劇場公開日 2022年6月10日

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「陸のトップガン(笑)」ALIVEHOON アライブフーン zem_movie_reviewさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0陸のトップガン(笑)

2023年6月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

タイトルは観ていながら、素直に感じたことです。苦情は受け入れません(笑)

・分かりやすい、ややもすればご都合主義のストーリー展開:中途半端に捻られるより全然いい。貧乏だけど名門とされる陣内孝則率いるドリフトチーム。しかし、陣内さんが競技(明らかにレースとは違うようので「競技」とする)で事故しドライバーがいない状態でチームは存続の危機。そこにe-スポーツ「GRAN TURISMO」の日本王者(野村周平)がリアルのドライバーとして迎い入れらて人間的にも成長を遂げていく。というこれだけの話でしかないんです。でも、この作品でのストーリーは添え物でしかありません。だから、これでいいんだ、とも言えると思います。さらにテンポ感か抜群にいい。抜き差しが適度なバランスで巡ってくるしクドくもなくどんどんサラサラとお茶漬けを食すが如く進んでいく感じでした。美味しかった(違)
・迫力満点の映像:実際のドリフト競技を撮影しています。本気のリアルでその迫力は半端ないです。GoProやドローンを駆使した映像は迫力と見やすさを両立させた素晴らしいものでした。邦画でもここまでやれる、世界に通用すると確信しました。なお、油断しているとですねえ、「すげえ・・・」「嘘だろ?」「うわ!怖い!」「やべぇwww」などと呟いちゃいます。幸いなことに周りに人がいなかったことが救いですw
そうです。この作品のメインディッシュは迫力ある競技映像です。もうこれで満腹です。もっと食べられますけど。
・一方、音に関しては多少、期待ハズレ:実は立川の爆音で鑑賞したんですが、拍子抜けしました。エンジン音や排気音って爆音向きじゃないかもしれません。なお、自分の車(Abarth124Spider)のマフラー(レコルトモンツァ)音は体にずんずん響いてきますけどw
BGMは全部が全部、気分が高揚してきます。やる気を引き出されましたw
・役者、演者、スタントが素晴らしい:正直、ドリフトに特化した競技があるなんて全然知りませんでした。本作を観ながら「へえ」って感じたくらいです。当然、本物のドライバーがガンガン出ているなんて、帰りに振り返りながらびっくりしました(笑)。そう、ドライバーと役者と区別がつかないくらいにリアルでした、とも言えますよね。蛇足ですが、陣内孝則のセリフ回しは相変わらずひどいもんですが、表情だったり佇まいだったりはどの役者よりもすごいですね。
・福島だらけ(笑):相馬だったり二本松だったり。ヱビスサーキットのそばにある岳温泉はちょいちょい行ってましたが行ったことはないので今度、覗いてみようかな。そうだ、磐梯吾妻スカイライン、走りに行った時、視界が全く効かない濃霧だったのでリベンジしたいな、とか思い出したり。
・要望:4D、ドルビーシネマとかIMAX希望(笑)

カーレース好き、ドリフトマニアはもちろん、どんな人が観ても楽しめるすごい映画でした。絶対に映画館で!!!
なお、この映画を観たからといって貴方のドライビングテクニックは向上なんてしません。公道では安全運転を励行しましょう。ああ、俺もなw

zem_movie_review