劇場公開日 2022年4月15日

「柴犬とドーベルマンを足して2で割ったような」名探偵コナン ハロウィンの花嫁 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5柴犬とドーベルマンを足して2で割ったような

2023年4月9日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

 佐藤刑事と高木刑事が結婚?!という美和子ファンが驚いてしまうようなオープニング。何しろ佐藤刑事は同僚刑事からも憧れの的。恋心を寄せていた松田陣平刑事が殉職したというトラウマも持ちながら、風貌が似ている高木刑事と接近中なのはTVアニメでも「本庁の刑事恋物語」でもお馴染み。キスシーンもあったり、一緒に寝た?という謎めいた言葉もあったりと、ゴールイン間近なのに劇場版でいきなりですか?と思っていたら、これは村中元警視正とクリスティーヌの結婚式の予行演習だっということ。コナンたちも知らされていなかったためリアルな結婚式事件に見えた。ちょっとだけではあるが、三池苗子と千葉刑事のアツアツぶりのショットもあった。頑張れ!千葉刑事。

 降谷零(=安室透)と、警察学校同期生の物語も含まれていて、7年前に萩原刑事が爆死、3年前には松田刑事も爆死、1年前は伊達刑事が交通事故死、そして諸伏景光は降谷と同じく潜入捜査官として死亡(この事件は後に赤井秀一との因縁が・・・)。死んでばっかりじゃん!これじゃアムロが死に神みたいだ!

 ロシアの謎の爆弾テロリスト「プラーミャ」、そして家族たちを殺され復讐心に燃えるエレニカたちとの戦い。独特の赤青の液体混合による爆弾を一度解除したことがある故松田陣平を頼って彼らは日本にやってきたのだった。

 悪いロシアと良いロシアが上手い具合に描かれていて、何だか日本人が巻き添えを食ったイメージでしたが、国際テロリストなんだから日本の警察で処罰できるのか?まぁ、終盤の少年探偵団たちへの助けや、復讐を思い留まらせるシーンやエレニカが二度と被害者・被害者遺族を出さないように改心したところはウルウルしてしまった。

 予想していたより警察学校組の友情は描ききれなかったのか、降谷零の回顧録も少なかったように感じました。佐藤刑事の松田刑事への想いもそれほどではなかったかな。ハロウィンを仮装の日として騒いでいる日本人への批判。まぁ、風物詩として確立されているものの意味も分からずやってるんだし、渋谷スクランブルでの騒動も困ったもんだ。こちら金沢でも物々しい数の警官が待機している光景が見られます。楽しそうでいいんだけど、酔っ払った勢いで交通妨害だけはしないでほしい。

 あと、金曜ロードショーはカットせずに放送してもらいたい。

kossy