渇水のレビュー・感想・評価
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❇️人としてやるべき事をやると逮捕されてしまう矛盾と世の怖さ
渇水
🇯🇵群馬県前橋市
どこもかしこも、水不足の夏季の年
国は節水命令を発令していた。
水道局の集金で支払が4ヶ月滞納すると水を止める仕事をしていた。
止められる市民の事情、そして止める職員。
各々の葛藤と苦悩し結末はどうなるのか?
❇️人として人間としてやるべき事をやると逮捕されてしまう矛盾と世の怖さを感じました。
◉74D点。
★彡姉妹が実に可愛い。親は本当にヤバいマジで死んだ方が良いと思う。
1️⃣姉妹の二人が本当に良かった。⭕️
★彡演技を超えたなんか二人の関係や心の動きとか凄く伝わりました。
また、髪の毛が徐々にくっついていく感じが、
時間の経過や苦悩を表していて良かった。
2️⃣小銭の音や蛇苺の実が切ない。😢
★彡小銭を少しでも払おうとする娘達に感情移入してしまう。
3️⃣水不足をダシにした主人公の成長劇⭕️
★彡伝えたい事が解って、凄く良かった。
リアリティ不足とかご都合主義などは目をつぶれると思いました。
🈲ネタバレ保管記憶用
ウチは妹がいて母ちゃんが仕事をしている間、家のことはうちがしていたんよ。
今年の夏はめちゃ暑いさかいに、節水命令が発動。
母親があんまり良くない仕事をしている事や、父親は何処かに行ってしまったことは知ってるさかい。
妹には誤魔化しながら父親の事は帰ると伝えていたんや。ホンマ堪忍してな🙏
母ちゃんが最近約束を守らへんし、家に帰ってこなくなった。
水も止められ、お金も無くなった。万引きや公園で水を確保していたんやけど、ウチも限界やねんな。
ある日万引きしている所を店に見つかってしもうたんやけど、水道業者のにいちゃんが金を払ってくれたんよ。
ウチはもう大人を信用でき無くすかんので、にいちゃんにキレたった。
にいちゃんはウチ達を連れて節水している公園で、水を使いまくって遊びまくった。
近所からの通報でにいちゃんは逮捕された矢先に今まで全く降ってなかった雨が降った。
奇跡やねんな。マジぶるったん。
にいちゃんは神やな!ウチ達は最強の救世主だと思ったんよ。
ウチ達は国の保護施設に入れられて、不安やけど、奇跡を起こせた事を信じてぼちぼち頑張る事にしたった。しらんけどな。
にいちゃんありがとうな。
姉妹が欲しかったもの?水❓違う⁉️
前半は、良かった。
主役は水道局に勤める職員岩切。
水道局の仕事がメーターを計るだけでなく、
停水執行という仕事があり日々行っていることがわかった。4ヶ月料金滞納した家と連絡を取り、払う気配が無い家庭の水を止める。
金を払わぬ方の落ち度であるにも関わらず赴いた者に怒鳴りなじる姿が描かれていた。
仕事とはいえ人によっては精神的に辛い仕事となることもあるらしい。
主人公の岩切は、その点仕事と割り切り停水執行を着々とこなす日々を送っていた。
後輩の木下と二人で廻り滞納する女性に生活保護を勧めても実家に連絡が行くのを嫌い応じない。船乗りだった夫が失踪し二人の姉妹を育てていた。
連絡が無いので改めてその家に執行に行くと、
母親に置き去りにされた姉妹二人がおり事前に水を貯めさせ執行して帰る。
岩切は、家庭の問題も抱えていた。妻が息子を連れて実家に帰ったままなのだ。
一度実家まで行ったが、妻に
「あなたといると息子まであなたと同じ表情になっていたのがここだとまた違う。」と言われ、息子を海に誘っても断られて帰る。
