劇場公開日 2021年7月10日

  • 予告編を見る

「勘違いもほどほどに。」東京クルド redirさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0勘違いもほどほどに。

2021年7月26日
iPhoneアプリから投稿

日本の人は、日本人と思われていない、日本人から見て日本人にみえないような人たちより自分の方がえらいとか上等だとか思っているのかね、ずっと思っているんだろうしそういう教育を受けてきたのだろう、百歩譲って20年前ならまた仕方ねえな、だったかもしれないけど、そんな勘違いのままで小さな島国で性根小さい村社会作って、2021年恥ずかしくもなく、世界から取り残されてるよ。その証拠がみっともないオリンピック迷走と文化も想像力も、資金力さえ感じられないオリンピック開会式だよね。
人間としての誇りや存在価値を個人の単位で持つことも、認めることもできない社会、その社会を構成する人ら。
映画のことをいうと、個性ある、それぞれに生い立ちも家族との関わりも性格も違い日本育ちのふたりを、それぞれに丁寧に描いているのが素晴らしい。難民の2人、にしないで。
周りの人のこともバイアスなしに丁寧に描き、入管での収容中病気になった叔父さんへの不当なハンドリングも、学校や弁護士さんも丁寧に描き、その丁寧さが、日本の法律や法という隠れ蓑を悪用しているかのような実態を、そして誰がデザインしたのか悪趣味で気持ち悪い品川の入管の建物など醜いものや見えにくいをもより鮮明に描き出している。たくさんの人に見てほしいと思う、見るなら今、知るなら今、手遅れにならないうちに。

redir