死刑にいたる病のレビュー・感想・評価
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サイコパスってやつは…
多くの人はサイコパスの人間に会ったことがない。いや、正確に言うとサイコパスに会ったことがあると自覚している人が少ない。いつの間にか人気者になっていたり、人の心に入り込んでいる人間が実はサイコパスなんてこともあり得る。
本作に登場する大和もそんなサイコパスだから、周りの人たちをまぁ魅了しまくる。個人的にはそんな大和に魅了されることはないだろうなと思いながら観ていたが、もちろん彼にとって魅力しやすい人たちを選んでってことなのだろう。サイコパスといえども万能ではない。そんな大和に依頼されて、大和が自分は殺していないと主張する殺人事件を雅也が追うという流れ。
死刑囚である大和と雅也が会うのは当然拘置所の面会室。実際よりも暗めの照明にしていると思うが、演出としてとてもいい。そして2人の間を隔てる透明なガラスの使い方がうまい。ときにはそれがなくなり、ときにはお互いの姿を重ねて映し、ときにはスクリーンのような使い方もする。地味な設定でも映像としての見せ方は工夫できるってことだ。
もちろん1番の魅力は脚本。その過程で様々なことが徐々に明らかになっていく展開は緊迫感があって本当によかった。そんなつながりが!と思ったり、大和のサイコパスとしての優秀さを見せたり、最後に思ってもいない展開が待っていることも。多少偶然がすぎませんか?ってところもあるが、それはフィクションとしての許容範囲なんじゃないか。
白石和彌監督は当たり外れが激しい印象だが、これは間違いなく当たり!
しばらく阿部サダヲの目が見れない
画面から2列目でみる拷問シーンはちょいとキツイものがあった……最近のサスペンスの残虐シーンは画面暗くしたり、音だけだったりと表現しないことが多い気がするけど、割とガッツリめに拷問シーン入るから注意。
刑務所のガラスを通して顔が重なるように見えたり、歪んで見えてくるのが怖いし、どんどん侵されいく気がして、上手いなって思った。物語が進むにつれて目に光がなくなるのも怖い。
散々残虐なシーンを見ても巧みな言葉を聞いても結局、榛村大和を嫌いになれない自分は彼の信者になってしまってるのかもしれない。阿部サダヲの顔を見れなくなりそう、あの目を思い出す。
キャラクターの深瀬さんといい、近年描かれるサイコキラーは魅力的で恐ろしい。
ゾクゾクします。。。
1人で鑑賞しましたが、、、ちょっと怖かったです(苦笑)
ストーリーといい映像の暗さ、グロさといい、韓国映画っぽいなぁーという感じでした。
この映画は、とにかくキャスティングが最高だと感じました。
阿部サダヲさんの気持ち悪いサイコ野郎、最高です。
レクター博士かと思いました。
思わずゾクゾクしてしまいました、、、
岡田健史さんも、シリアスな演技がとても素晴らしい。
見ていて引き込まれました。
目を背けたくなるようなシーンもたくさんありましたが、最後まで怖いもの見たさに引き込まれる作品ではありました。
サイコキラーの心の内を垣間見てしまったような、何とも言えない気味悪さや恐ろしさを感じる作品でした。
凄いね、これ
日本版のレクター博士と言えばそうなのだけど、そんなキング設定にあえて挑戦した快作。真正面から取り組んで、見事勝利した白石監督とそのチームに拍手!
