「この事実もすごいけど、それを映画化する事もすごい」モーリタニアン 黒塗りの記録 小町さんの映画レビュー(感想・評価)
この事実もすごいけど、それを映画化する事もすごい
冒頭に「この作品は事実」という言葉にすぐ作品にのめり込んで観ました
よくある「事実に基づいたストーリー」ではなく「事実」、製作した方々の想いが伝わってくるような気がします
ジョディ・フォスター、ベネディクト・カンバーバッチ、タハール・ラヒム、この3人の演技が素晴らしいのは言うまでもなく
こういうアメリカの闇の部分を映画化するところが本当にすごいです
そういう事ができる製作国のイギリスと当事国アメリカ、日本では考えられないような
アメリカにとっては「正義」ではなくて「裏切り者」の扱いをされていた弁護士と軍人さん、正しい事をする勇気もすごいの一言です
あんな拷問をしているグアンタナモ刑務所なのに、お土産屋さんがあったりビールやサーフィン、そのギャップに拷問をしているアメリカ側の後ろめたさが全くない事を感じられて、さらにアメリカの闇の部分を見た気がしました
「正義」とはその人それぞれの視点によって大きな差があるのも当然ですが
人権問題に取り組む人達が必要だと思いましたが、もしモハメドゥが冤罪じゃなくてうまく証拠を隠していただけならどうなるのだろうとも思いました
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