、長宗我部麗華(ちょうそかべれいか)という主人公2人の名前の仕掛けなどはクドカン流、時間が止まった街並みの描写の間合いなどは山下映画。うまい具合に融合し、台湾版と筋立ては同じながら、違った風合いに仕上がりました。

 せっかちな二枚目を演じて残念な風を吹かせる岡田と、おっとりと芯の強さを感じさせる清原はそれぞれの持ち味を生かして好演。バスの運転手など、脇のキャラクターの描写にクドカン節が光ります。
 同時に、『1秒先の彼女』のレビューもアップしましたので参考にされてください。

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流山の小地蔵

3.0テンポ合わず

2023年7月12日
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ファンである清原伽耶と懐かしい京都、いま改めて面白いあまちゃんの工藤さん脚本でとても期待したが、自分にはいまひとつ合わなかった。展開がどうなるのかは気になって最後まで見た。清原さんの作品ではテレビの「透明なゆりかご」「蛍草」、映画では「まともじゃないのは君も一緒」が好きで、これらのようなちゃきちゃきめの彼女が見たい。

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ひぐらし2(ひぐらしから引継ぎ)

3.5台湾版

2023年7月11日
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も観てたのですが、大きなストーリーの流れは踏襲されて、そこに日本のエッセンスが混ざった感じでしたね。2人?が織りなす展開が不思議ですが、暖かくなります。

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ごっとん

4.0寝坊!

2023年7月11日
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目覚まし時計より1秒先に起きる彼。

また、先に起きる。

また、先に起きる。

そして、
寝坊!
物語は動き出す。
いや、
動き出していた。

ゆっくりの彼女が、
1秒おそい長宗我部麗華が、
愛おしくなってくる。

それからは作品全体が、
登場人物全員が愛おしい。

前半がゆっくり進む、
現像液に浸して、
ゆっくり輪郭がわかってくるように、
じわじわ愛おしくなってくる。

蛇足

私はカップ麺は、
湯を注いで0秒で食べ始める。

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蛇足軒妖瀬布

3.5初めハジメ、桜子。終わりレイカ。

2023年7月11日
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映画が始まって直ぐ京都が舞台だと知り、テンション上がる。京都育ちだから。(ウソ?)
でも大学、京都だから。京都育ちと言い切っちゃても、いいよね、ウソじゃないもん。京都らしいバイトもしたし。

果耶さんメインで観に行ったけど、前半ほんの少しチラチラ出るだけ。ハジメと桜子の二人がメインで進む。レイカ、いつ、ちゃんと出るんだ。
郵便局、いくら地元密着でも職員があんなに客がいるのに雑談しまくって良いのか?

以下ネタバレ有り

ごく普通の恋愛映画だと思っていたけど違ったね。
バイクで天橋立まで短時間移動した所からおかしいと思った。そしてレイカ以外の世界の時間が止まる。なんなん。バスに乗ったらレイカ以外で動く人がいて天橋立まで行く。なんで数人だけ動けるん。名前の画数うんぬん言ってたけど、なんなん。
前半がっつり絡んでいた桜子、後半全く出ない。レイカと薄っすうく絡んだだけ、あんま意味ない役だったね。

ワンテンポ早い、遅いって、ストーリー上あんま関係なくない?
映画全般の世界観はきらいじゃないけど、恋愛映画だと思っていたのがSF設定だったギャップにはついていくのが限界ではあった。

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imaxmax

4.0あまりファンタジーではなくても🩷

2023年7月11日
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楽しい

萌える

せっかちさんとおっとりさんの時差?
あまりピンとこなかったが最後の山場で取り返したので⭐️4に落ち着きました。
欲を言えばもう少しだけ続きが観てみたかった。
地味なカメラ女子役は新境地でしたが清原伽耶ちゃんは幅広く演技力を発揮できる素晴らしい女優さんです。
今後の活躍も応援しております。

オリジナル1秒先の彼女はこれから観てみようと思います。

78

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タイガー力石