心理戦・ミステリ・サスペンス・ホラーの要素が上手く絡んでいながら、エンターテイメント作品に仕上がっていて、楽しみどころ満載です。割引で観たのが申し訳ないくらいです。
阿部サダヲの真っ暗な瞳の怪演はもちろん、岡田健史の根暗な役もまたしっくり。物語が進むにつれ、だんだん感情が無くなっていくように見えるのが、ゾワゾワしてよかった。
ストーリーも王道まっしぐらで、変に奇をてらうことない。下手をすれば既視感ありというところだけど、そこは演技と演出の妙というべきか、類似作に収まることはなかった。グロいシーンもあるので、万人受けはしないだろうけれど、そうしたシーンに耐性あれば、おすすめしたい。
#剥ぎたくなる爪
知性が高く、虐待されている子(精神的&肉体的)を嗅ぎ分ける性質が強い。そういった子達は«自分を優しく見守ってくれる人»や«自分で物事を決断する力»が弱い事を知ったうえで言葉巧みに操り、導き"獲物"にする。
"獲物"に対する執着が強く絡み付くような真っ暗な瞳は見つめると沼に堕ちる。
阿部やサダヲさんがすごくイキイキしている作品でした。
W主演(?)の岡田さんの演技も凄かったけれど思い返すとちょっとイメージがうすまってしまった気がします。
阿部サダヲのあまりに澄んだ瞳が恐怖。
あの「凶悪」の白石和彌監督ですから、グロさエグさは覚悟していました。それでも拷問シーンは目を開けていられませんでした。が、冒頭の美しい花びら(のようなもの)の正体に気づいたときの気分の悪さ。。嗚呼。
阿部サダヲさんの作りこんだ善人キャラクターはお見事だけど、目を見張ったのは岡田健史さんの演技。ごめんなさい、こんなに上手い方だとは思っていませんでした。阿部サダヲさん演じる榛村に操られてどんどん表情が変わっていくのには驚きました。
何度も登場する拘置所の面会室。特に最後の面会シーンは圧巻でした。心の操りをああいうふうに表現するのか!とゾクゾク。
ラストのオチは正直よくわかっていないというか、納得できないというか。
はっきりと描いていないのでこちらがどう落とし込むかということなのでしょうが。
怖い怖い。
ちょっとグロ
サイコホラーであることは知っていたので、白石監督の「凶悪」のような映画を想像していた。阿部サダヲはさすがとしか言いようが無いのだが、中山美穂や岩田さんの演技、存在はよくわからなかった。グロシーンは見ないようにしていた。
この映画より胸糞悪いのはケータイの電源切らない客
2022年映画館鑑賞21作品目
5月22日(日)イオンシネマ石巻
ポイントを使い1800円から1300円
原作未読
監督は『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』『彼女がその名を知らない鳥たち』『孤狼の血』『凪待ち』『ひとよ』の白石和彌
脚本は『婚前特急』『さよなら渓谷』『そこのみにて光輝く』『まともじゃないのは君も一緒』『ボクたちはみんな大人になれなかった』の高田亮
23人の真面目で頭が良い17歳から18歳の少年少女と成人女性殺害の容疑で死刑が確定した凶悪犯罪者榛村大和
大和が経営していたパン屋に馴染み客だった筧井雅也は接見室で再会
大和の証言によると成人女性だけは殺していないという
大和を信じ真犯人を探す雅也
しかし結局のところ何もかも出鱈目だった
死刑囚榛村大和に阿部サダヲ
弁護士事務所アルバイトの大学生・筧井雅也に岡田健史
長髪に顔に痣がある気味の悪い男・金山一輝に岩田剛典
雅也と同じ大学に通いのちに肉体関係になる加納灯里に宮﨑優
雅也の父・筧井和夫に鈴木卓爾
雅也の母・筧井衿子に中山美穂
大和の元同僚・滝内に音尾琢真
山林で成人女性の死体を発見した赤ヤッケの女に岩井志麻子
面白い!
作品内容からして不謹慎だがこれはサスペンス&ミステリーとしてとても良くできてる
ガリレオの柴咲コウのような人には叱られるかもしれないが面白いんだから仕方がない
原作がそれだけ優れているんだろう
最後は蛇足だと当初は感じたがよくよく考えてみると娯楽映画としては悪くない
拷問シーンはエグ過ぎる
白石和彌監督ならでは
PG12でいいの?
話としては面白いが岡田と宮崎には魅力を感じなかった
若い美男美女だが役者としてまだまだ好みじゃない
鈴木も中山も主役級の両親役としては近頃の邦画としては主流ではない
岩田は良い仕上がりだ
なんと言っても阿部サダヲだろう
僕は彼のハイテンションな芝居が嫌いだ
だが今回は違う
素晴らしい
この役にハマっている
ブラボー
殺人鬼の血縁ではない
殺人鬼の血縁ではないと、主人公が直感で確信するのは、対外的には「サラリーマンを殺せなかった」からだが、僕が思うにそのあと灯里と会い、非現実的な暴力の高揚感の中、その場に彼女という格好の獲物候補に行き合いながら、いたってノーマルな性欲で昇華出来てしまった事実によって自覚さたからだと考える。
孤狼の血の上林でもそうだが、白石演出の「まったく同情心を芽生えさせない可哀想な過去エピソード(笑)」はどういう計算をすれば撮れるんだろう、とたぶん誰も感心してないような箇所で自分はすごく感心してしまった。
花びらを川に流す
と思っていたら爪だった。
痛さを求める生き方って連なっていくの?
