劇場公開日 2024年1月26日

「未来を生きるヒトたちへ」機動戦士ガンダムSEED FREEDOM 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0未来を生きるヒトたちへ

2024年3月26日
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鑑賞方法:その他

 自分達と違う特徴を持つヒトを見つけると、何時の間にか、別者扱いする。昨日までは、同じ仲間だったのに、何か違う個性を見つけると、排斥バイアスが発動する。実はこれ、生物の種の保存本能に基づく行為らしいのですが、その先にあるものが、無理解、不寛容、イジメ、差別、分断、そして、戦争…。

 誰も、分かり合うことはない。

 映画化に時間がかかったのは、シリーズの脚本の方が、ご病気で逝去されたため。そして、その意志を受け継ぐ覚悟で、言葉を慎重に選んだため。刻を超えたヒトの想いが、込めらているんですね。テレビ版の、残虐なシーン。抗議の声が挙がったそうです。子どもに人体破壊シーンを見せたくない思いは、正しいものです。大人がイヤな顔をすることで、子どもは、世間の判断を知るからです。たださ、ヒトがヒトを殺すシーンを観て、スカッと爽やかな気分になりたいですか?。ガンダムはエンタメですが、戦争はエンタメではない。この矛盾と、どう向き合う?。
 ガンダムが大地に立ってから、そのうち半世紀になります。コンテンツとしてのガンダムは、ずっと右肩下がりだったそうです。私も、富野氏の「V」が、余りに意味不明で、それ以降は距離を置きました。ガンダムに、何を求めるかは、ヒトによって違うでしょう。私も自分が、主流派だとは思いません。それでも世代を超えて、新しいユーザーに問いかける。その問いかけの先には、少なくとも、ガンダム観て、オレも戦争がしたい!。早くヒトを殺したい!。と云うパーソナリティーの持ち主は、いないと思います。多分ね。
 お気づきと思いますが、これは、映画のレビューではなく、先日、某国営局が放送した、SEED制作メンバーのインタビュー番組のレビューです。いつか本編に挑戦したいのですが、仕事と家庭の事情で、レイトショー終わった映画は…。観なかったら、ごめんなさい。
 富野氏の願うヒトの革新は、夢かも知れない。でも、その夢を引き継ぐヒトがいるのなら、どうだろう?。未来を生きる皆様は、新たる実を結び、さらにその先の未来に、どんなSEEDを届けたいですか?。他者への不寛容も、戦争も、映画やゲームのコンテンツだけになっている未来が、来たらいいのにな。

 コーディネーター、ナチュラル、強化人間、レプリカント、ファティマ…。誰でも構いません。お互いが分かり合える、人の夢を見るのは、誰?。

 ヒトは、人に成り得ると思いますか?。

追記
 皆様のレビュータイトルを拝見。どうやらこの映画、ファンサービスムービーのようですね。それ以上でも、それ以下でもない。だからそれ以上を求める方が、転じて総攻撃をしている模様。ここまでレビュアーが、分断するのも稀有ですね。いずれにせよ、門外漢の私には、ちょっと敷居が高いかな。

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機動戦士・チャングム