あの二人姉妹の母は、新たな男と一緒のようで娘たちのことなど頭には無く、一旦荷物を取りに帰りまた出て行く。
偶然その際出会した岩切に諭されるが、聞く耳持たず。
日照りが続き、水が出ず、お金も無い姉妹。
夜公園で水を汲み、姉は万引きを繰り返す。
スーパーで捕まえられそうになるが。たまたま見かけた岩切に助けられそうになった挙句、逃げ出した。
日照りも暑さも続き自身の家庭不和にもイライラし、姉妹の惨状を見るにつけ、爆発。
公園の止水栓を解除して水を撒き散らし姉妹と水を被って悦にいっていた。
するとやっと恵みの雨。
喜ぶ岩切と姉妹。
水道局の人間が止めに来たのに暴力で抵抗。
警察に届けられ、拘置所行き。
上司が退職願を書けと言いに来る。
そのわりには気楽に職場に片付けに来るが、
木下にアイス食べながら結婚すると聞かされ、
自分の机の上には金魚鉢。
姉妹が届けに来たらしい。
姉妹は施設に行くこととなり待っているように言われたにも関わらず外で踊りだす。
息子から電話で「海に行きたい。」と言われて
顔がほころぶ岩切だが。
岩切が拘置所を出て職場に行ったあたりから
姉妹が施設の職員を待たないことも、
あんなに硬化していた息子から突然の電話
が説明不足な気がして残念だった。
なんも残らん
題材は全部リアルと言うかシリアスなのに、描写がシリアスでもファンタジーでも無い。
水鉄砲の子供はなんなん?
雨が降らない灼熱状態で、電気と水を止められている幼い姉妹だけの暮らしで、水だけが問題になってるけど、とっくに熱中症や餓死の問題が来る筈なのにそれもなく、水道局の人間が福祉課にも連絡入れないってガバガバな設定。
最後、公園の水出す意味もなぁ。いっそのこと、高校生くらいを主役にして、本当にダムにテロをか起こす位の方が話としては良かったな。
役者は悪くないのに、ここまで駄目なのも珍しい。
柴田理恵以外褒めるところがない
【良かったところ】
柴田理恵
【気になったところ】
それ以外
以前児童福祉関係の仕事してました。夏休みだから仕方ないんかなぁ…と思いつつシングルマザー、夜間放置、水止められそうなほどの貧困って時点で課同士で連携して動かんかい!
彼氏が観たいというので付いていきましたが、「感動したわ〜」って言ってるのを聞いて別れました。
つ、つまんない…
全体的に散漫。何を一番描きたいのかよく分からないし、何も胸に迫ってこない中途半端さ。登場人物のバックグラウンドは何となく推測できるのですが、はっきり描かれていないので弱い。生田斗真が最後開栓し、公園で水を撒き散らすのもひどい。いい大人が作るにはあまりにお粗末過ぎるエピソードでシラけてしまいました。ちょっとメルヘンチック過ぎて…見て見ぬフリしたくない場合こうはならんでしょ…子役の演技も好きではないです。大人があれこれ演技指導して大人の手垢まみれって感じがしてしまった。あれは子どもというより、「大人が求める子ども像」って雰囲気。冒頭から子どもたちのシーンやセリフが非常にわざとらしく、大人が書いたシナリオを言わされてる感があり過ぎました。あと、例えば蛇イチゴ、いつまで触ってるんだろう?尺が長過ぎて不自然です。せっかくの小道具が生かし切れず。細かいところが色々雑です。
良い題材だと思うし、もっと良くできそうなのに残念。カラカラに乾き切った感じが足りないのよ…。原作は違うのかも。
姉妹役が好演!!ヘビイチゴ…
水道局員が主人公の映画。
水道費を滞納する人の家を訪問して、水道を止める日々。
日常の中でなかなか知り得ないことなので、面白いテーマだと思います。
特にネグレクト気味の母をもつ姉妹役の2人がとても素敵な演技です!!
