「テリーの必要性がよく分からん」モーリタニアン 黒塗りの記録 三毛猫泣太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
テリーの必要性がよく分からん
映画にありがちな若者の成長を見守るサブストーリーを入れたかったのか必然性のないテリーがチョロチョロ出てくるけど正直まったく存在意義が見いだせなかった。それほどつまづいてもないし、それゆえそれほど成長もしてない。興行的にかわい子ちゃんを一人入れておきたかったのか、でもそこまでかわいくないしな、とただの雑音。あとちょくちょく出てくるセキュリティクリアランス、今なら日本でも話題になってるからフムフムと思えたけど公開の頃に見てたら訳わかんなかったかも。親切な刑務官もまあホントにいたんでしょうけど、グアンタナモを悪く書きすぎないためにムリヤリ立たせて表現してるようで印象悪し。とまあいろいろ気になるところはあるものの、ストーリーがすごすぎて全部吹っ飛びました。具体的な拷問の描写もおぞましい。無実が証明されてからさらに7年も拘束?しかも人権派に見えるオバマ政権下で?夢も希望もないわよね。でもエンドロールでの本人の幸せそうな映像を見てすべておさまりました。
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