リアルなまてにエゲツナイ描写に目を覆い、帰ってしまいたい。
心にまで触ってくる阿部サダヲの目は本当にこんな奴だったんだと思わせる程、硬質に据わっている。
コナン観れば良かった!!
リアリティーが無さすぎます。
サイコホラーなのに。登場人物の心理的な動きが不自然かつ突飛で共感も恐怖もありませんでした。
無秩序型の殺人鬼ならまだしも完全な秩序型であり頭が良く誰からも好かれる人柄と言うならもっとちゃんと「これなら私も好きになってしまうかも」と思うような説得力が欲しかったです。
いやこれ普通に怪しいやろと思うような接触の仕方ばかりで容易くコントロールされる周囲の人間の方が病んでいるように見えました。
岡田健史の濡れ場がなければクソ映画認定していたところです。
割と高評価だっただけに残念です。
さほどグロくもないです。
正直エンタメとして楽しめなかった。
阿部サダヲさんのサイコな描写も皆さんが言うほど怖くなくて、爪ってそうやって剥がせるんだーふ~んくらいでした。それと24人も殺してその中である条件の少年少女を選んでいたけど、あまりピンとこないし"虐待"がお話に盛り込まれている時点で、成長後はみんな不幸とは限らないじゃんって突っ込んでしまった。(何事もなく平凡に生きてる人もいますよここに...)
でも素直に阿部さんと岡田君のクライマックス面会室のシーンは釘付けになり、そこはダークな世界を充分堪能できました。
冒頭は見るに耐えない
冒頭から見るに耐えないシーンが続きます。
客層は20代~30代のカップルや女性同士が多かった印象です。座席もほぼ満席でした。
「よくこんなグロい映画を選んだな…」
そんなことを考えながら観てましたが、見終わったあともその思いは消えませんでした。
エンドロールをみたら岩田くんの名前がありました。若い女性は彼目当てで来てたのかな?
シリアルキラーの大和の造形は見事でした。
ただ、物語自体に普遍性は薄く(誰もが一歩間違えたら、闇に引きずり込まれると思えるような感じがしない)、ゆえに共感性も薄いままでした。
中山美穂の幸の薄さは良かったです。
ラストシーンまでが映画
観賞後に疲れた、と感じる。
岡田健史が追い詰められていく姿が本当にこわい。
阿部サダヲは良い。何がとか言葉では表せないけど、良い。
所々のグロいシーンが辛い。
カップルで観に来ていた人たちが帰り、どんよりしていた。
生きてて本当にこわいのは「人」なんだな。と思った。
人間の心
絶対という言葉は人間の心には通用しない。
自分で自分を理解したようでいて理解できていない。
性格というものも自分のスイッチ一つで切り替えれると。自分で変わるのか他者に変えられるのか。
北九州殺人事件や尼崎殺人事件とか全容を見聞きしてもそんな簡単に騙されんやろ〜とか思ってるあなた!そこのあなた!ほんとに人心掌握や恫喝に長けたやばい奴ってのはこの世に存在します。
そんなことを思いながら鑑賞。
白石和彌 監督久々に楽しめました。赤ペン瀧川先生 の演技がうまくて結構驚きました🫢あとは裁判シーンの 阿蘇山大噴火 さんにも吹いたw
始まり方と終わり方がとても好きな作品です。
阿部サダヲの催眠術
小菅の東京拘置所での面会シーンは、是枝監督の『三度目の殺人』を彷彿とさせてくれました。
役所広司さんと福山雅治さんがアクリル版越しに対峙、役所さんが、親父ギャグみたいですが「役者が違う」という雰囲気で福山さんを翻弄するのでした。
この映画の阿部サダヲ(sadawo…ちゃんとwが付いてましたね)さんは、我々観客にも異様な親近感を抱かせるほど、共感性オーラを発していたので(家族からも友達からも誰からも認められていなくても、僕だけはいつでも君の味方だよ)、気が付いたら「この人には嫌われたくない」という気分になっていました。
私もあなたの獲物だったのですよね?
「いや、キミは頭悪そうだし、爪も汚そうだから迷う余地なく対象外❗️」
なんて言われたらショックだろうなぁ、と想像したのが、一番の恐怖でした。
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