「女の子の思春期に対応する母親SF」エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス @Fxxk4everさんの映画レビュー(感想・評価)
女の子の思春期に対応する母親SF
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ダン・クワン監督にとっての思春期の母娘関係は、マルチバース・サイエンス・フィクション。
以下、ネタバレ。
全三部構成。
第一部。
コインランドリーを経営する主人公エブリン。
夫と義父、娘の4人家族。
娘がある日、恋人の女の子ベッキーを連れてきて義父に紹介しようとするが、紹介するか悩むエブリン。
同じ頃に会計監査があり、私物を経費で落としてる疑いをもたれ、コインランドリーの審査が通らない。
書類の中に離婚申請書を見つける。エブリンが用意していないなら、夫しかいない。
悩みがたてつづけにやってきて、エブリンが頭痛で苦しんでいるところに、一気にマルチバースSFへ。
並行世界の自分に精神ジャック。この世界の自分だったらどうしたか?そのスキルを今の自分にダウンロード。
第二部。
並行世界から悪の親玉がやってくる。それは娘。
全ての世界を超越した存在。
人生を終わらせても良い、世界を終わらせても良いと考えていて、誰にも手がつけられない暴れっぷり。
どんな自分になっても浮き沈みはあるのさ
それでも私たちが一緒にいる理由はなんなのよ
思春期の母娘トーク&バトル。
そして第三部へ突入。
主人公のエブリンの人生はそれで良かったのか、自分に問いかけながら、全ての問題に対して解決を目指す流れに。
表面上は、マルチバースSF。
少し考察すると、母と娘の思春期への対応の比喩。
深読みすると、人生について表現している作品。
マトリックスのオマージュもあったね。
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