ヘビイチゴのシーンがうるっときてしまいました。
そんな中、主人公が流れに逆らって、水道を開けて姉妹をすくっていくわけですが…
公園の栓をあけて水浴び…
何がしたいのかちょっとよくわかりませんでした…
観るのが辛い
不幸な子供をネタに心がひりひりする「万引き家族」の類の社会派家族ドラマ。子役がうまいだけに観ていて辛い。生田さんも「土竜の唄」とは打って違ったシリアスな演技、熱演でした。
ある種、現代社会の歪にメスを入れたかった社会派映画なのだろうが社会的弱者の悲劇は日々のニュースでも目にするし、正直、映画にしてまで観たいとは思わない。山田洋二監督が重苦しい時代だからこそ楽しく見られる家族の映画をつくりたいと言っていたが同感です。
(脱線)
水は生きるのには欠かせないが水道料を払わなければ止められる、現代社会では必然の道理なのにNHKはスクランブルで止められるのに垂れ流し、放送法の矛盾も突いて欲しかった。
原作の多世界解釈
原作とセットで体験して初めて価値がわかる作品。
つまり、映画だけ見てもこの作品の良さは味わえないわけで、それは映画としてどうなのか?と苦言を呈したくなる。
とは言え、原作を読んでトラウマ級の鬱展開をくらった経験のあるものとしては、この映画版はひとつの救いだった。
原作では、小出家の姉妹二人が線路に横たわって自殺を図ったところで話が終わる(妹は電車に轢かれて即死、姉は吹っ飛ばされて重体)。全く救いがないエンディングだが、現実世界を見れば、それが起こり得ない悲劇だとは言えない。だから原作者がそのようなラストを選択したことは理解できる。芥川賞の選評では「成功作と思われたが、ラストの姉妹の自殺で失望した」などと評されていたが、あまり適切な選評には思えない。
映画版では、主人公の岩切が「流れを変える」と宣言して、はたから見れば奇行とも思えるようなショボいテロをする。その結果、皆に少しだけ明るい未来が見えたように思えたところで映画は終わる。映画版だけを見ればなんとも中途半端なラストだが、岩切の決断が、実は原作のようなラストになることを防いでいたのだと思えば、その決断の価値は計り知れない。つまり原作の悲惨なラストと、映画のまぁマシなラストを横並びに比較して始めて、岩切のショボいテロ行為が感動的なものだと理解できる。
恐らく本映画の制作者達は、原作との対比、原作のアナザーストーリーとしてこの映画を作ったのだと思う。エヴァンゲリオンみたいに。
だが、こんな映画はありなんだろうか?
個人的には制作してくれたことに感謝しているが、30年前に発表されたほぼ無名の原作を読んでいなければ、内容を深く理解出来ないなんてのは、作品として無理があるだろう。
勿論、この作品が今の時代に必要とされていることは良くわかる。昨今のトー横界隈に流れ着いた子達が、最終的に命を断つという行動に陥らざるを得ない現代だからこそ、この作品を映画化しようとしたのだとは思う。だが、伝わらなければ意味がない。できれば映画単体で、自分が味わったような深い感動を与えてくれると良かった。
男の一生
市の水道課で働く職員の男を通して、見る人間の本質に迫った作品だと思いました。
街では、日照りが続き水不足に堕ちいっていた。
そんな中で水道の支払いが滞ってる人の家に行き、水道料金の催促に向かう。
それに答えてくれない相手に対しては、強制的に水道を止めてしまう。
水というのは、人間にとって最も大切なもので有り、それを止めるという事は、「死」をも招きかねない大変な事だと感じた。
この男性も本心では、街の人達が快適に住み良い街になってくればと願っているのだけども自分が任せられている仕事がそれと逆行している自分に葛藤していた。
主人公の男性は、そんな事もあり家族との生活の中で自分が自分でないような死んだような目をして、生きていた。
そんな事で愛想を尽かされでていてしまった妻と子。
自分が求めているものが今の仕事にあるのか?
このまま誰かの生活を狭めるような行為ばかりが正しいのか?
