「「はい?なんだって?」ってかんじ。」宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 STASHA 岡本康弘さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「はい?なんだって?」ってかんじ。

2022年2月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

全体的に内容を詰め込みすぎ。まずイスカンダルとガミラスの真実とやらの情報量が多すぎて劇中のセリフのみで一度で理解することはまずできない。劇場で見終わって、パンフレットを読んでやっと理解できる。そこが良くない。
次に「全員で背負う」とかいう訳わかんないの、見てて鬱陶しくなる。

だがよかった点もいくつかある。まずメカ。綺麗に作り込まれていた。2202で雑になったようにかんじたが、この点は持ち直したように思う。
心理描写については意味がわからないが、戦闘シーンについてはボリューミー。かつてないほどの艦隊戦を見せてくれた。2202ではドレッドノートとカラクルムの数の凌ぎ合戦で、戦い方は密集隊形の正面衝突、それと拡散波動砲。それが今回は一応作戦行動となっており、個々の艦の動きが違くて面白かった。特に砲塔を横に向けた並行同士の砲撃戦、これがよかった。やっぱCGになった現代ヤマトはこうでなくっちゃ。

まあ総括すると2202からは同人作品ですね。2205でも結局はそれを抜け出せていない。まあ元が古い作品なんでリメイクに期待する方がアレですけどね。次は3199やるそうですが、これからのリメイク版もあくまで大衆受けはしない「同人作品」としてみるつもりです。というかこれをテレビで放映するつもりなのか?申し訳ないが放映するテレビ局に対して失礼なんじゃないかと疑うレベル。
ま、2199シリーズを除くリメイクヤマトは同人作品ってことで。その認識でみる方が気が楽だね。

あ、あと今回の終盤のオチは面白かった。ゴルバが爆発するシーン。どのようにしてゴルバとメルダーズを倒すのか、気になっていたが、まさかあんな方法で倒すとは、、、。
あっさり倒すんだけど満足感があった。これだけは面白かった。

ということで3.5点ということで。

岡本康弘
岡本康弘さんのコメント
2022年2月10日

追加ですが、あの後旧作新たを見直したんですが、デザリアムがイスカンダルを狙った理由、旧作の方がよかった。イスカンダルの儀式云々じゃなくて、イスカンダリウムの採掘の方がよっぽどピュア。わかりやすいし。制作はなぜこんな回りくどい理由と背景を考えた?もっとイスカンダリウム欲しかったからの拡張にしとけよ

岡本康弘