恋い焦れ歌え

劇場公開日:

恋い焦れ歌え

解説

「HiGH&LOW」シリーズなどに出演してきた稲葉友が長編映画初主演を務め、ある出来事をきっかけに心に深い傷を負った男の葛藤と再生を描いたドラマ。小学校の臨時教員として働く桐谷仁は、正規教員への道も見えはじめ、順風満帆な日々を送っていた。ところがある日、彼は恐ろしい出来事に見舞われ、深い闇へと突き落とされる。3カ月後、彼の前に謎の男・KAIが現れる。仁に異常なほどの執着をみせるKAIは、仁のトラウマを容赦なくえぐり、それをラップで表現するよう挑発する。謎の男・KAIを「ミスミソウ」の遠藤健慎、仁の妻・仁美を「窮鼠はチーズの夢を見る」のさとうほなみが演じる。「プリテンダーズ」の熊坂出が監督・原作・脚本を手がけ、劇中で稲葉が披露するラップの監修をラッパーのハハノシキュウが担当。

2021年製作/117分/R15+/日本
配給:「恋い焦れ歌え」製作委員会
劇場公開日:2022年5月27日

スタッフ・キャスト

監督
原作
熊坂出
脚本
熊坂出
製作総指揮
石黒健太
エグゼクティブプロデューサー
相良洋一
プロデューサー
平体雄二
宮田幸太郎
アソシエイトプロデューサー
沢田国大
有賀彩乃
撮影
南幸男
照明
井上裕太
録音
伊奈勇人
美術
小林鉄郎
衣装
宮本まさ江
ヘアメイク
濱野由梨乃
音響効果
柴崎憲治
音楽
Yuri Shibuichi
劇中音楽
熊谷ヤスマサ
ラップ監修
ハハノシキュウ
助監督
高橋雄弥
製作担当
谷村龍
写真
白根美海
タイトルロゴデザイン
土屋恵里奈
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(C)2021「恋い焦れ歌え」製作委員会

映画レビュー

4.0未成年への性加害と閉鎖社会

mさん
2023年9月11日
スマートフォンから投稿

この映画が公開されたのは2022年だが未成年への性加害が問題になっている今見てほしい作品。
真実の愛を描いた闇BLとして見ることもできるが、この作品の大きなテーマは性被害者の再生と黙殺されている閉鎖社会への問題提起だと思われる。
狭い社会で幼い頃から当たり前のこととして行われ周りの大人からも受け入れるように促されマインドコントロールされてきた子供達。
「あの人はちゃんと俺たちを守ってくれる」性被害を受けた人間が加害者について話すその言葉はまるで呪文のよう。

そんな閉鎖社会でたった一つの大切なものまで壊されそうになった青年が不器用にそれを守ろうとする姿に涙が出る。
外側から来た主人公は実体験としてその閉鎖社会に触れ多くのものを失いながらも青年を救い出そうとするが、一人の力ではどうにもならない。

閉鎖社会の中にいる大人はもちろん、外側にいる人間もなんとなく感じてはいても自分に直接関わらない狭い世界で完結してしまっているものに対しては見て見ぬふりをしてしまう。しかし外側にいる人間はそれが事件として明るみに出た時は大人になった被害者も含めて丸ごとその社会を批判する。
それでいいのか?最近の性加害報道を見ていて改めて自分に問うた。公開当初に映画を見ていた自分はこの最近の報道を見ながら罪の意識に苛まれた。自分も加害者の一員である気がしてならないから。
映画監督は作品にすることで黙殺せず世の中に伝えている。では自分にはなにができるのか、を考えさせられた。

また演者である稲葉友さん、遠藤健慎さんの熱演とラップが素晴らしい。脇を固めるキャストの方々も印象的で見事。この作品に託して何かを伝えようとした監督、キャスト、スタッフの方々の熱量を存分に浴びて自分の中には残るものがあった。

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m

3.5ただただ主人公が辛い目にあうので見てられない… けどラップと格闘技...

2022年8月12日
iPhoneアプリから投稿

ただただ主人公が辛い目にあうので見てられない…
けどラップと格闘技のシーンは圧巻★
先生とカイの関係が憎みながらも変わって行く姿は見ていて救われる所では有ったけど、それを上回るラストよ〜〜‼︎いゃー…‼︎‼︎
先生とカイも良かったが意外に翔太が1番好きなキャラでした。優しい。
先生エロかったな!

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uzumoti

5.0目が離せない

2022年6月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

幸せ

何よりもまず役者陣が凄かった!熱演でした。目を背けたくなるようなシーンも含め、フィクションから引きずり出す勢いに終始圧倒されました。
最初は理不尽なことや疑問だらけなのですが、話の途中で全てふっとびます。もう見え方が全部変わります(程度は人によるかも)。良い映画体験ができた気がします。KAIの不器用さが好き。
漫画版はKAI視点ですが、設定の相違点が多いので別物として読んだ方がいいかなと思います。個人的には映画→漫画の順に見るのをオススメします。

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る

5.0「プリテンダーズ」の監督さんの次の作品…のはず。

2022年6月11日
PCから投稿

今年159本目(合計435本目/今月(2022年6月度)6本目)。

…ということで、こちらはR15扱いされているので、「プリテンダーズ」(こちらは指定すらなし)よりも描写は厳しいといったところです(まぁ抑えめではあろうと思いますが…)。

個人的には「普通の恋愛以外の恋愛形態の在り方」(いわゆる、LGBTの考え方など)が問題提起として裏に隠れていたのかな…という点は強く思いました。この点は今現在でも取り上げられたり取り上げられなかったりと差があり、結局、国レベルでは取り組みが少なく、同性愛を法律婚として「事実上」認める条例がごく少数ある程度です。

そのうえでこの映画なのですが、そういった話は出てこないし、謎の「裏学校」(工場に勤めている方にいるお子さんのための学校?)が出てきたり、かなり???な展開が多いです。前作の「プリテンダーズ」もそうでしたが、何度か見てみないとわからない部分はどうしても出るでしょうね。

ただ、一部に不穏当な表現があるとしても、その指摘の大半は「性的表現で若干不穏当な部分がある」などであり、それらは結局「R15なんだから」ということに落ち着くところ、また、この映画を見に来られる方は少なからず前作 「プリテンダーズ」を意識してこられている(換言すれば、監督の方のストーリーのすき好みは知っている、ということ)ということまで考えると、そこまでは大きく引けないだろう…というところです。

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yukispica
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