水がある(家族がある)というのは、とても有難い。
普段何気なく身近にある(愛情)からこそ、気付かない内にそれが枯渇してしまっているのかもしれない。
悲しいけど、足りないと感じた時には、既に遅いのかもしれない。
ちょっとずつでもいいから気づける自分でありたいなと思いました
水不足に悩む水道局職員という面白い設定ながら比喩や内容が浅薄
水を愛の比喩として、降水量の足りない夏に水不足による給水制限に悩む街の水道局職員の男が、料金未納で給水停止した家庭の幼い姉妹に水を上げることで、自分や周囲への愛を取り戻していく過程を描いた作品。
男は家族と別居中、姉妹は父親はおらず母親からも半ば育児放棄に遭っている。双方とも水不足と愛情不足に苦しみ、男は生活に行き詰まりを覚え、姉妹は万引きしなければならないほど追い詰められていく。
限界を感じた男は姉妹を連れて公園に行き、勝手に給水制限を破り、ホースで噴水のように水を噴き出させ、姉妹に浴びせかけ逮捕されてしまう。男の好意を信頼した姉妹は男に愛情を返し、男はその後別居した妻とも復縁できる。
設定は面白いし、主演の生田斗真、子役の山崎七海は好演で魅力的だ。しかし、原作や脚本のせいもあるのだろうが、あまりに単純な比喩と単純なストーリーではないか。
水=愛のない生活の描き方が薄っぺらいし、給水制限されるほど水不足なのに、市内の川は豊かに水を湛えて涼しげに流れているし、子供たちは楽しそうに水遊びしている。
しかも、水道局の職員たちは「太陽と空気と水はタダでいいはずだ」とか、「未納家庭の給水停止をするたびに人間は変わっていく」などと、何とも幼稚なことを口走る。要は内容が浅薄に過ぎるのである。
つまらない恋愛映画が量産される中で、こういう傾向の作品をつくるのは難しいだろう。志はよしとして、次回作に期待するとしよう。
「もう大丈夫。何にも心配いらないからね。」なのか。
母は知らない。
今日、娘の乳歯がぬけたことを。
夜中の公園で姉妹が生活の水を汲むことを。
生きるために、妹を守るために
いけないと知ってる万引きを姉がしてしまうことを。
何日も帰らず?
逃げた夫とおなじ水の臭いがしない男を嗅ぎつけ…
うまくいく?
あの子達の父親の代わりを掴むまで?
それともそれはあなたのため?
それより先に
姉妹がいま一番必要なのは何?
それはたぶん
水でもない。
電気でもない。
ガスでもない。
喉から手がでるほど欲してるのは
目の前のあなたに、ずっと言えないでいる形のないものだ。
そして大人がフォーマットの流れにあてはめた役割に安心しながら
「もう大丈夫。何にも心配いらないからね。」
という。
何にも…ってなんだ。
あのこたちの何かって
きっとそんなに簡単ではない。
養護施設の職員を待つ姉妹は、なみなみと水が溜められたプールに気づき手をつなぎ笑顔で飛び込む。
節水解除後のラストシーンだ。
お姉ちゃんが泣く妹をみて慌てて自分の涙をぬぐいながら
「泣かないで。それだってお水だよ。もったいないじゃん。」と言ったシーンを思い出しながら、
あれだけ待ち侘びた水が、姉妹をようやく抱きしめ涙のない世界に連れ去ってしまうような未来を感じ、私の涙はもう止めれなかった。
生田さんがゼロの華やかさで葛藤に挑んだ苦悩づくめの顔と磯村さんの若々しくからりとした優しい青年像、姉妹役の二人の辛い立場に迫る姿、門脇さが醸し出す境界のわかりにくいリアリティ、尾野さんがみせる強いシビアさは、皆それぞれに前を向く。
心の渇きを潤すものを求め静かに強く運ばれるこの広い世界の、ある切ない物語でした。
水を断つ〜それは命を断つこと〜行政は、must not!!
いくらなんでも水道と電気を止めることは、
生きるな!!
死ね!!
を意味する。
行政がそれをするのは憲法に違反してませんか?
