「夫婦の営みはどの時点でポルノとして扱われるのか」アンラッキー・セックスまたはイカれたポルノ 監督〈自己検閲〉版 BONNAさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0夫婦の営みはどの時点でポルノとして扱われるのか

2022年6月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ルーマニア映画とか超珍しいと思い、タイトルの圧に負けずに頑張って観に行きましたが、意外にも(失礼)結構マトモな映画でした。
夫婦の営みを収めた動画をネット上に流出させられた女性教師vs教え子の保護者達。
この教え子の保護者達がなかなかアクの強い人間揃いで、教師の軽率な行動を謗ったと思いきや、思想や教え方などについて、溜まりに溜まった鬱憤を吐き出そうとする。
その内容がなかなかなアレで、反ユダヤの他に同性愛やロマ族への差別感情など、子どもには聞かせられない内容が満載。
なお、主題である流出事件については、夫婦の営みはどの時点でポルノとして扱われるのかという疑問の他「動画を流した方が悪い」「成人コンテンツを子どもが見られるようにしていたのが悪い」など、親の立場からすればどっちもどっちの視点でいろいろと考えさせられました。

なお、日本版は結構規制が入っているようですが、見た目はともかく音はなかなかにエグいです。
ラストの某シーンで、おっさん達のオェッという声が画面規制下に聞こえまして、いろんな意味で規制が入ってて良かったなと思いました。

BONNA