劇場公開日 2021年10月8日

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「【コロナ禍により、露わになった現代日本の負の構造を描き出したドキュメンタリー映画。様々な人を演じる志尊さんと、有村さんが語る“人と仕事”についての今作製作を通じて学ばれた言葉が沁みます・・。】」人と仕事 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【コロナ禍により、露わになった現代日本の負の構造を描き出したドキュメンタリー映画。様々な人を演じる志尊さんと、有村さんが語る“人と仕事”についての今作製作を通じて学ばれた言葉が沁みます・・。】

2021年10月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

ー コロナ禍により、制作中止になってしまった志尊さんと有村さんのW主演作「保育士T」。だが、同じ制作陣達が奮起し、この時期でしか撮れない貴重なドキュメンタリー映画を作り上げた・・。ー

◆感想
 ・登場する、世間的に言われる社会的弱者の方々
 ー コロナ禍のために、風俗嬢になった方であったり、キャバクラ嬢であったり、シングルマザーの方々が語る言葉の重さ。ー
 ー コロナ禍になって、メディアの偏向性溢れるコメントにより、如何に辛い思いをしたか・・。
   シングルマザーの女性は言う。”メディアで、シングルマザーの児童虐待が報道されると、皆一様に同じようにシングルマザーを見る眼が変わる・・”ー

 ・せっかく作った野菜を廃棄する農家の方が言った事。
 ”学校給食が無くなると、本当にキツイ・・。ー

 ・そして、今作が明らかにするのは、メディアの偏向性や、コロナ禍が齎した事、そして、そもそもコロナ禍が来なくとも、社会的弱者もしくは責任の重さに比例していない処遇をされている方々(特に介護福祉士だろう・・)の仕事の尊崇さ、”ホームレスのおじさんのアルミ缶を集める姿を見よ!”を見事に描いている。

<”処遇が悪くとも、誰かがやらなければいけない仕事をする・・”
 ”親に虐待された子供たちの面倒を見る保育士の姿”
 自分と社会に負けない心の大切さを、教えられた作品である。>

NOBU