人間の生きる権利を奪うことになる。
最低限の水。
最低限の電気。
それは保証してほしいです。
主人公の水道局・職員・岩切は、水道代を4ヶ月も滞納している家庭を
訪問して水道を停止する仕事をしている。
岩切は停水後のことは考えないようにしている。
バディの木田(磯村勇斗)は、その仕事に疑問を持ち慣れることが
出来ない。
そんな中シングルマザーの小出有希(門脇麦)、水道代を滞納したまま
姿を消す。
幼い姉妹の姉の恵子(山崎七海)は必死で妹の久美子(柚穂)を守る。
電気はすでに停められ、公園から水汲みをする。
次第に食べ物を万引きするようになる。
一方で水道局の担当者の岩切は、妻子に実家へ帰られて
鬱屈した日々を過ごしている。
岩切は子供の頃、親から愛された記憶がない。
そんな彼は実の息子の愛し方が分からずに、
妻とも、息子とも家族として繋がることが出来ず悩んでいる。
岩切が毎日帰宅後に花壇の向日葵に水をやるシーン。
姉妹が船長と名付けた【金魚】を愛おしむ様子は胸を打つ。
何かを大切に思う気持ち・・・
それが愛の基本ではないだろうか?
群馬県前橋は渇水注意報が出ている。
連日猛暑で雨が降らない。
住民のイライラも募る。
姉妹の姉役の山崎七海が、両親に顧みられない娘の頑なさと
妹への一途な優しさを最高の演技で表現が素直で胸を打つ。
妹役の柚穂ちゃんも、歯が抜ける時期のあどけなさが、
なんとも、愛らしい。
こんな子たちを捨てる母親はヒトデナシだ。
また門脇麦が上手い。
ネグレストを意識していないバカ親をリアルに演じる。
岩切役の生田斗真。
影のある男がキレる所が、爆発力で鬱屈を表現。
(心の奥には子供が不当に惨めな状況にあることの怒り、
(そして自分へのもどかしい怒りが、あった)
見て見ぬふりをする大人たちが、自分だ。
毒親家庭の子どもとのふれあい
水道局職員の停水活動を描いた作品。色々登場人物はいるがやはり印象的なのは門脇麦演じる毒親と2人の娘。子どもたちに非がないのは言わずもがなだが、それでも水を止めねばならぬのだ。
税金で食ってるくせに偉そうに、と言われるのが流石に気の毒。税金で食ってるのは確かだが、そりゃ公務員だから当然だ。水道代を払わなければ水道を止められるのは当然じゃないか。
いやぁ、でもあれはマズいよね💦子どもたちを見て居ても立っても居られずというのは理解できるが、それにしてもやってることが支離滅裂。自主退職ではなく、きちんと懲戒にして欲しかったですね。(懲戒免職は流石に厳しすぎるとは思うが。)
それに指摘は野暮かもしれないが、あんな大雨なら流石に今時の天気予報なら読めてたでしょ?いくらなんでもストーリーが雑でした。
渇いた心
水道局に勤務する岩切さんとその助手。
水道代を何ヵ月も支払いをせず、未納を回収
する為に家を訪問する。無理な場合は停水を実行。それは精神的にも疲弊する仕事。
助手のたわいもない発言。
「太陽の光も空気もただなのに
水は何故、ただにならないか」の言葉が素直。
とある辛い境遇の幼い姉妹宅へ。
パパ活で生計しながら家に帰ってこない母親。
岩切さんの匂いを嗅ぎ、出て行った旦那と
同じ水の匂いがすると。
その匂いがすると家族を幸せに出来ないという
言葉が印象的。父性を感じ無いし、持ち合わせて無い香りだったのでは。
公園でのプチテロ行為は、過去の自分がサットエンドになり自分の心も、やっと潤った。
離れていた家族と一緒に海に行き、これまで感じなかった心のシャワー沢山浴びて三人で家族といいものを探して欲しい。
結局、何も語っていない
前半は訪問営業の面白かったり腹立ったりのエピソードいくらでもあるから楽しめた。
結局、なんだかんだ言われてもカネ払わなかったら元栓閉めるだけなんだもん。
NHKの集金人に閉める元栓なんてない。罵倒されればされるほど元栓閉める歓びってのが生まれるだろうな。
