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聖闘士星矢 The Beginning : 特集

2023年4月17日更新

【期待と不安の声噴出→実際に観てみた】ファンも満足
なのか? 初心者でも楽しめるのか? 原作未見勢&
原作リアルタイム世代による忖度なしレビュー!
気になる“原作者の感想”も…半信半疑ならぜひ劇場へ

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予告編やビジュアルが披露されるや、さまざまな議論を巻き起こした「聖闘士星矢 The Beginning」が、ついに、4月28日から日本公開される。

車田正美氏による大人気漫画を、ハリウッドで実写映画化。原作は日本をはじめ世界中で熱狂的に愛されるだけに、今作への不安や期待が入り混じった声があちこちで暴発している。

果たして本編はどんな内容なのか? 原作者は仕上がりにどんな感想を抱いているのか? そもそも、観て何を感じる映画になっているのか――?

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今回の特集では、実際に鑑賞した3人のレビューを記していく。最も感想が気になる原作・車田正美氏。原作リアルタイム世代である映画.com副編集長。原作をよく知らない30代前半の映画ファン。

鑑賞しようかどうしようか迷っている人は、ぜひともこの記事を読んでほしい。きっと「あ、これは観に行かないといけないやつだ」と直感できるはずだ。

>>製作陣の原作愛や、聖衣のデザイン意図などに迫った特集はこちら!


【予告編】伝説の聖闘士(セイント)誕生を描く、バトルアクションエンタテイメント

【最重要】原作者・車田正美は実写版をどう観た?
結論:「みんなにも、熱い思いが届くと信じている」

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今作における最重要人物……シリーズの生みの親である原作者・車田正美は、果たして実写版をどう観たのか?

この方以上に、発言への重みを持つ人は地球上に存在しない! その感想をじっくりと噛み締め、しっかりと今作の価値を見極めてもらいたいと思う。

「星矢」を見て育った少年少女が、海の向こうでこんなに熱い映画を作ってくれた。この映画を観てくれたみんなにも、その熱い思いが届くと信じている!――車田正美

いかがだろうか? 原作者・車田正美も、この映画制作陣が込めた熱い思いを共有したがっているようだ。その意味でもこのコメントは非常に重要。「聖闘士星矢 The Beginning」の小宇宙(コスモ)のさく裂が、映画館であなたを待ち受けている。


「聖闘士星矢」リアルタイム世代が観てみたら…かつて
夢中になった“あの気持ち”が不死鳥のように蘇った!

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では、観客が実際に観たらどうだったのか? ここからは映画.com編集部によるレビューをふたつ、お届けしよう。

最初は、原作のリアルタイム世代である映画.com副編集長の感想を。「聖闘士星矢」ブームのピークを9歳で経験した彼は、実写版に対し「嫌な予感」がしていたと言うが、果たして――!?


<筆者プロフィール>
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●実写化発表時の不安は、本気度を知り徐々に前向きに でも「本編を観るまでは……」

「聖闘士星矢」の連載が週刊少年ジャンプで始まったのは、1985年12月(86年1・2合併号)。これまで触れたことのない「聖闘士(セイント)」と「小宇宙(コスモ)」の世界観は日本中の少年少女を虜にし、瞬く間に当時のジャンプの看板作品へと駆け上がっていきました。あのワクワクしながらページをめくる、9歳の頃の原体験から38年――。

ハリウッドで「聖闘士星矢」が実写映画化されると発表されたのは、2017年5月19日のこと。映画メディアで仕事をするようになって、何度となく味わってきた「嫌な予感」がこの時もよぎったわけですが、数々の実績を鑑みればこの予感に同調してくれる方も多いのではないでしょうか。

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ただし、この実写映画化発表に際し、原作の車田正美さんが意欲的なコメントを寄せていること、そして21年9月に新田真剣佑をはじめとするキャスト、スタッフの陣容が発表され、ハリウッドの“本気度”が伝わると風向きが少し変わりました。

それでも、長らく期待を裏切られ続けてきたハリウッドによる日本の人気原作の実写映画化企画ということもあり、筆者も「本編を観るまでは……」という思いを強くしたのを覚えています。内覧試写の案内を受け、気もそぞろに会場へ向かったわけです。というのも、直前に発表された最新映像を目にして「あれ?」という疑念が生じたからです。


●実際に観てみたら…安堵の気持ち 聖衣の登場に「座り直した」
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ですが本編鑑賞後、その疑念は払拭されました。極力ネタバレを回避しながら記述していきますが、まず原作序盤をベースにした物語が展開されていくことに妙な“安堵”を覚えたのです。本編の世界に入り込んでいくうちに、心持ちはどんどん前のめりに。特報映像や最新映像で目にしたものとは異なるポジティブ要素が、ふんだんにちりばめられていたのです。

