愛なのに

劇場公開日:

愛なのに

解説

「性の劇薬」「アルプススタンドのはしの方」の城定秀夫が監督、「愛がなんだ」「街の上で」の今泉力哉が脚本を務め、瀬戸康史の主演で一方通行の恋愛が交差するさまを描いたラブコメディ。城定と今泉が互いに脚本を提供しあってR15+指定のラブストーリー映画を製作するコラボレーション企画「L/R15」の1本。古本屋の店主・多田は、店に通う女子高生・岬から求婚されるが、多田には一花という忘れられない存在の女性がいた。一方、結婚式の準備に追われる一花は、婚約相手の亮介とウェディングプランナーの美樹が男女の関係になっていることを知らずにいた。多田役を瀬戸が演じるほか、一花役を「窮鼠はチーズの夢を見る」のさとうほなみ、岬役を「由宇子の天秤」の河合優実、亮介役を「よだかの片想い」の中島歩がそれぞれ演じる。

2022年製作/107分/R15+/日本
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
劇場公開日:2022年2月25日

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(C)2021「愛なのに」フィルムパートナーズ

映画レビュー

3.5今泉監督の描く男性(本作は城定監督作品だけど)は、情けないけどすご...

2022年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今泉監督の描く男性(本作は城定監督作品だけど)は、情けないけどすごく素敵に見えるのがいい。旧来の「男らしさ」で勝負していない点がいいのだと思う。瀬戸康史演じる主人公は若くして古本屋の主人である。古本屋独特の世間から置いていかれて隔絶した感じに瀬戸康史が随分馴染んでいて、それだけですごく絵になっている。
登場人物がどいつもこいつも滑稽さがあって、淡々としていながらすごく笑える。しかし、どこか身につまされるというか、愛のせいで無様をさらしてしまうことは、自分にもあるよなと反芻させられる。
役者陣はみんなリアリティ溢れる芝居を見せていていい。個人的には中島歩のうさん臭さがいい。端正な顔すぎて信頼できない感じがあふれている。以前からいいなと思っていたんだけど、今作は特にいい。結婚式場の神父さん役のイアン・ムーアは、メタルギアソリッドVの「落ち着いて聞いてください」の人ですよね。またはNAVITIMEの人。

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杉本穂高

4.0今泉監督作「mellow」の変奏曲のような…

2022年2月27日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

幸せ

城定秀夫と今泉力哉がそれぞれ互いから提供された脚本で、R15+指定のラブストーリー映画を監督するコラボ企画「L/R15」の第1弾だそうで、第2弾は「猫は逃げた」。

この「愛なのに」は今泉が脚本担当(ただし城定も共同脚本にクレジットされている)。イケメンで柔和な店主、歳の差を気にせず片想いする少女、店主と歳の近い旧知の女性――といった主要人物の関係性は今泉監督作「mellow」に近く、アダルト要素を加味した変奏曲と言えるかもしれない。小ネタ的な話だが、やはり今泉監督の「街の上で」には、 中田青渚演じる“城定イハ”というキャラクターがいた。彼女が自己紹介するとき、「じょうじょうです、映画監督と同じ苗字の」といった感じの台詞があったけれど、もしかしたら「街の上で」を準備していた頃すでにL/R15の企画も動いていた?なんて想像するのも楽しい(ちなみに“イハ”は、同作プロディーサー・髭野純が代表を務めるイハフィルムズからとったと推測する)。

前置きが長くなってしまった。「愛なのに」は城定監督作だが、今泉ワールドあふれる脚本を尊重し、愛情込めて演出し映像化した印象だ。もちろんR15+が条件なので、ピンク映画出身の城定監督らしいハードめのベッドシーンも適宜挿入し持ち味を出しているが、やはり印象に残るのは、女子高生(河合優実)の求婚とラブレター攻勢とそれを優しく受け流す古本屋店主(瀬戸康史)とのやり取りや、結婚を控えた男(中島歩)が浮気相手(向里祐香)から駄目出しされる爆笑必至のシチュエーションなど。女子高生の両親が登場する場面も最高だった。

2人が脚本と監督を交代する「猫は逃げた」も今から楽しみだ。

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高森 郁哉

3.5河合優実がいたので観た

2024年3月31日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

・古本屋の主人になりたいと思っていた昔を想い出した。
・河合優実さんも素晴らしかったが、他の俳優さんも素晴らしかった。

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共感した! 0件)
ひろ4

3.5☆☆☆★★★ 少しだけの感想で。 城定×今泉コラボの第一弾。 時間...

2024年3月16日
iPhoneアプリから投稿

☆☆☆★★★

少しだけの感想で。

城定×今泉コラボの第一弾。
時間の都合で、コラボ第二弾の『猫は逃げた』を先に鑑賞した訳ですが。軍配を上げるなら、この『愛なのに』の方に1票入れたいと思います。

ライトピンクを目指したこの作品。ピンク映画を撮った経験も豊富な城定監督の方が、寧ろエロさでは大人しめだった感じでした。
まあ、元々このコラボした2作品共に、全然エロくはないんですが、、、

それでも、城定監督の演出の方が(照明の当て方等)画面の色調だったり、画角であったり、映画全体から漂う感覚…と言っていいと思うのですが。本来のピンク映画から離れよう、離れようとする度に。どことなくピンク映画っぽさが漂って行き。逆に今泉監督作品の方は、ピンクっぽく撮れば撮る程に自主映画っぽくなって行くのは面白い現象だったなあ〜と感じました。

内容の基本的な部分は、どこかテレビのドラマによくありそうな…AはBを好きで、でもBはCが好き。
しかし、CはDを、DはEを、EはFを…と言った。愛のすれ違いドラマでしたが、ほんの少しだけ違うのは。そんな恋愛感情を持ち続けていたのは、失恋を引きづり続けている瀬戸康史と、若い女子高生の河合優実の2人だけ。
他のキャラクター達は、〝 好きの感情 〟と〝 特に興味はない 〟又は、〝 好き…って事にしてあげる 〟とゆう、様々な感情を同時に使い分ける事の出来る人達。

A→B→C→D→E→F

この基本的なラインが保たれている時は全員普通でいられる。

それが、、、

F→E→D→C→B→A

このラインが逆に作動し始めると、途端に全員の感情はズタズタになり。同時に好きの想いすら失って行ってしまう。

グズなジゴロ感満載な中島歩と。ここ最近のお気に入り若手女優さんの河合優実の良さは、この作品でも光っていた。

2022年3月19日 丸ノ内 TOEI 2

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