今くらい景気が悪いと水道局員ってそれなりに自慢出来る仕事だと思うわ。小説が発表された90年代は公務員より商人の方が景気が良くてモテてたけど。
なのに必要以上に辛い仕事って、強調されても全然ピンと来ない。主人公の行動も腑に落ちないことが多い。
なんか全部上っ面ばっかり。
空気も太陽もタダなのに、なんで水はタダじゃないの?ってそれ説明しないとわからんのかなあ。
うーん
映画はノンフィクションと思いながらも、うーんと思うことがあり…
母親出て行く場面に行きあったら、とりあえず児相に電話しようよ
とか、
噴水の場面、役所だったら一回目なら揉み消さないかな?とかいろいろ思うことあり。
でも、お姉ちゃん役の子の演技が素晴らしく、星半分プラスしました。
優れた短編小説の映像化
原作は読んでいないが、優れた短編小説の映像化に成功した一例と言える。
自身と親との関わりから、我が子と適切な距離を持てない男が主人公。
水道局の停止水執行業務に淡々とこなしている。
母親からネグレクトを受けている姉妹との出会いが彼の心に何か変化を起こさせるというストーリーではあるが、役者陣がそれぞれ良い働きをしている。
門脇麦も良かったが、長女も今後が楽しみな子役。尾野真千子も作品ごとに別人のように登場するさすがの演技派。
よく似たテーマの作品がほかにもあるという指摘もあるが、見方はそれぞれ。
好感が持てる作品。
美しいものは誰のものでもないものである。
原作は未読ですが、30年前の原作当時とは違って、今はさらに貧富差が拡大し、コロナも加わって、一人親世対の困窮度はさらに高まっているようです。当たり前になっているので、『私だけ感』が弱まっているからなのか、『苛烈』と言われている原作からイメージされるものとは若干異なり、少し未来に希望をもてるような中身になっているところは、とても良かったと思います。
本作を観て、昨年9月に起こった、中学生姉妹の列車事故を思い出しました。運転手が『二人抱き合っているように見えた』というあの事件です。最近の国会で野党が子供達の心の安全と命を守るために対応が必要との訴えのときに持ち出したのがこの事件でしたが、答弁に立った大臣の声が心なしか涙で震えているように見えたのがとても印象的でした。
美しいものは、誰のものでもないものである。
日本のある詩人がこんな意味のことを言っていました。
生きてゆくのに必要なもののうち、太陽の光や、青空や、空気はただなのに、何故水に料金がかかるのだろう。この映画にもそんな台詞がありました。雨水を濾過して清潔な状態にし、運搬するのには、コストがかかるのだから、それはしょうがないよなとつぶやきつつ、よくよく考えると、電気とは違って、それがないと命の維持が最早不可能になるような性質のものなのだから、基本的人権を守るためのベーシックインカムの一部として現物給付することもできるのではないか・・・なんていう夢想に走ったりします。(以下ネタバレあり)
ささやかな水テロ。そんな本気の抵抗の根っこにあった感情は、多分『抱き合って死んだ』姉妹たちの話を聞いて震えた大臣の感情と同じだったのだと思います。映画ではささやかすぎて、社会の仕組みをかえることは無論無理だったわけですが、その共感が姉妹のこころにある重要な変化を与えたように、国の政策にも変化を与えて、幼い命が無駄に散るようなことが一切ない世の中になってほしいものだ・・・そのように思いました。
子供への親と社会の責任
それは大人もいろいろつらいのであるが、子供は無防備であるのだから、社会システムがもっと強く守れるようにしないといけない、ということを改めて感じた。主人公の家族への感情も生い立ちに起因している。とはいえ、自分も子供にはそっけなかったので子供も感情表現があっさりしているなと思い、思いつまされるのであるが。
全39件中、1~20件目を表示