なかでも、本編中に聖衣(クロス)が登場した際には、落ち着きを取り戻して座り直したほどです。さらに言えば、新田真剣佑ほど聖衣が似合う俳優は現在の映画界にいないのではないかと思えるほど、肉体を鍛えまくっています。CGで幾らでも肉付けできる時代にあって、ここまでストイックに「聖闘士星矢」のために肉体作りを惜しまない真剣佑の本気度は、「るろうに剣心」(大友啓史監督)以来といっても過言ではないと、無言の圧力を感じます。

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真剣佑扮する星矢がいるからこそ、作品が落ち着きを取り戻すわけです。経験豊富なハリウッドの映画人たちが大真面目に、そして原作に最大限のリスペクトを込めて「聖闘士星矢」を現代に甦らせたことに、日本人としてなんだか誇らしさすら感じさせてくれます。「今なぜ聖闘士星矢?」などという禅問答は野暮ってもんで、腰を据えてどかっと座席に身を委ね、作品を“浴びる”ことこそが正しい鑑賞方法だと感じるのです。

書けないし、書くつもりもりませんが、ファン待望の“必殺技”も登場します。何より、アニメ版を愛してやまない方々にとっての朗報としては、当時の主題歌「ペガサス幻想」が絶妙なタイミングで観る者の聴覚を刺激してきます。原作者・車田氏が伝えたかったメッセージを、現代を生きる映画人たちがしかと受け取り、愛溢れる「聖闘士星矢」に仕上げたのだから、やはり劇場の大スクリーンで見届けることをオススメします。


「聖闘士星矢」をよく知らない世代が観てみたら…
大大大満足の“ド迫力の映画体験”に釘付けになった!

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それではこの特集の最後に、原作をよく知らない世代(30代前半の映画ファン/編集者)のレビューをお届け。つまり「シリーズファンじゃなくても楽しめるのか否か?」をはかるうえで重要な感想を、ガッツリと読んでいただければ幸いだ。


<筆者プロフィール>
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●まず筆者の“状況”を整理

33歳男性で、1980年代にブームとなった「聖闘士星矢」は原作、アニメともに未履修。今回、実写版は“原作の知識ほぼなし”で鑑賞。もともとマーベルやDCなどのアメコミ・ヒーローや、洋画のアクション大作が大好物なので、そうした映画ファン目線で楽しめるかに集中していた。

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その正直な感想を、これからつづっていく。注目したいのは、アクションの面白さと興奮、映画的記憶を刺激しまくる作風、そして成長する人間ドラマのエモーションだ。

※ちなみに今作のトメック・バギンスキー監督にインタビューするため、本編鑑賞後に原作は一通り履修した。


●冒頭からワクワクが止まらない…序盤からぎっしりのアクションに興奮
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映画は静かだが闘気に満ち充ちた幕開けを魅せる。神話の世界の戦い。神の聖衣を着た聖闘士たちが、雷がとどろく暗雲を切り裂き、空から堕ちてくる……原作は特に知らないがビジュアルの神々しさ=かっこよさに否が応でも反応する。この導入だけでもうワクワク。観る体温がグッと上がっていくのを感じた。

そして、楽しみにしていたアクションの面白さはどうだ? 序盤からかなりの飛ばし具合だった。まず星矢たちがグラード兵に追われ、迫力たっぷりのチェイスを繰り広げる。スキンヘッドの頼れる男、マイロックがバズーカのようなライフルを放ち、命中したグラード兵は派手に吹っ飛ぶ。矢継ぎ早に空からは重火器を乱射する飛行機が出現し、主人公たちは堅牢な装甲車に乗り込み逃げる。天を衝く爆炎。崩壊する建物。序盤からアクションの密度は申し分なく、まさに息つく間もないシーンのつるべ打ちだった。

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ほかに強調したいのが、パンチやキックの衝撃の描写だ。衝撃の強さの表現は多くあるが、今作では拳や脚のインパクトの瞬間、空気中の砂塵やホコリや火花が放射状に弾け飛ぶエフェクトが挿入され、観ていて「おおっ! イイ!」と小気味よい高揚感を感じさせてくれた。

もちろん、小宇宙の表現も白眉。星矢の体から小宇宙が漏れ出て、青白いモヤのように全身を包み込む。やがて大きな翼のような形をつくり、はじけ、衝撃をともなって周囲をなぎ倒す! なんだこれかっこよすぎるじゃん!と試写室で叫びそうになったがなんとかこらえた。


●人間ドラマの感動よ…キャラの成長は、いつだって胸がアツくなる
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物語によって大きく感情が動かされるか否かは、鑑賞するうえで非常に重要な要素となる。その点、今作の主役2人が抱える苦しみと、物語を追うごとに成長していく過程が非常に良かった。

・シエナの葛藤

生まれながらにして、アテナという強大すぎるパワーをその身に宿すシエナ。一度暴走すれば周囲を、いや、地球全体をあっという間に殲滅しかねないほどの神の小宇宙は、か細い体には到底統御できそうにない。そうした恐ろしさに苦しみ、自分のせいでもないのに世界から身を隠すように、牢獄みたいな島での生活を強いられている。

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・星矢の苦悩

幼い頃、誰よりも信頼していた姉が、目の前で連れ去られたというトラウマを抱えている。その時星矢は、クローゼットに隠れ、震えながら息を潜めていた。戦うこともできず、ただただ己の無力さに怒りを感じながら……。

このように登場人物は、それぞれ“抱えるもの”があり、それらを打破しようともがき、戦うということがしっかりと描写されている。バギンスキー監督が映画.comのインタビューで語った「キャラが成長していくことを物語に強く取り入れた」という狙いは、非常に効果的に物語に作用していると感じられた。


●映画的記憶をビンビンに刺激してくれる…実は映画ファンにこそ観てほしい一作
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映画ファンとしてビビッときたのはまさにここ。円の動きのマーシャルアーツや、重力を無視した決めカットは「マトリックス」を彷彿させる。そう、「聖闘士星矢 The Beginning」はさまざまな名作のムードを感じさせる、映画愛にあふれる作品でもあったのだ。

たとえばVFXやデザインの質感は「ダークナイト」などのDC映画を思い起こさせるし、バトルのエフェクトは「アベンジャーズ」などのマーベル映画っぽくもある。ルックや美術は「ワイルド・スピード」シリーズなどの2000年代アクション大作の“いい意味での懐かしさ”もあり、観ていてたまらない気分になった。

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アクションは先述の通り「マトリックス」を彷彿させるし、さしずめマイロックはモーフィアスのようでもある(今作VFXに「マトリックス レザレクションズ」も手がけたDNEGが参加しているだけに)。そして、バギンスキー監督が製作現場でのインタビューで「初めて映画『AKIRA』を観て以来、漫画やアニメの大ファンになった」と答えていただけに、「AKIRA」のエッセンスも見え隠れする。

それらが、「聖闘士星矢」という強烈な世界観のうえで踊るのだ。独特の刺激にまみれた映像体験。数分に一度の見せ場では「あの映画のあれだ!」と発見することもあり、心のあちこちからまるで間欠泉みたいに感情が吹き上がった。

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ごく個人的な見解だが、今作は原作ファンであろうとなかろうと、少なくとも映画が好きであれば、楽しさを見出すのは容易な作品だと感じた。上述のように、多くの人が観たであろう名作を引用し、映画的記憶をビンビンと刺激してくるからだ。

ゆえに。今作は実は映画ファンにこそすすめたい一作だと筆者は考えている。ラストバトルなど映像は圧巻そのもの。この迫力はどう考えても映画館で味わいたいタイプなのでぜひ劇場で観てほしいと思う。


●結論:一本の映画としてとても楽しめる“おすすめの力作”だった!
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ということで、アクションも良く、映画的記憶を刺激しまくる作風も好みで、そして成長する人間ドラマもたっぷりと堪能した。さまざまなことを抜きにして、一本の映画としてとても楽しむことができたので、少しでも興味があるのならば「ぜひ観てみて」とおすすめできる作品だ。

想いに比例し、小宇宙は強くなる。そして強くなればなるほど、星矢の体はアツくなる。救おうとしているのは誰か? 誰のために戦うのか? 物語の結末は、きっとあなたの胸を焦がすはずだ。


<まとめ>
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以上、三者三様の感想はいかがだっただろうか?

原作者も「『星矢』を見て育った少年少女が、海の向こうでこんなに熱い映画を作ってくれた」と感動気味にコメントを寄せ、原作リアルタイム世代の映画.com副編集長も「不安はあったけど、観たら安堵。聖衣の登場に座り直したほど」と語った。そして原作をよく知らなかった編集者も、「原作云々抜きにして、一本の映画として楽しめる力作」との感想。

ここまで読んだあなたは、もうその魅力がよくわかったはず。あとは鑑賞へ急ぐのみだ。ぜひ!

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インタビュー

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